音楽をテーマにしたおすすめの映画 まとめ

これまで観た「音楽を題材にしている映画」の中で、特にオススメしたい傑作映画を紹介します。

この記事のテーマは「大量に観て、その中で特に感動した評価5つ星以上[殿堂入り]を決める」というもの。
殿堂入り以外も、観た作品はすべて点数・星評価付きで感想を書いていきます。

取り上げる作品のジャンルや年代や国に縛りはなし。
「ロック、クラシック、ジャズ、ヒップホップ、フィクション、ドキュメンタリー、邦画、洋画」、とにかく音楽関連で気になったものは何でも手を出してます。

評価、感想は主観的なものですが、ぜひ参考にしてもらえたらと思います。
星4つ/80点以上でも十分おすすめできるレベルです。

作品は次の5つのカテゴリーに分類。
記事は随時更新していき、今のところ鑑賞した映画は計32本です。

評価5つ星以上
[殿堂入り] 
5作品
「セッション」
「ギター弾きの恋」
「SCHOOL OF ROCK」
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
「SRサイタマノラッパー3 ロードサイドの逃亡者(1、2含む)」
邦画
[フィクション]
15作品
「リンダリンダリンダ」★5
「くちびるに歌を」★5
「パッチギ」★5
「NANA」★5
「ソラニン」★4
「太陽のうた」★4
「モヒカン 故郷に帰る」★4
「うた魂」★3
「この世の外へ クラブ進駐軍」★3
「カルテット!~Quartet!~」★3
「神童」★3
「日々ロック」★2
「少年メリケンサック」★2
「NANA2」★1
「TOKYO TRIBE」★0
邦画
[ノンフィクション]
1作品
「不確かなメロディー」ー
洋画
[フィクション]
5作品
「THE COMMITMENTS」★5
「The Blues Brothers」★5
「あの頃ペニー・レインと」★5
「The Blues Brothers 2000」★5
「Hairspray」★4
洋画
[ノンフィクション]
6作品
「8 mile」★5
「RAY」★4
「THE RUNAWAYS」★4
「Cobain モンタージュ・オブ・ヘック」ー
「ジェームス・ブラウン ~最高の魂(ソウル)を持つ男~」★4
「All Things Must Pass」★4

レビューの前に前置きをいくつか

書いてる人間のプロフィールを少し書くと、30代♂。
好きな音楽は邦楽、洋楽問わずロック・ポップス系が多め。最近よく聴いてるのだと、フィル・スペクター関連とパブ・ロック。

個人的な偏りとしては、漫画チックな演出をする邦画はハマらない傾向がある気がします。(「日々ロック」「うた魂」とか)

あらすじ、感想はまとめ記事なので、なるべく簡潔にして、長文になるものは別記事に分けてます。
紹介する順は5つの各ジャンル、評価が高い順。

また、ジャンルが音楽なので、致命的じゃないネタバレならあまり気にせず書いてます。

評価5つ星以上 <殿堂入り>

「セッション」
〜「これまで観た中で最高の映画は?」と聞かれたら即答する一本〜

出演 マイルズ・テラー、J・K・シモンズ
監督 デミアン・チャゼル
音楽 ジャスティン・ハーウィッツ
公開 2014年
音楽ジャンル ジャズ
作品ジャンル 洋画・フィクション
レビュー ★★★★★★ 殿堂入り

【あらすじ】
アンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)は、偉大なジャズドラマーを夢見て、アメリカで最高峰のシェイファー音楽学校に進学。
名指揮者テレンス・フレッチャー(J・K・シモンズ)に見込まれ、彼のバンドのドラマーとして指導を受けることになる。

願ってもいない環境を手に入れたニーマンだが、フレッチャーのレッスンは想像を超える厳しいものだった。

それでも迷いなくドラムに打ち込むニーマン。
しかし、次第に生活や人間関係、そしてドラマーへの道に暗雲が立ち込め始める。

第87回アカデミー賞で助演男優賞にJ・K・シモンズが受賞した他、編集賞、録音賞を受賞。

【感想】
スパルタすぎる訓練シーンから、賛否両論も巻き起こした本作品。
個人的には純粋に楽しめたし、文句なしに「人生で最高の一本」と断言できる内容だった。

終始、俳優陣の気迫や緊迫した空気感にのめり込み、圧巻のラストの余韻は観終わってからもしばらく消えなかった。

ものづくりに携わる人間として、隅々まで完璧に作り込んでいる製作陣にも感服。
とてもここでは感想を書ききれないので、「セッション」に関しては別記事も3つほど書いた。

『ギター弾きの恋』
〜 軽妙でユーモア溢れるタッチで描かれる、王道的人間ドラマ 〜

出演 ショーン・ペン, サマンサ・モートン, ユマ・サーマン
監督 ウディ・アレン
音楽 ディック・ハイマン
公開 1999年
音楽ジャンル ジプシー・スウィング
作品ジャンル 洋画・フィクション
レビュー ★★★★★★ 殿堂入り

【あらすじ】
舞台は1930年代、ジャズ全盛期のシカゴ。
ジプシージャズのギタリスト、エメット・レイ(ショーン・ペン)は傲岸不遜を絵に描いたような男だった。だが、ギターの腕は自他共に認める天才。ジャンゴ・ラインハルトを置いて自分を凌ぐ才能はないと自負していた。

ある日、エメットはツアー先で口のきけないハッティ(ユマ・サーマン)をナンパし、生活を共にするようになる。
やがて、エメットは尽くしてくれたハッティの元を去り、新たに付き合い始めた美女ブランチと発作的に結婚するがー。

