
これまでに観た「音楽映画・音楽をテーマにしている映画」を全作品レビューしてます。
次のジャンル毎に記事を分けていて、この記事でまとめてるのは【洋画・ドキュメンタリー】です。
- 音楽映画マイベストランキング【殿堂入り】
- 音楽映画マイベストランキング【邦画・フィクション】
- 音楽映画マイベストランキング【邦画・ドキュメンタリー】
- 音楽映画マイベストランキング【洋画・フィクション】
- 音楽映画マイベストランキング【洋画・ドキュメンタリー】★当記事
- 音楽映画マイベストランキング【ミュージカル】☆準備中
評価、感想は主観的なものですが、参考にしてもらえたらと思います。
80点以上でも十分おすすめできるレベルです。
簡単な前置き
書いてる人間は30代♂。
好きな音楽は邦楽、洋楽問わずロック・ポップス系が多め。
個人的な偏りとしては、漫画チックな演出をする邦画はハマらない傾向があります。(「日々ロック」「うた魂」とか)
これから観る人向けの内容なので、あらすじ・レビューは簡単に。
ネタばれに注意しつつ、音楽映画なので重要じゃない程度なら書いてます。
【殿堂入り作品一覧】音楽映画マイベストランキング【洋画・フィクション編】
殿堂入り | 「バックビート」 「ジャージー・ボーイズ」 |
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殿堂入り作品の「あらすじ・点数評価・レビュー」は次の記事を参照ください。
【★5】音楽映画マイベストランキング【洋画・ドキュメンタリー編】
『8 mile』
『8 mile』作品情報
『8 mile』はカリスマ的な人気を誇るラッパー、エミネムの半自伝的な作品。初の映画主演作でもある。主題歌「Lose Yourself」は2002年度アカデミー歌曲賞を受賞。
出演 | エミネム、キム・ベイシンガー、ブリタニー・マーフィ、タリン・マニング |
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監督 | カーティス・ハンソン |
公開/製作国 | 2002年/アメリカ・ドイツ |
時間 | 110分 |
主題歌 | 「ルーズ・ユアセルフ (Lose Yourself)」 |
音楽ジャンル | HIPHOP |
ファン以外へのオススメ度 | ★★★★☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★★★ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★★☆☆ / ★★★★★ 90点 |
『8 mile』作品内容・あらすじ
舞台は1990年代のデトロイト。「8マイルロード」は都市と郊外の境にある富裕層と貧困層、白人を黒人を分ける暗黙のラインだった。母と妹とトレーラーハウスで暮らす青年、通称「ラビット」(エミネム)はラップで成り上がるため、クラブのMCバトルに挑む。しかし、思い通りの結果を得られず、家族、恋人、仕事などあらゆる壁にぶち当たる日々。それでもラビットは8マイルロードを超えるため、マイクを掴みステージに立つ。
『8 mile』感想・レビュー
エミネムの音楽を聴くと、どこか「怒り」が渦巻いているように感じる。その「怒り」のイメージがそのまま投影されているような作品だった。錆びれたデトロイトの街、くすぶった生活。上手くいかないMCバトル、ビジネス、人間関係。どこを切り取っても、歯ぎしりするような苛立ちが立ち込めている。でも、だからこそ、エミネムが吐く言葉はリアルで切実。マイクに己の全てをのせて発散する姿は眩しかった。ラストのMCバトルは圧巻。HIPHOPやエミネムに興味がなくても響く映画だと思う。
『AMY』
『AMY』作品情報
『AMY』はイギリスのジャズシンガー/SSW、エイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画。過去のプライベート映像や関係者らのインタビューを元に、27歳の若さでこの世を去った稀代の歌姫の人生を紐解く。
出演 | エイミー・ワインハウス、ミチェル・ワインハウス、トニー・ベネット |
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監督 | アシフ・カパディア |
公開/製作国 | 2015年/イギリス |
時間 | 128分 |
音楽ジャンル | ジャズ |
ファン以外へのオススメ度 | ★★★★☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★★★ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★★★☆ / ★★★★★ 90点 |
