2019年4月20日、youtubeにJITTERIN’JINNの公式チャンネルが開設されました。

2011年から活動休止状態が続いてる中、唐突に開設されたyoutubeチャンネルは本当に嬉しいサプライズでした。

きっとこの公式チャンネルで「久しぶりにジッタを聴いた。初めてジッタを知った」という人も多いでしょう。
そこで、改めてジッタリンジンについて紹介したいと思います。

このブログでは他にも色々ジッタ関連の記事を投稿してますが、ここでは主にアップされてる動画の曲を中心に紹介します。

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ジッタリンジンとyoutube開設前の活動状況について

プロフィールとデビュー時の様子

【ジッタリンジン メンバー】浦田松蔵・入江美由紀・春川玲子・破矢ジンタ

出典 : 5th Album 「Chick-A-Biddy」
左から【浦田松蔵・入江美由紀・春川玲子・破矢ジンタ】

このブログの別記事から引用します(一部省略)。

JITTERIN’JINNは1986年に奈良で結成された男女混交バンド。

春川玲子 …ボーカル。1968年10月24日生まれ。
破矢(はし)ジンタ …ギター。1965年3月30日生まれ。
入江美由紀 …ドラム。1965年12月1日生まれ。
浦田松蔵 …ベース。1964年5月17日生まれ。

ベースの浦田は1998年に脱退。
以降のベースは入れ替わりでサポートメンバーが務めている。

ジッタの独特な曲を作り上げているのは、ほぼ全ての作詞作曲を手がけている破矢ジンタ。

ブレイクのキッカケとなったのは、1989年に出場したバンドオーディション番組「イカすバンド天国(通称 イカ天)」。
当時バンドブームを牽引したこの番組で6代目キングとなったことで知名度と人気が急上昇する。

1989年、日本コロムビアからデビュー。翌年「プレゼント・にちようび・夏祭り」といった代表曲を立て続けにリリース。
日本武道館や横浜アリーナでの公演を果たし、一躍、国民的な人気バンドとなる。

youtube開設前までの活動状況

ジッタはこれ以上ない最高のデビューを飾ってますが、1990年代中盤以降からは活動の拠点をインディーズに移し、露出は控えるようになります。

2000年にはホワイトベリーの「夏祭り」のカバーが大ヒットしましたが、流行してる最中もほぼ全くメディアで見かけず。
世間では「夏祭り」が流れまくってるのに、周りはほとんどジッタを知らなくて、ちょっと不思議な感じでした。

同じ頃、メロコア・青春パンクブームでインディーズ・ロックシーンが活況だったので、そのシーンの中では変わらず高い知名度と人気があったと思います。

そんな感じで初期以降は目立たない形になりますが、2010年頃まではコンスタントに活動を続けていました。

しかし、2011年5月のファンクラブ休止後、音信が途絶えます。

それから丸8年。ジッタ30周年を迎える2019年の4月20日。
長い長い沈黙を経て、ついに動きがあった(youtubeチャンネル開設)というのがこれまでの流れです。

ジッタは10周年、20周年と節目の年には何かしらでアニバーサリー感を演出してました。
そのため、30周年を迎える今年もし何も動きがなければ、再始動の見通しはがぜん暗くなる気がしてました。

なので(まだバンド活動に関しては不明ですが)とりあえず動きがあっただけで、本当に良かったなという感じです。

公式YouTubeにアップされてる動画は3種類

動画をカテゴリーごとに分けて、簡単に解説や感想を書いてきます。
今のところyoutubeに挙がってる動画を分類すると次の3つ。

  1. 未公開ライブ映像(@大阪ベイサイドジェニー 2000.12.16)
  2. Music Video
  3. CD(曲のみ。MVがある曲はMV)

補足。自分のファン歴と観たことある映像

自分がジッタを知ったのは2000年頃。
そこそこファン歴は長いかもしれませんが、ほぼ全ての動画が初見です。
知らないことも多いです。

そもそも以前はネット情報は豊富じゃなく、動画も気軽に観られませんでした。

また、(これは自分の曖昧な記憶ですが)2010年以降、ジッタ関連の動画がアップされることがあっても、結構しっかり削除されてた気がします。

2010年代後半はあまり消されなくなった印象ですが、その中にも今公式で上がってる動画はほぼなく。
公式が出来てからは非公式のものはまたドッと消えたようです。

❶ 未公開ライブ映像(@大阪ベイサイドジェニー 2000.12.16)

時期的に8枚目のアルバム「Banzai Attack」(2000)のレコ発ツアーの映像ですね。

❶ 未公開ライブ映像(@大阪ベイサイドジェニー 2000.12.16)
「ベイサイドジェニー【Trailer】」
「M.01_やけっぱちのドンチャラミー」7th album 「TENTASTIC!」、
5th BEST 「8-9-10!!(Ver.2)」収録
「M.02_CALL ME」7th album 「TENTASTIC!」収録
「M.03_HI!WILD MY BIKE!」7th album 「TENTASTIC!」、
5th BEST 「8-9-10!!(Ver.2)」収録
「M.04_ボロボロ」7th album 「TENTASTIC!」収録
「M.12_夏祭り」収録アルバム多数

「Trailer」はダイジェスト・予告編的な動画。

Trailerページに「随時公開」とあり、定期的に新動画のアップが続いています。
公式チャンネルに登録すると登録メールアドレスに通知がきて、今のところ週末にアップされることが多いです。