【感想】
ドキュメンタリー風の演出や、コメディっぽいキャラクター設定、ストーリー展開など面白いタッチの作品だった。
描き方は一捻り加えているけど、テーマはすごく素朴で普遍的。
王道のラブストーリーを真正面から描いていて、ラストはグッとくるものがあった。

憎たらしいけど、憎めないエメットや、変だけど愛嬌たっぷりのハッティなどキャラクターもすごく魅力的。

ウディ・アレン監督はスキャンダルを耳にすることもあるが、それはそれとして、ぜひ多くの人に観てほしい作品だ。

『SCHOOL OF ROCK』
〜 エゴの力に感染し、エゴが消化/昇華する瞬間を目の当たりに〜

出演 ジャック・ブラック
監督 リチャード・リンクレイター
音楽 クレイグ・ウェドレン
公開 1999年
音楽ジャンル ロック
作品ジャンル 洋画・フィクション
レビュー ★★★★★★ 殿堂入り

【あらすじ】
エゴの塊のようなギタリスト、デューイ(ジャック・ブラック)は身勝手な性格が原因でバンドをクビになってしまう。
しかし、滞納してる家賃を支払うためにもコンテストに出場して賞金を手に入れたい。

そんな折、ディーイは偶然、同居人への教員の依頼の電話を受ける。
背に腹をかえられない彼は給与のために身分を偽り、教員になりすまして小学校へと潜り込む。

そして、生徒たちにロックを教えコンテストへの出場を果たそうと目論むがー。

【感想】
『SCHOOL OF ROCK』は自分が絶賛するまでもなく、すでに不動の評価を得ている傑作。
絶対に面白いだろうと期待して観たら、その期待を超える面白さだった。

最初は見た目も中身も好感度ゼロ。ただのうだつの上がらない中年ロッカーだったデューイ(言い過ぎ)。
そんなデューイがいつのまにか観客の心をわし掴みにしてしまっているのがこの映画最大のマジックだと思う。

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
〜 観る者を引きつけて止まない絶望までのストーリー〜

出演 ビョーク
監督 ラース・フォン・トリアー
音楽 ビョーク
音楽ジャンル エレクトロ
作品ジャンル 洋画・フィクション
公開 2000年
レビュー ★★★★★★ 殿堂入り

【あらすじ】
主人公セルマ(ビョーク)は工場で働きながら息子と暮らしているシングルマザー。
セルマは遺伝的に失明するという病気を抱えており、息子だけでも救いたいと手術費のために日々お金を貯めていた。

ある日、大家であるビルから金策の悩みを打ち明けられた彼女は自分の秘密(=失明すること、貯金していること)も教えてしまう。
そして、失明しかけていたセルマはお金の隠し場所をビルに見られてしまいー。

ところどころ、空想シーンの中でビョークが歌うミュージカル仕立てになっている。
第53回カンヌ国際映画祭ではパルム・ドール、ビョークは主演女優賞を受賞。

【感想】
「暗い、重い、救いがない」の3拍子揃ってて、タイトル通りダークな作品。
「なんでわざわざ映画をみて、こんなに凹まないといけないのか?」と思わずにいられない。

それでも観始めたら、映像/登場人物/物語に吸い寄せられるように最後まで見入ってしまう。

普通なら単に「趣味が悪い」で片付けられそうな設定と展開なのに、そうなってないのは非凡としかいいようがない(曖昧な結論だけど)。

外見的にも内面的にもスペックの高いキャラクターではないのに、なぜかみんなに愛されているセルマ。
そこに説得力を感じるのもビョーク自身のもつ不思議な魅力ゆえだろう。

「SRサイタマノラッパー3 ロードサイドの逃亡者」
〜 「これがHIPHOPだ!」と直感させる、インディーズラップムービー 〜

出演 奥野瑛太、駒木根隆介、水澤紳吾、斉藤めぐみ
監督 入江悠
音楽 岩崎太整(ラップ担当:上鈴木崇浩、上鈴木伯周)
公開 2012年
公式サイト http://sr-movie.com/
音楽ジャンル HIPHOP
作品ジャンル 邦画・フィクション
レビュー ★★★★★★ 殿堂入り

【あらすじ】
埼玉で活動する3人組HIPHOPグループ「SHO-GUNG(ショーグン)」。MCの一人マイティ(奥野瑛太)は2人を残して、上京を決意する。
上京から2年、マイティは勢いのあるグループ「極悪鳥」へのメンバー入りを狙って下積み生活を送るも、不満が爆発。メンバーに暴行し、逃亡生活を余儀なくされる。

HIPHOPを捨てたつもりだったマイティだが、逃亡先の栃木でHIPHOPイベントの運営に参加。
偶然イベントに参加していた「SHO-GUNG」メンバーの二人と、予期せぬ再会を果たすことになるー。

「SRサイタマノラッパー」3部作の完結編。

【感想】
「B級っぽいジャケットだな」くらいの印象で観始めたら、良い意味で期待を裏切られた。
ヒップホップに詳しくない人間にも、「これがヒップホップだ!」と思わせる熱量がある。

殿堂入りにするかは少し迷ったが、「一人でも多くの人に観てほしい」という気持ちにさせられたので、殿堂入りに。

このあと、さかのぼって2と1、テレ東でドラマ化したバージョンも全て観賞。
結局、3が一番良かったけど、どれもすごく良い作品だった。

邦画 <フィクション>

『リンダリンダリンダ』

出演 ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織(Base Ball Bear)
監督 山下敦弘
音楽 ジェームス・イハ(元スマパン)
主題歌 「終わらない歌」THE BLUE HEARTS
公開 2005年
音楽ジャンル パンク
レビュー ★★★★★ 95点