『AMY』作品内容・あらすじ
AMYは19歳でデビューし、一躍脚光を浴びる。1st「Frank」、2nd「Back To Black」は世界的に大ヒット。2008年の第50回グラミー賞では5部門受賞を成し遂げる。しかし、私生活ではスキャンダラスな話題に事欠かない一面もあった。家族問題、夫との離婚、世間の好奇の目に晒されるプレッシャー。不安定な状況の中、薬物中毒、アルコール依存症など心身の不調は徐々に深刻な状態に陥ってゆくー。
『AMY』感想・レビュー
ファンはもちろんファンじゃない人にもオススメしたい作品。プロデューサーのサラーム・レミが「彼女の歌を聴いた瞬間本物だと思った」と言ってるように、エイミーの歌声は一瞬で人の心を掴む力がある。本当に「なんでこの才能が…」と惜しまれる。この映画に感情移入した人ならきっと「エイミーはどうにか死を避けられなかったのか?」と考える。でもどう転んでも避けられない結末だったようにも感じる。そういう意味でとても説得力のあるドキュメンタリーだった。
【★4】音楽映画マイベストランキング【洋画・ドキュメンタリー編】
『RAY』
『RAY』作品情報
『RAY』は 盲目のピアニストでありソウルミュージックの巨人、レイ・チャールズの自伝的映画。レイ・チャールズを熱演したジェイミー・フォックスは第77回アカデミー主演男優賞を受賞した。
出演 | ジェイミー・フォックス, ケリー・ワシントン, レジーナ・キング |
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監督 | テイラー・ハックフォード |
音楽 | レイ・チャールズ、クレイグ・アームストロング |
公開/製作国 | 2004年/アメリカ |
時間 | 152分 |
音楽ジャンル | ソウル |
ファン以外へのオススメ度 | ★★★★☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★★★ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★★★☆ / ★★★★☆ 80点 |
『RAY』作品内容・あらすじ
レイ・チャールズは貧しい暮らしを送っていた幼少期に緑内障で視力を失う。しかし、そんなハンディキャップをものともせず、音楽の才能を開花。ドラッグ依存、奔放な女性関係など様々な問題を抱えながらも、輝かしい実績を築いていく。
『RAY』感想・レビュー
まずスゴイと思ったのが主演のジェイミー・フォックスのコピーっぷり。レイ本人は映画公開前に亡くなっているが、ジェイミーのキャスティングにお墨付きを与えていたらしい。日本でサザンの自伝を作ったとしても、自然に桑田を演じきれる俳優なんて想像しがたい。違和感なく演じているだけで賞賛に値すると思う。視力を失っても、ものともしない情熱的なレイチャールズの姿には考えさせられるものがあった。
『ジェームス・ブラウン ~最高の魂(ソウル)を持つ男~』
『ジェームス・ブラウン』作品情報
『ジェームス・ブラウン』はソウルの帝王、 ジェームス・ブラウンの生涯を描いたドキュメンタリー映画。プロデューサーはザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーが務めている。
出演 | チャドウィック・ボーズマン、ネルサン・エリス、ダン・エイクロイド、ヴィオラ・デイヴィ |
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監督 | テイト・テイラー |
公開/製作国 | 2014年/アメリカ |
時間 | 139分 |
音楽ジャンル | ファンク |
ファン以外へのオススメ度 | ★★★☆☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★★★ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★★★☆ / ★★★★☆ 80点 |
『ジェームス・ブラウン』作品内容・あらすじ
親に捨てられ貧しい少年時代を過ごしたジェームスは窃盗を繰り返し刑務所に収監されてしまう。しかし、そこで慰安にきたゴスペルグループのボビー・バードと運命的な出会いを果たす。出所後、ボビーとバンドを結成し、JBの音楽の才能は見事に開花する。だが、メンバーとの 確執、派手な女性関係、人種差別など様々な壁が彼の前に立ちはだかるー。
『ジェームス・ブラウン』感想・レビュー