【あらすじ】
高校文化祭の演し物のため、4人の女子高生達が急遽バンドを結成。
紆余曲折を経ながら4人はなんとかライブにこぎつけ、ブルーハーツの『リンダリンダ、終わらない歌』を披露する。

【感想】
主演のペ・ドゥナはヒロトファンの自分がみても適役。
どこか言動が独特でチャーミングで、それがとても自然体で良かった。

個人的にある意味一番テンション上がったのは、ブルハを演奏するキッカケとなったシーン。

メンバーが部室で話している時、ジッタリンジンの『プレゼント』の歌詞がなぜかツボに入って笑う香椎由宇。
『プレゼント』のMDをかけてみると、流れた曲は『リンダリンダ』だった。

自分は、大のジッタファンでもあるので、このジッタ→ブルハの流れに無性に嬉しくなる。

ちなみに先生役はヒロトの実弟の俳優 河本雅裕が演じている。

『くちびるに歌を』

出演 新垣結衣、恒松祐里
監督 三木孝浩
音楽 松谷卓
主題歌 「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」アンジェラ・アキ
公開 2015年
音楽ジャンル 合唱
レビュー ★★★★★ 90点

【あらすじ】
長崎県のある島の中学校合唱部に、柏木ユリ(新垣結衣)が臨時顧問として赴任してくる。
柏木ユリは実績のあるピアニストだったが、ある出来事がキッカケで音楽から離れていた。

合唱部顧問も友人からのお願いで仕方なく了承。
部員達の前でもやる気のなさを隠さない柏木だったが、部活の交流を通して彼女の心境に変化が訪れるー。

中田永一による同名小説が原作。

【感想】
映画冒頭、合唱部員の仲村ナズナが朝慌ただしく、家を飛び出る。
もうこのシーンだけで絶対この作品は素晴らしいと予感した。

多分それは「物語が始まる」というワクワク感を端的に描ききる作り手のセンスが一瞬で伝わったからだと思う。

一つ一つのシーンが活き活きとしてて、全体のシーンも有機的に繋がっている。
劇的な何かがなくても、丁寧に人を描けば映画はこんなにも面白くなるんだと思わされた。

「パッチギ」

出演 塩谷瞬、沢尻エリカ、高岡蒼佑
監督 井筒和幸
音楽 加藤和彦
公開 2005年
音楽ジャンル フォーク
レビュー ★★★★★ 90点

【あらすじ】
舞台は1968年の京都。
府立東高校、朝鮮高校の生徒の間で抗争が絶えない中、主人公松山康介(塩谷瞬)はサッカーの親善試合を申し込みに朝鮮高校を訪れる。
そこで康介はフルートを演奏していたキョンジャ(沢尻エリカ)に一目惚れ。彼女の気をひくためにギターを買い、キョンジャが演奏していた「イムジン河」を練習し始める。

一方、生徒達の抗争は激化の一途をたどり、ついには死者を出す事態にまでに発展するー。

タイトルの「パッチギ!」は「突き破る」「頭突き」という意味のハングル語。
激しいケンカと切ない恋と友情を描いた青春活劇。

【感想】
主演の沢尻、塩谷をはじめ、脇を固める俳優陣もそれぞれ独自の存在感で光っていた。
クライマックス、塩谷が「悲しくてやりきれない」を歌いながら感情を爆発させるシーンは目頭を熱くさせるものがある。

歴史的なテーマは結構シリアスだが、鑑賞中は何も考えず単純に楽しみたい作品だ。

それにしてもこの10年での沢尻、塩谷、高岡、小出という顔ぶれのイメージの変化がスゴイ。
俳優といえど、波風立てずに過ごすのは難しいことだな、としみじみ思う。

「NANA」

出演 中島美嘉、宮崎あおい、松田龍平
監督 大谷健太郎
音楽 上田禎
主題歌 「GLAMOROUS SKY」NANA starring MIKA NAKASHIMA
原作 「NANA」矢沢あい
公開 2005年
音楽ジャンル ビジュアル系ロック
レビュー ★★★★★ 90点

【あらすじ】
東京にいる彼氏の元へ向かう小松奈々(宮崎あおい)とバンドでの成功を目指し上京するボーカリスト・大崎ナナ(中島美嘉)。電車の中で偶然隣り合わせ二人は、引越し先の部屋で再会し一緒に暮らし始める。

大ヒット漫画「NANA」の5巻までのストーリーを基に描かれる恋愛と友情の物語。

【感想】
だいぶ前になるが、漫画も刊行されてる巻まで読破済み。
熱烈なファンを生んだ原作を、期待を裏切らずに実写化したというだけで5つ星をつけたい。

ある意味現実離れしているキャラを、ここまで違和感なく再現しているのは「凄い」の一言。

ストーリーもキャラクターも自然と感情移入できてすごく面白かった。

『ソラニン』

出演 宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)、伊藤歩
監督 三木孝浩
原作 浅野いにお
音楽 ent
主題歌 「ソラニン」ASIAN KUNG-FU GENERATION
公開 2010年
音楽ジャンル ロック
レビュー ★★★★☆ 85点

【あらすじ】
大学の軽音サークルで出会い、卒業後も付き合いを続け、同棲生活を送る芽衣子(宮崎あおい)と種田(高良健吾)。
会社に嫌気がさした芽衣子が退職するところから二人の日常は転がり始める。

仕事のかたわらバンドを続ける種田も、芽衣子に葉っぱをかけられ音楽に専念するため退職。

しかし、全力で作ったデモテープは実を結ばず、芽衣子との関係にも亀裂が走る。
そんな中種田は自分なりの答えを掴んだのだがー。

【感想】
宮崎あおいの演技がすごく良い。
原作の浅野いにおは『ここまでの表情は描けない』と敗北感を覚えたのではないかとすら思った。

ただ、ラストの歌のシーンはプロには及ばず。
エンディングで流れたアジカンの歌を聴いて、今度は『ゴッチってやっぱスゴイ』となった。やはり餅は餅屋だなと。

そう考えると、ベースの近藤洋一(サンボマスター)も何気に凄い。
あの役者陣の中で遜色のない演技を見せていて(しかも映画初出演)、最初は普通に俳優かと思っていた。

『太陽のうた』

出演 YUI、塚本高史
監督 小泉徳宏
音楽 YUI・椎名KAY太
主題歌 「Good-bye days」YUI for 雨音薫
公開 2006年
音楽ジャンル ポップス
レビュー ★★★★☆ 85点

【あらすじ】
主人公の女子高生、雨音薫(YUI)は太陽の光に当たれない難病を患っているため、昼夜逆転した生活を送っている。
ギター片手に夜の街に繰り出し、一人歌う日々。
そんな日常の中、薫は家の窓から見かけた少年、藤代孝治(塚本高史)に出会い恋をするー。

【感想】
設定からして「死」の結末を予感させるが、不思議と哀愁を誘うものではなかったし、ラストもむしろ清々しいものだった。

それがこの映画が他の「闘病×恋愛物」とは一線を画してるところだし、タイトルが「太陽のうた」である所以だろう。

YUIの演技は、宮崎あおいの演技を観た後だったので、さすがにぎこちなさが否めなかった。
でも、その初々しさが恋愛下手なキャラとマッチしていて、吉と出ていたように思う。

「モヒカン 故郷に帰る」

出演 松田龍平、柄本明、前田敦子
監督 沖田修一
主題歌 「MOHICAN」 細野晴臣
公開 2016年
音楽ジャンル ロック、合唱
レビュー ★★★★☆ 85点

【あらすじ】
売れないデスメタルバンドのvocal田村永吉(松田龍平)は、結婚報告をするために瀬戸内海の島に帰郷する。

恋人を連れて妊娠と結婚を報告すると、中学合唱部の顧問で矢沢永吉好きの父、治(柄本明)は激昂。

そんな中、治の癌が発覚し、家族は最後の時間を送ることになるー。

【感想】
後半、田村永吉が合唱部の指揮をして、治に演奏を聴かせるシーンがある。
永吉の指揮はムチャクチャでノリが良いだけ。合唱部の演奏も良くも悪くもない。

でも、このシーンからは音楽の自由さや気楽さがブワッと伝わってきて、すごく印象的だった。
個人的に全鑑賞作品の中でも屈指の名シーン。

惜しかったのは嫁役の前田敦子。
彼女だけ浮いていて、なぜこの配役、キャラ設定なのか疑問だった。

「うた魂」

出演 夏帆、ゴリ、石黒英雄、薬師丸ひろ子
監督 田中誠
音楽 林祐介
主題歌 「青い鳥」ゴスペラーズ
公開 2008年
音楽ジャンル 合唱
レビュー ★★★☆☆ 55点

【あらすじ】
舞台は北海道の高校の女子合唱部。
歌が大好きだったかすみ(夏帆)は、ある時歌っている自分の写真をみて、幻滅。歌うことをためらうように。
しかし、コンクールでヤンキー合唱部の歌を聴いたことをキッカケに、再び歌への想いと自分自身を取り戻す。

【感想】
やや荒唐無稽な設定で、肩の力を抜いて楽しめる作品。

見所は、尾崎豊「15の夜」など有名な曲の合唱シーンが随所に盛り込まれているところ。
最後、MONGOL800の「あなたに」をホールの観客含めみんなで歌うシーンは壮観だった。

「この世の外へ クラブ進駐軍」

出演 萩原聖人、オダギリジョー
監督 阪本順治
音楽 立川直樹
公開 2004年
音楽ジャンル ジャズ
レビュー ★★★☆☆ 55点

【あらすじ】
舞台は敗戦間もない日本。軍楽隊出身のテナーサックス奏者・広岡(萩原聖人)は、ベースの平山らと共にバンド「ラッキーストライカーズ」を結成。米国進駐軍内のクラブで演奏するようになる。

そして、米国兵たちと交流を持つようになるが、そんな生活は長くは続かなかったー。

【感想】
タイトルとジャケットのセンスがかなりツボで、ワクワクしながら観始めた作品。
が、期待したほどではなく、個人的にはボチボチだった。
決して悪い作品ではないと思う。

ところどころ、登場人物の行動の心理がつかめず、感情移入できず。
前田亜季とオダギリジョーの恋愛関係(?)とかよくわからなかった。

映像はすごくキレイで、米兵がトラウマに襲われるシーンは印象的だった。

「カルテット!~Quartet!~」

出演 高杉真宙、剛力彩芽
監督 三村順一
音楽 渡辺俊幸
公開 2012年
音楽ジャンル クラシック
レビュー ★★☆☆☆ 40点

【あらすじ】
亀裂が入った親子がカルテット演奏を上演することで絆を取り戻していくハートウォーミングな家族ドラマ。

【感想】
これは映画というより、テレビでやってる昼ドラのような印象。
「すごい刺激的で面白い!」わけではなく、かといって、「地味でつまらない」と切り捨てるのも違うような。