自分はジェームス・ブラウン(JB)に詳しくないので、ちょっと不親切な作りだった。JBの史実を知っていないと、理解できない箇所がある。また、時系列が前後してつなぎ合わされた構成になっている点もややわかりにくい。ファン以外にはやや勧めにくい。一方、ライブシーンはすごく良かった。歌は結構口パク感があって、ちょっと口の動きがズレてるのはご愛嬌。それをカバーして余りあるほど、JB(チャドウィック・ボーズマン)のパフォーマンスは見応えがあった。
『オアシス:スーパーソニック』
『オアシス:スーパーソニック』作品情報
『オアシス:スーパーソニック』はリアム&ノエル・ギャラガー兄弟を中心に1991年に結成したマンチェスター出身のロックバンド「オアシス」のドキュメンタリー映画。オアシスは2009年にノエルが脱退し、事実上の解散。本作はギャラガー兄弟が2016年に再び手をとり、制作に全面協力している。
出演 | リアム・ギャラガー、ノエル・ギャラガー |
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監督 | マット・ホワイトクロス |
公開/製作国 | 2016年/イングランド |
時間 | 122分 |
音楽ジャンル | ロック |
ファンじゃなくても楽しめる | ★★☆☆☆ |
ファン以外へのオススメ度 | ★★★★★ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★★☆☆ / ★★★★☆ 80点 |
『オアシス:スーパーソニック』作品内容・あらすじ
1996年、英ネブワースの巨大野外ライブの開演前の様子から幕が上がる。作品の冒頭では母親ペギーのナレーションと共にギャラガー兄弟の子供時代のエピソードが回顧される。そして、バンド結成からデビュー後の躍進、バンドが直面したあらゆる「災難」の歴史が紐解かれていく。ラストは再びネブワースに。10数万人の大観衆を前に圧巻のライブシーンが繰り広げられるー。
『オアシス:スーパーソニック』感想・レビュー
作品で見られる2人の姿は概ね印象通りだった。2人ともアクが強く一筋縄ではいかない性格。それを実感して「なんでこんな2人がこれほど美しいロックアンセムを作れるんだろう?」と改めて不思議に思えた。楽曲と普段の素行のギャップを感じざる負えない。ナレーションのリアムのコメント、「バンドは音楽だけじゃない。曲がよくても態度がヘタレなら退屈だ。両方揃って初めて偉大さを手にする」。何にしろ、曲が素晴らしくて態度がヘタレじゃないoasisは偉大なロックンロールスターに違いない。
『Cobain モンタージュ・オブ・ヘック』
『Cobain モンタージュ・オブ・ヘック』作品情報
『Cobain モンタージュ・オブ・ヘック』はアメリカのロックバンド「NIRVANA」のボーカル、カート・コバーンのドキュメンタリー。「NEVER MIND」リリースからわずか数年でショットガン自殺を遂げたカート・コバーンの真実に迫る。
出演 | カート・コバーン、コートニー・ラヴ |
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監督 | ブレット・モーゲン |
公開/製作国 | 2015年/アメリカ |
時間 | 132分 |
音楽ジャンル | ロック |
ファン以外へのオススメ度 | ★★☆☆☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★★☆ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★★★☆ / ★★★★☆ 80点 |
『Cobain モンタージュ・オブ・ヘック』作品内容・あらすじ
本作では未発表楽曲やホームビデオなどの未発表映像、カート自身の手記など多くの貴重な資料を元に構成されている。また、妻のコートニー・ラブやバンドメンバーのクリス・ノボセリックのインタビュー、映画のために制作されたアニメーションなどによって、カート・コバーンの幼少期から自死に至るまでの生涯を描いている。
『Cobain モンタージュ・オブ・ヘック』感想・レビュー
映画を観ると「あーこの人は自殺するのが必然だったんだな」と納得してしまうものがあって、想像以上に重かった。音楽にはマイナスな感情をプラスに転じて発散するという側面がある。作品を見て感じたのは、Nirvanaの音楽はマイナスをそのまま増幅させて吐き出しているようだ、ということ。これからはアルバムを聴くたびに、鑑賞中の痛々しい感情を呼び覚ましそうな気がする。そういう意味ではある程度心して観た方がいいかもしれない。
『NO FUTURE : A SEX PISTOLS FILM』
『NO FUTURE : A SEX PISTOLS FILM』作品情報