肩肘はらずに観る、ほのぼのとした映画かと。

「神童」

出演 成海璃子、松山ケンイチ
監督 萩生田宏治
音楽 ハトリ・ミホ
主題歌 「リプルソング」原田郁子
原作 「神童」さそうあきら
公開 2007年
音楽ジャンル クラシック
レビュー ★★☆☆☆ 40点

【あらすじ】
神童と言われるほどのピアノの才能を持つうた(成海璃子)だが、練習に集中できない生活を送っていた。
そんな中、音大を目指すワオ(松山ケンイチ)と出会い、彼女の何かが変わっていくー。

【感想】
原作は未読。全然ピンとこなかったのは、クラシックに関心がないせいか…。
全体的に特にコメントしたいことはなく。
主演の二人の関係性にも興味がもてなかった。

「日々ロック」

出演 野村周平、二階堂ふみ
監督 入江悠
音楽 いしわたり淳治(元SUPERCAR)
原作 「日々ロック」榎屋克優
公開 2014年
公式サイト http://hibirock.jp/
音楽ジャンル ロック
レビュー ★★☆☆☆ 40点

【あらすじ】
主人公 日々沼拓郎(野村周平)が売れないロックバンド、『THEロックオンロールブラザーズ』でライブをしていると突然トップアイドルの宇田川咲(二階堂ふみ)がステージに乱入。
拓郎のことを気に入った咲は楽曲提供を依頼。咲の知り合いの音楽プロデューサーにバンドを観てもらう機会まで作ってもらう。
しかし、演奏を観てもらうとはなにもかけてもらえず、バンドは活動を休止。

バラバラになった拓郎たちだったが、その後、咲の余命が短いことを知った3人は再び動き出すー。

【感想】
漫画が原作なだけあって、ノリがマンガ的。
主人公がずっと異常に挙動不審だったり、展開も唐突で突飛。

そういうテイストに文句いうつもりは全然ないが、個人的に全くハマらなかった。

ラスト、拓郎たちがどしゃぶりの雨の中、入院してる咲に向かって演奏するシーンは良かった。
ここだけ3回見返したほど。野村周平も二階堂ふみもすごく良い表情をしている。

『少年メリケンサック』

出演 宮崎あおい、佐藤浩市
監督 宮藤官九郎
音楽 向井秀徳
主題歌 「ニューヨークマラソン」少年メリケンサック
公開 2009年
音楽ジャンル パンク
レビュー ★★☆☆☆ 30点

【あらすじ】
レコード会社のOLかんな(宮崎あおい)はネットの動画でパンクバンド、少年メリケンサックを発見。
プロモーデョンを手がけることになるが、その動画は数十年のもので、今はただのおっさんとなっていた。
しかし、全国ツアーは中断されず、敢行されることになってしまいー。

【感想】
これもやはりマンガチックなノリがネックになった。
宮藤官九郎の作風は嫌いなわけではないけど、2時間はしんどかった。
1時間弱だったら、もっと楽しめたかもしれない。

木村祐一の演技もちょっとキビしかった。

「NANA2」

出演 中島美嘉、市川由衣、姜暢雄
監督 大谷健太郎
音楽 上田禎
主題歌 「一色」NANA starring MIKA NAKASHIMA
原作 「NANA」矢沢あい
公開 2006年
音楽ジャンル ビジュアル系ロック
レビュー ★☆☆☆☆ 20点

【あらすじ】
映画「NANA」の続編であり、完結編。
大崎ナナ(中島美嘉)と小松奈々(宮崎あおい)、二人のNANAの恋愛と友情と成長のストーリー。

【感想】
2は前作と主要キャストが一部変更。
前作の宮崎あおいと松田龍平がハマりすぎていて、2はどうしても違和感が拭えなかった。

これは市川由衣の問題ではないので、その点はフォローしておきたい。

ストーリーも序盤からついていけず。
いきなり奈々(市川由衣)がミーハー感覚でタクミに抱かれたり、どう思ったらいいのかよくわからない展開。

同じ監督でここまで落差が激しくなるか、と首をかしげる内容だった。

「TOKYO TRIBE」

出演 鈴木亮平、YOUNG DAIS、清野菜名、染谷将太、 窪塚洋介、 竹内力
監督 園子温
原作 「TOKYO TRIBE」井上三太
公開 2014年
音楽ジャンル HIPHOP
レビュー ☆☆☆☆☆ 0点

【あらすじ】
近未来のトーキョーを舞台に、トライブ(族)たちの縄張りの覇権をかけたバトルが勃発するー。

井上三太の同名漫画を映画化したラップミュージカル。

【感想】
去年一度観た際は、観るに耐えず途中で挫折。
今回感想を書くにあたって、「書くからには最後まで観てからするのが礼儀!」と、再度鑑賞。

そんな強い気持ちで臨んだものの、序盤の染谷将太のラップを聴いた瞬間に、「あ、このノリが2時間続くんだ…」と思うと気が遠くなって心が折れた…。

さすがに星なしは気がひけつつ、10分も鑑賞に耐えなかったので、仕方ない。
正直に0点をつけさせてもらう。

邦画 <ノンフィクション>

「不確かなメロディー」

出演 忌野清志郎、ラフィータフィー
監督 杉山太郎
公開 2001年
音楽ジャンル ロック
レビュー ★評価はつけ難いのでなし

【あらすじ】
2000年、デビュー30周年を迎えた忌野清志郎はバンド「ラフィータフィー」のメンバーと共に「マジカデ・ミル・スター・ツアー2000」を敢行。

「不確かなメロディー」はそのツアー中の様子を記録したドキュメンタリー作品。
ライブシーンの他、マイクロバスやホテルでの何気ないメンバー同士の交流やメンバーそれぞれのインタビュー映像で構成されている。

【感想】
内容は熱く激しい感じではなく、淡々としたもの。
インタビューでは文字通り化粧を落とした素顔の清志郎が垣間見れる。

しみじみ思ったのは清志郎って本当に「いい顔してるし、いい表情してるし、いい声してるなぁ」ということ。

どこにでも普通にいそうな平凡な感じと、唯一無二な特別なオーラをサラッと同居させている。
鑑賞中はたびたび「おしい人をなくした。今も生きてたら」という感傷に襲われた。

洋画 <フィクション>

「THE COMMITMENTS」

出演 ロバート・アーキンズ、アンドリュー・ストロング
監督 アラン・パーカー
音楽 G・マーク・ロスウェル
公開 1991年
音楽ジャンル ソウル
レビュー ★★★★★ 100点

【あらすじ】
舞台は1990年代前半のアイルランド、ダブリン。
失業手当で暮らすジミーはマネージャーとしてソウルバンドを大成させることを夢見ていた。

数々のオーディションや勧誘を経て、ついに白人だけのソウルバンド「ザ・コミットメンツ」を結成。
確かな実力をもつ彼らは着実に成功への階段を上っていくが、メンバー間の軋轢は限界を迎えようとしていたー。

原作はロディ・ドイルの同名小説。

【感想】
とにかくライブシーンがスゴい。
映画の設定のレベルを超えていて、純粋に音楽として圧倒された。

バラードの途中、アップになった観客が目を潤ませていたのは素なんじゃないだろうか。
自分も同じような状態になった。
(鑑賞後、vocalのデコが16歳と知ってさらに驚いた…)

主人公のジミーは軽妙で食えない男だが、ソウルへの熱意は直球で語る。
そこが凄くカッコよかったし、ライブでの乱闘後、メンバー紹介のMCで場を沸かすアドリブも圧巻。

締めもこの映画らしさがビシッと決まっていて、清々しく。
これ以上足すところも引くところもない完璧な面白さだった。

少しだけ引っかかったのは、音楽をたっぷり聴かせる構成。
この映画一番の魅力でもあるけど、好みのジャンルじゃない人にはネックになるかもしれない。

「The Blues Brothers(ブルース・ブラザーズ)」

出演 ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、レイ・チャールズ、ジェームズ・ブラウン、アレサ・フランクリン、キャブ・キャロウェイ
監督 ジョン・ランディス
公開 1980年
音楽ジャンル ブルース、R&B、ソウルミュージック
レビュー ★★★★★ 95点

【あらすじ】
兄のジェイク(ジョン・ベルーシ)は強盗による3年の刑期を務め終え出所し、弟のエルウッド(ダン・エイクロイド)と再会する。

二人が育った孤児院に訪れると、立ち退きの危機にあっていた。
その後、教会でジェームス牧師の「説教」を聞いた二人は、バンドを組み、音楽で孤児院を救う資金を作ることを決意。
音楽活動に邁進し、見事コンサートの開催やレコード会社との契約を果たすことになるがー。

【感想】
感想を二言でまとめると、「とにかくスケールがデカい」、「荒唐無稽で痛快」。
どこがどうかは伝えにくいけど、傑作がもつスケール感、唯一無二感がびりびり伝わってくる。
そして、なんだかよくわからないけど、観ていて楽しい。

殿堂入りには届かなかったが、豪華な客演ミュージシャン陣含め、みどころ満載の傑作だ。

内容的にはコメディやミュージカルの要素が強い作品で、そのくらいの予備知識は入れて観た方が良いかと思う。

「あの頃ペニー・レインと」

出演 パトリック・フュジット、ビリー・クラダップ、ケイト・ハドソン
監督 キャメロン・クロウ
音楽 ナンシー・ウィルソン
公開 2000年
音楽ジャンル ロック
レビュー ★★★★★ 95点

【あらすじ】
音楽ジャーナリストを夢見る、15歳のウィリアムは「ローリング・ストーン」誌の記者に大抜擢。人気がではじめたバンド・スティルウォーターのツアーに同行することに。

そこで、バンドのグルーピー、ペニー・レインと出会うが、それは切ない恋の始まりだった。

キャメロン・クロウ監督自身の自叙伝的な青春ドラマ。
原題の「Allmost Famous」は直訳すると「ほとんど有名」で、「売れかけているバンド」を意味している。

【感想】
憧れ、恋心、葛藤、迷い、怒り。
不確かで純朴な15歳の心情が淀みなく伝わってきて、否応なく心揺さぶられる名作。

ウィリアムが恋をした少女は憧れのギタリストに(悪く言うと)もて遊ばれてるグルーピー。
もうその設定だけで、モヤモヤ・ソワソワさせられる。

でも、ラストの展開(フライト中の事故の”オチ”)では、ある種のカタルシスが味わえる。
ハッピーエンドじゃないかもしれないけど、何かスッキリした気分にさせてくれるとても良い終わり方だった。

「The Blues Brothers 2000」

出演 ダン・エイクロイド、ジョン・グッドマン、ジョー・モートン
監督 ジョン・ランディス
音楽 ポール・シェイファー
公開 1998年
音楽ジャンル R&B、ソウル、ブルース
レビュー ★★★★★ 90点