『NO FUTURE : A SEX PISTOLS FILM』は1970年代後半にパンクムーブメントを巻き起こしたパンク・バンドSEX PISTOLSのドキュメンタリー映画。
出演 | ジョニー・ロットン、スティーブ・ジョーンズ、グレン・マットロック、シド・ヴィシャス、ポール・クック、マルコム・マクラーレン |
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監督 | ジュリアン・テンプル |
公開/製作国 | 2000年/イギリス |
時間 | 105分 |
音楽ジャンル | パンク・ロック |
ファン以外へのオススメ度 | ★★☆☆☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★★★ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★★★★ / ★★★★☆ 80点 |
『NO FUTURE : A SEX PISTOLS FILM』作品内容・あらすじ
SEX PISTOLSは1975年に結成。たった一枚の奇跡的なアルバムと数多くのスキャンダラスな逸話を残し、1978年に短い活動期間に終止符を打つ。ピストルズとは一体何だったのか?当時の映像や解散から20年後のメンバー自身のインタビュー映像を元に彼らの実像に迫る。
『NO FUTURE : A SEX PISTOLS FILM』感想・レビュー
ピストルズは当時の環境と偶然と必然が重なって生まれた奇跡だと感じる。そんな奇跡のピースの一つはベース、グレンの作曲能力。その作曲の要をメンバー感の折り合いの悪さであっけなく脱退させ、代わりに入れたのが演奏もままならないシドというのは、理解しがたくもあまりに「らしい」。ツアー後の空中分解を免れたとしても、もう1stのような大傑作は望めなかっただろう。そんな行き当たりばったり感、脆さ、短命さすら、全てがパンクバンドとして正解だったと感じる。インタビュー風景がシルエットなのは、最盛期のヴィジュアルイメージだけを全面に出したかったためだろうか。良い演出だと思うが、どれが誰だかすごくわかりづらいのでメンバーの確認をしてから観た方が良いと思う。
『ツイスト!』
『ツイスト!』作品情報
『ツイスト!』は1960年代に世界中で大流行したツイストブームをテーマにしたドキュメンタリー映画。当時の映像やハンク・バラード、チャビー・チェッカーといったツイストブームの立役者のインタビューを元にブームの全貌に迫る。
出演 | ハンク・バラード、チャビー・チェッカー |
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監督 | ロン・マン |
公開/製作国 | 1992年/カナダ |
時間 | 74分 |
音楽ジャンル | ロック・ツイスト |
ファン以外へのオススメ度 | ★★★☆☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★★★ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★★★★ / ★★★★☆ 80点 |
『ツイスト!』作品内容・あらすじ
50年代前半、アメリカで主流だった社交ダンスは若者には退屈だった。次第にリンディポップやジルバ、マンボといった軽快に踊るダンスが続々と生まれる。そして1960年に「The Twist」がリリースされると腰を振って踊るツイストダンスが大流行。様々な関連商品を生み、ツイストをテーマにした映画も大ヒット。「ワイセツ!不健全!」といった反発をものともせず、空前の一大ムーブメントを巻き起こす。
『ツイスト!』感想・レビュー
ツイストという名称を聞いたことはあってもブームの様子や当時のミュージシャンの名前を知ってる人は少ないだろう。ツイストをちょくちょく聴いてる自分も全く知らなかった。ハンク・バラードやチャビー・チェッカーが実際に喋ってるのは初めて見たので、それだけで感慨深かった。コンパクトな尺ながら、表面的なブームの様子だけでなく、背景や流れを含めてツイストの歴史がよくまとまっている良作。もちろん全編通してノリノリでツイストを踊ってるシーンも満載。
『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK』
『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK』作品情報
「ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK」は世界最大のロックバンド、ビートルズのドキュメンタリー映画。特にライブ活動期(〜1966)に焦点が当てられ、当時の映像や存命するジョン以外の3人のメンバーのインタビューでビートルズの最盛期を振り返る。