【あらすじ】
大ヒットした「ブルース・ブラザース」から実に18年ぶりに制作された続編。
前作同様、エルウッドが刑務所から出所するところからストーリーは始まる。

が、そこで知らされたのは兄ジェイクの死。
傷心の中、エルウッドは再びバンド活動を再開すべく、昔の仲間達の元を訪れるー。

【感想】
前作は高得点だったが、正直全く期待せずに観始めた。
というのも、「前作がヒットしたから(惰性で)作られた続編」と勝手に決め付けていたから。

もちろん、兄、ジェイク役のジョン・ベルーシが実際に亡くなっていたことも大きい。
「埋め合わせにとりあえず人数だけ増やすってよくある失敗パターン。しかも一人は子供って(呆)」
と観る前から見限っていたことをお詫びしたい。

前作と比べても、気持ちいいドライブ感、魅力的なキャラクター、そしてゴキゲンな音楽。
本当に何一つ見劣りしない出来だった。

それでも「ジョン・ベルーシ不在」の一抹の寂しさは否めなく。
唯一その点で前作よりマイナス5点としたが、自分のように先入観でスルーしてる人がいたら、ぜひ観てほしい。

「ヘアスプレー」

出演 ニッキー・ブロンスキー、ジョン・トラボルタ
監督 アダム・シャンクマン
音楽 マーク・シェイマン
公開 2007年
音楽ジャンル 60’sガールズポップ、R&B、ソウル、ツイスト
レビュー ★★★★☆ 85点

【あらすじ】
舞台は黒人差別の風潮が残る1960年代のアメリカ合衆国ボルチモア。
ダンスと歌が大好きなビッグサイズの女子高生トレイシーは、人気のダンス番組に出演するのが夢だった。

ある日、ダンスの素質を買われ番組に出演したトレイシーは一躍スターに。
しかし、娘の株を奪われた番組のプロデューサーからの妨害など様々な困難が待ち受けていたー。

同名ブロードウェイ・ミュージカルを映画化したコメディ作品。

【感想】
ポッチャりすぎる体で軽快に踊るトレイシーはじめ、濃いキャラクター達が魅力的で、万人が楽しめる作品。

60年代テイストの歌とダンスシーンが満載なので、特にオールディーズ好きは楽しめると思う。

予備知識として知っておいた方がいいのは、トレイシーの母親役は「女装/特殊メイクしたジョン・トラボルタ」ということ。
知らないで観たら、存在感が異様すぎて気になって仕方なかった(観賞途中で確認した)。

洋画 <ノンフィクション>

「8 mile」

出演 エミネム
監督 カーティス・ハンソン
音楽 エミネム
公開 2002年
音楽ジャンル HIPHOP
レビュー ★★★★★ 90点

【あらすじ】
1980年代のデトロイトを舞台にした、ラッパー、エミネムの半自伝的な作品。
「8mile road」はデトロイトにある富裕層/白人と貧困層/黒人を分ける街の境界線。

トレーラーハウスで暮らすB・ラビット(エミネム)は、ラップで成功し、8mileを超えるためにMCバトルに挑む。

【感想】
エミネムの音楽を聴くと、どこか「怒り」が渦巻いているように感じる。
その「怒り」のイメージがそのまま投影されているような作品だった。

錆びれたデトロイトの街、くすぶった生活。上手くいかないMCバトル、ビジネス、人間関係。
どこを切り取っても、歯ぎしりするような苛立ちが立ち込めている。

でも、だからこそ、エミネムが吐く言葉はリアルで切実。マイクに全てをのせて発散する姿は眩しかった。
ラストのMCバトルは圧巻。HIPHOPやエミネムに興味がなくても響く映画だと思う。

「RAY」

出演 ジェイミー・フォックス
監督 テイラー・ハックフォード
音楽 レイ・チャールズ、クレイグ・アームストロング
公開 2004年
音楽ジャンル ソウル
レビュー ★★★★☆ 85点

【あらすじ】
盲目のピアニスト、ソウルミュージックの巨人、レイ・チャールズの自伝的映画。

レイ・チャールズは貧しい暮らしを送っていた幼少期に緑内障で視力を失う。
しかし、そんなハンディキャップをものともせず、音楽の才能を開花。

ドラッグ依存、奔放な女性関係など様々な壁にぶつかりながらも、輝かしい実績を築いていく半生が描かれている。

【感想】
まずスゴイと思ったのが主演のジェイミー・フォックスのコピーっぷり。
レイ本人は映画公開前に亡くなっているが、ジェイミーのキャスティングにはお墨付きを与えていたらしい。

例えば、日本でサザンの自伝を作ったとして、自然に桑田を演じきれる俳優なんかいるだろうか?
違和感なく演じているだけで賞賛に値すると思う。

視力を失っても、ものともしない情熱的なレイチャールズの姿には考えさせられるものがあった。

『THE RUNAWAYS』

出演 クリステン・スチュワート, ダコタ・ファニング, マイケル・シャノン
監督 フローリア・シジスモンディ
公開 2010年
音楽ジャンル ロック
レビュー ★★★★☆ 80点

【あらすじ】
1970年代後半に活動した、アメリカのガールズロックバンド、ザ・ランナウェイズのドキュメンタリー映画。

音楽プロデューサー、キム(マイケル・シャノン)によって、ジョーン(クリステン・スチュワート)やシェリー(ダコタ・ファニング)が引き合わされ、バンドを結成。
「チェリー・ボム」のヒットで一躍スターになるも、ボーカルのシェリーはドラッグに溺れ、メンバーや家族との不協和音の中で、バンドは崩壊していくー。

【感想】
これは最初フィクションだと勘違いしていたが、途中で実在のバンドだと気づいた。
メンバーのジョーンが後に結成するJoan Jett & the Blackheartsの「I Love Rock N Roll」(原曲はThe Arrows)は有名。

一番の見所はクリステン・スチュワート演じるジョーンの格好良さ。
演奏シーンだけでなく、ただ居るだけで見惚れてしまうほどカッコイイ。

余談だが、主役(DVDジャケット左)がダコタ・ファニングだと後で知って驚いた。
ダコタ・ファニングといえば子役(5才位)の印象しかなかったので、全く彼女とは気づかなかった。

子役の成長っぷりほど年月の経過を体感させるものはないなとつくづく思う。

『Cobain モンタージュ・オブ・ヘック』

出演 カート・コバーン、コートニー・ラヴ
監督 ブレット・モーゲン
公開 2015年
音楽ジャンル ロック
レビュー ★評価はつけ難いのでなし

【あらすじ】
Nirvanaは1991年の2ndアルバム「NEVER MIND」で全世界に旋風を巻き起こしたアメリカのロックバンド。
今なお、ロック史の中で揺るがない存在感を放っている。

この作品は「NEVER MIND」からわずか数年で自殺した、バンドのヴォーカリスト、カート・コバーンのドキュメンタリー。
カートの幼少期から、自死に至るまでの人生を、アニメーションや身内らのインタビュー、カート自身の手記によって浮かび上がらせている。

【感想】
映画を観ると「あーこの人は自殺するのが必然だったんだな」と納得してしまうものがあって、想像以上に重かった。

音楽にはマイナスな感情をプラスに転じて発散するという側面がある。
作品を見て感じたのは、Nirvanaの音楽はマイナスをそのまま増幅させて吐き出しているようだ、ということ。

これからはアルバムを聴くたびに、鑑賞中の痛々しい感情を呼び覚ましそうな気がする。
そういう意味ではある程度心して観た方がいいかもしれない。

「ジェームス・ブラウン ~最高の魂(ソウル)を持つ男~」

出演 チャドウィック・ボーズマン、ネルサン・エリス、ダン・エイクロイド、ヴィオラ・デイヴィ
監督 テイト・テイラー
公開 2014年
公式サイト http://jamesbrown-movie.jp/(音量注意)
音楽ジャンル ファンク
レビュー ★★★★☆ 80点

【あらすじ】
ファンクの帝王、ジェームス・ブラウンの半生を描いた伝記映画。

貧しかった幼年期から、窃盗の罪で刑務所に収監された青年時代、そして、アーティストとしての全盛期の歴史がひもとかれる。
伝説にまでのぼりつめたジェームス・ブラウンの光と影とはー。

【感想】
自分はジェームス・ブラウン(JB)に詳しくないので、ちょっと不親切な作りだった。
JBの史実を知っていないと、理解できない箇所がある。

また、時系列が前後してつなぎ合わされた構成になっている点もややわかりにくい。

一方、ライブシーンはすごく良かった。

歌は思い切り口パクで、若干口の動きがズレてるのはご愛嬌。
それをカバーして余りあるほど、JB(チャドウィック・ボーズマン)のパフォーマンスは見応えがあった。

『All Things Must Pass』

出演 ラス・ソロモン(タワーレコード創業者)、ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョン
監督 コリン・ハンクス
公開 2015年
レビュー ★★★★☆ 80点

【あらすじ】
1960年にアメリカで創業したタワーレコードはかつて5大陸200店舗まで拡大し、世界的な大企業に成長した。
しかし、やがて経営難に陥り、アメリカのタワーレコードは廃業。今残っているのは日本で展開する80数店のみとなった。

この作品はそんなタワーレコードの盛衰の歴史を辿るドキュメンタリー。
創業者のラス・ソロモンや従業員、エルトン・ジョンといったショップの常連だったアーティストの独白を元に構成されている。

【感想】
「NO MUSIC,NO LIFE」というキャッチフレーズが有名で、名前自体は馴染みのあるタワーレコード。
でも、事業の成り立ちや歴史は知る由もなく。
日本以外のタワレコは全て廃業しているという事実もこの作品で初めて知った。

「NO MUSIC,NO LIFE」というフレーズも日本で生まれ、逆輸入される形でアメリカでも取り入れられたらしい。

後半、創業者のラス・ソロモンが日本のタワーレコードを訪れ、次のようなコメントをする。
(日本のタワレコは)「私達がしてきたことは正しかったと証明してくれている」。

半世紀以上のタワレコの歴史を見渡した後に、日本でだけ生き残っているという事実を知ると感慨深いものがあった。

“ Comment ”
  • 記事、興味深く拝見させていただきました。‌
    このテーマは、私もよく酒の席で展開することがありますが、みたことない映画もありましたのでチェックさせていただきます。‌
    リストになかった、是非お勧めの音楽映画をご紹介させて下さい。‌
    The Commitments(1991)‌
    Brassed Off(1996)‌
    Backbeat(1994)‌
    HIGH FIDELITY(2000)‌
    絶対裏切りません!?

    • >G.Fujiiさん‌

      コメントありがとうございます。‌

      この記事は特になんですが、人が読んで面白いかどうか自分でもよくわからず。‌
      手応えがないまま更新しているので、リアクションをもらえて励みになりました。‌

      作品紹介もありがとうございます。‌
      記事内容から好きそうなのをチョイスしてくれたようで感謝します。‌

      ザッとチェックしてみましたが、もう間違いなさそうですね。‌
      特に「The Commitments」と「HIGH FIDELITY」は絶対好きだと思います。‌

      「Backbeat」だけ実は結構前に一度観てまして。‌
      改めて鑑賞したら、「殿堂入り」で書こうと思ってる作品です。‌

      「Brassed Off」も含め、残念ながらprimeにはなかったので、レンタルで借りてみます!

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