出演 | ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ジョージ・ハリスン |
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監督 | ロン・ハワード |
公開/製作国 | 2016年/アメリカ |
時間 | 108分 |
音楽ジャンル | ロック |
ファン以外へのオススメ度 | ★★☆☆☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★★★ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★☆☆☆ / ★★★★☆ 75点 |
『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK』作品内容・あらすじ
1962年にデビューしたビートルズは一躍英国を代表する大スターとなる。メンバー達の想いは一貫して良い音楽を作り演奏することだけ。しかし、成功の階段を上るごとにそのシンプルな願いが叶わなくなっていく。リリースするアルバムは立て続けにチャート一位を獲得し、加熱する人気は止まることを知らない。十分な音響設備を準備できない中、巨大化していく会場。1965年、シェア・スタジアムでは5万6千人の動員を記録する。変わらず熱狂する観客たちだが、音楽が届いた手応えは得られない。やがてビートルズの活動に大きな転換期が訪れるー。
『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK』感想・レビュー
「人気が出過ぎてライブに終止符を打った」など初耳のエピソードが多かった。さすがビートルズはエピソードのスケールが桁違い。今の音響設備があればまたライブを続けられたかもとも思う。過去の映像で印象的なのは「絶叫してるファン」の姿。改めて見ると「何がここまでの状態にさせるのだろう」としみじみ不思議に感じる。(下品な表現かもしれないが)ビートルズのボーカルは「子宮に響く」という表現がしっくりくる。特に「シーラブズユー」の「ヒュ〜〜〜」のところとか。色気のある声の揺らぎが心の奥の共振を呼ぶような。映画を観ると絶叫するほどシビれる理由が少し理解できた気がした。
『グレイトフル・デッドの長く奇妙な旅』
『グレイトフル・デッドの長く奇妙な旅』作品情報
『グレイトフル・デッドの長く奇妙な旅(Long Strange Trip)』は1965年にアメリカで結成されたロックバンド、グレイトフル・デッドのドキュメンタリー映画。一本の映画ではなく、各話約40〜60分程の尺で全6話で構成されている。
出演 | ジェリー・ガルシア、フィル・レッシュ、ボブ・ウィアー |
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監督 | アミール・バーレフ |
公開/製作国 | 2017年/アメリカ |
時間 | 各話40〜60分 |
音楽ジャンル | ロック |
ファン以外へのオススメ度 | ★★★☆☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★★★ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★☆☆☆ / ★★★★☆ 75点 |
『グレイトフル・デッドの長く奇妙な旅』作品内容・あらすじ
1話から6話までそれぞれ別のテーマを設けて、長年コアなファンに愛され続けたグレイトフル・デッドの秘訣を解き明かしていく。テーマは「ファンとの関係」「人気の理由」「バンド独自の在り方、考え方」など。amazon prime videoに記載されている「一部刺激的なシーン」が指しているのは主にドラッグ関連の描写。デッドが売れた要因としてヒッピー文化やドラッグの存在は小さくなかったように見受けられる。
『グレイトフル・デッドの長く奇妙な旅』感想・レビュー
全然ファンじゃない割に興味深い内容が多く、4時間近いのに全然飽きずに観られた。なんならもう一度観直したい。ファンじゃなくても見応えのある見どころが多々ある。デッドは「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」という書籍が出てる位、マーケティング面で優れていたことでも有名だ。デッドファンが編集するwikipediaは半端なく詳しそうだと思ったら、予想通り凄い緻密。wikiはファンとバンドの写し鏡な一面がある。ドラッグ関連の是非を今問うのはあまり意味がないだろう。ただ、いち音楽好きとしては「音楽がクスリを楽しむための道具」になってる感じがして、なんとなく残念な気持ちは残った。
『All Things Must Pass』
『All Things Must Pass』作品情報
『All Things Must Pass』はレコード・CDショップ、タワーレコードの盛衰の歴史を辿るドキュメンタリー映画。
出演 | ラス・ソロモン(タワーレコード創業者)、ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョン |
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監督 | コリン・ハンクス |
公開/製作国 | 2015年/アメリカ |
レビュー | 75点 |
『All Things Must Pass』作品内容・あらすじ
1960年にアメリカで創業したタワーレコードはかつて5大陸200店舗まで拡大し、世界的な大企業に成長した。しかし、やがて経営難に陥り、アメリカのタワーレコードは廃業。今残っているのは日本で展開する80数店のみとなった。創業者のラス・ソロモンや従業員、ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョンといったショップの常連だったアーティストがタワレコの歴史と想いを語る。
『All Things Must Pass』感想・レビュー
「NO MUSIC,NO LIFE」というキャッチフレーズが有名で、名前自体は馴染みのあるタワーレコード。でも、事業の成り立ちや歴史は知る由もなく。 日本以外のタワレコは全て廃業しているという事実もこの作品で初めて知った。「NO MUSIC,NO LIFE」というフレーズも日本で生まれ、逆輸入される形でアメリカでも取り入れられたらしい。後半、創業者のラス・ソロモンが日本のタワーレコードを訪れ、次のようなコメントをする。 「(日本のタワレコは)私達がしてきたことは正しかったと証明してくれている」。 半世紀以上のタワレコの歴史を見渡した後に、日本でだけ生き残っているという事実を知ると感慨深いものがあった。
『ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド』
『ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド』作品情報
『ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド』はレゲエを世界中に広めたミュージシャン、ボブ・マーリーのドキュメンタリー映画。ジャマイカ独立50周年記念作品。ボブ・マーリー財団初のオフィシャル・ドキュメンタリー。
出演 | ボブ・マーリー、リタ・マーリー、ジギー・マーリー、セデラ・マーリー、バニー・ウェイラー |
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監督 | ケヴィン・マクドナルド |
公開/製作国 | 2012年/アメリカ・イギリス |
時間 | 144分 |
音楽ジャンル | レゲエ |
ファン以外へのオススメ度 | ★★☆☆☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★★★ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★★★☆ / ★★★★☆ 75点 |
『ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド』作品内容・あらすじ
レゲエミュージシャンの先駆者として後の音楽シーンに多大な影響を与えたボブ・マーリー。彼の思想やプライベートな姿を含め、36年間で幕を閉じた「レゲエの神様」の波瀾の人生を描き出す。妻や息子、ウェイラーズのメンバー、著名なレゲエシンガーなど、約60名に及ぶインタビューや初公開となる過去の映像を中心に構成されている。
『ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド』感想・レビュー
一時期結構ハマっていたし、「Three Little Birds」「One Love」など大好きな曲もあるボブ・マーリー。ただ、2時間半の長さと60人のインタビューシーンはちょっと冗長にも感じた。このボリューム感は浅いファンは振るい落とされるかもしれない。ライブシーンは正に「レゲエの神様」。神がかったオーラを放っていた。同時に、伝説的ミュージシャンの伝記はもれなくドラッグと女性問題がセットになっていて、その点は人間らしさを感じざるおえない。
【★3】音楽映画マイベストランキング【洋画・ドキュメンタリー編】
『ザ・ランナウェイズ』
『ザ・ランナウェイズ』作品情報
『THE RUNAWAYS』は1970年代後半に活動したアメリカのガールズロックバンド、ザ・ランナウェイズのドキュメンタリー映画。
出演 | クリステン・スチュワート, ダコタ・ファニング, マイケル・シャノン |
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監督 | フローリア・シジスモンディ |
公開/製作国 | 2010年/アメリカ |
時間 | 109分 |
ファン以外へのオススメ度 | ★★☆☆☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★★☆ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★☆☆☆ / ★★★☆☆ 60点 |
『ザ・ランナウェイズ』作品内容・あらすじ
舞台は1970年代のロサンゼルス。ジョーン(クリステン・スチュワート)は男ばかりのロックの世界でスターになることを夢見ていた。そんなある日、音楽プロデューサー、キム(マイケル・シャノン)と出会い、ボーカルのシェリー(ダコタ・ファニング)達と「THE RUNAWAYS」を結成する。バンドは「チェリー・ボム」のヒットで一躍スターに。しかし、シェリーがドラッグに溺れ、メンバーや家族との不協和音の中でランナウェイズはやがて崩壊していくー。
『ザ・ランナウェイズ』感想・レビュー
これは観ている途中で実在するバンドだと気づいた。メンバーのジョーンが後に結成するJoan Jett & the Blackheartsの「I Love Rock N Roll」(原曲はThe Arrows)は有名。「なんでわざわざ来日するシーンがあるんだろ?」と思ったけど、単純に実際に来日してるからとわかって納得。一番の見どころはクリステン・スチュワート演じるジョーンの格好良さ。演奏シーンだけでなく、ただその佇まいだけで見惚れてしまう。ちなみに主役(DVDジャケット左)が「アイアムサム」のダコタ・ファニング。子役の印象しかなかったので後で知って驚いた。
『Looking for Johnny ジョニー・サンダースの軌跡』
『Looking for Johnny ジョニー・サンダースの軌跡』作品情報
『Looking for Johnny ジョニー・サンダースの軌跡』はニューヨーク・パンクを代表するギタリスト、ジョニー・サンダース初のドキュメンタリー映画。
出演 | ジェリー・ノーラン、シルヴェイン・シルヴェイン、ウォルター・ルー、マルコム・マクラーレン |
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監督 | ダニー・ガルシア |
公開/製作国 | 2014年/スペイン |
時間 | 98分 |
音楽ジャンル | ロック |
ファン以外へのオススメ度 | ★★☆☆☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★☆☆ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★★★☆ / ★★★☆☆ 65点 |
『Looking for Johnny ジョニー・サンダースの軌跡』作品内容・あらすじ
「ニューヨーク・ドールズ」や「ザ・ハートブレイカーズ」のギタリストとしてニューヨークパンク全盛期を牽引したジョニー・サンダース。しかし、その活動の背後には常にドラッグ問題が横たわっていた。そして、1991年ニューオリンズのホテルの部屋で38歳の若さで死亡。心臓発作のためとされているが、その他さまざまな憶測が語られている。内容はバンドメンバーやプロデューサーのマルコム・マクラーレンらのインタビューほか、未発表映像の数々で構成されている。
『Looking for Johnny ジョニー・サンダースの軌跡』感想・レビュー
クロマニヨンズファンとしてはマーシーが着ているバンTの『L.A.M.F』でお馴染みのジョニー・サンダース。重度のジャンキーなのは知っていたが、想像以上のジャンキーっぷり。そして予想外のクズ人間っぷり。薬の影響かわかならないが妻に暴力を振るって離婚って相当だ。それでも、プライベートもステージ上も、なんとも言えない色気と魅力を放っていて、多くのミュージシャンに愛されるのも納得だった。演奏シーンはだいぶ中途半端で画質も音質もお粗末。ファンであるほど物足りなく感じるだろうけど、その点は単純に映像がなかったのだろう。
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