数字は順番通りに更新が続くかと思ったんですが、4の後いきなり12に飛んでますね。
最初「M.12」を見たとき、「M_5〜11」が一気にアップされたのかと焦りました。

※ライブ動画はどこまで増えるのかわからなく、動画を貼りすぎるとページの読み込みが重くなるので、とりあえず貼るのは1つだけにしておきます。

「ベイサイドジェニー【Trailer】」

最初にアップされていた動画の一つで、自分が公式チャンネル開設に気づいた動画です。

最初見た時は一瞬何が起こったのか分からないくらい驚いたし、言葉にならない感情が込み上げてきて。
とにかく感無量の一言でした。

ジッタというと「無表情のボーカル」と形容されることがあるけど、それは初期の頃だけで、動画を見ると全然そんな印象はないかと思います。

2000年に知った自分はむしろこっちが最初の印象で、初期のビジュアルイメージの方が新鮮だったりします。

また、2000年はGOGO7188が歌詞で「昔流行ったバンドの名前はジッタリンジン」と歌ってますが、記事途中にも書いた通り「ずっと変わらず人気だった」というのが伝わるかと思います。

自分がライブに行った2003〜2009年の間もいつもこんな感じの集客&盛り上がりでした。

❷ Music Video & ❸ CD(曲のみ)

Music Videoは動画タイトルの後ろに【MV】とあるものです。
以前はPV(Promotion Video)という言い方が主流でした。

❷ MV(Music Video)
プレゼント2nd Single(1990)
にちようび3nd Single(1990)
夏祭り4th Single(1990)
自転車7th Album「TENTASTIC」(1999)収録
こいのぼりファンクラブ特典Single(2001)。のちに5th ベスト「8-9-10!!(Ver.2)」(2007)に収録。

❸「CD」はCDジャケットがサムネイル画像になっているもので、「Music Premium」に登録しないと観られないようです。
❷「MV」と被ってるタイトルはMVで観られます。

❸ CD(曲のみ。MVがある曲はMV)
エブリデイ1st Single(1989) c/w SINKY-YORK
プレゼント2nd Single(1990) c/w プリプリダーリン
にちようび3nd Single(1990) c/w Don’t let me down
夏祭り4th Single(1990) c/w くわえたばこのブルース
帰っておいで5th Single(1991) c/w 相合傘
MOONLIT LANE4th Album(1993)
なつまつり「夏祭り」の歌詞の別バージョン(2010)。※ CD販売はなく配信のみ

また、❸のラインナップはそのままapple musicやspotifyで配信されてる曲なので、サブスクリプションで聴けます。
(それ以外のサブスクは利用・確認してないですが、多分同じ状況かと)

言い方を変えると、❸のラインナップ以外の曲は配信していないということで、残念ながらサブスクで聴けるジッタの曲は少ないです。

【CD】「エブリデイ」(1989)

1989年リリースの1st Single。

ジッタはイカ天に出場し、「アニー」で1週勝ち抜いて6代目キングに。
イカ天は5週勝ち抜くとグランドイカ天キングという称号を得られるんですが、翌週この「エブリディ」で敗退します。

ジッタは翌年オリコンTOP3に3曲もランクインさせてるので、グランドキングに選ばれて当然くらいなんですが、これはもう時の運でしょう。
不運といえば、2週目のジンタさんは交通事故にあって首にギブス巻きながら演奏してます。

B面は「SINKY-YORK」。
これもファンの間では人気の高い曲で、SCANDALが2010年にカバーしてます。

【MV】「プレゼント」(1990)

1990年リリースの2nd Single。
wikiによるとオリコンチャートの最高位は3位。

おそらくジッタの2大代表曲は「夏祭り」とこの「プレゼント」。
一度聴けば、ユニークな歌詞と「ズンチャ・ズンチャ」というスカのリズムが強烈に耳に残ります。

この曲からはジンタさんの表現者としての凄さが如実に伝わります。
どの辺に凄さを感じるかと言うと、「作品のカラーをきっちり立たせてパキッとした仕上がりにするセンス」というか。

メロディはギターの裏打ちという2トーンビートが基調になっていて、歌詞も同じパターンの繰り返し。
つまり、曲も歌詞もある意味2トーンになっている。

これはスカのリズムの活かし方として一つの最高の形だと思えます。
そういった歌詞と曲調の合わせ方。表現を突き詰めて際立たせる発想とセンス。

その秀逸さが「プレゼント」をこれだけキャッチーなものにしているし、また、ジッタの全作品に通じる特徴だと思います。

初めて観たMVも、30年前とは思えないクオリティですね。
古いとか新しいという感覚の外側にいて、独自の世界観を築いてると思います。

B面は「プリプリダーリン」。
「プリティ」と「プリプリ(怒ってる)」という歌詞がさりげなく掛かってます。

【MV】「にちようび」(1990)

1990年リリースの3nd Single。
オリコンチャートの最高位は1位。

これも沖縄民謡チックで独特な曲。
MVも断片的にインスパイアの元となってるものは浮かぶけど、何をどうしたらこんな動画が出来上がるのかホント不思議です。

すごいラフでユルいけど、うかつに真似したら断然チープになりそうな、ハイセンスな人があえてハズしてるような絶妙さを感じます。

B面は「Don’t let me down」。

面白いと思うのが、「Don’t let me down」の方が分かりやすい名曲なんですよね。
でも、こっちがA面だったらきっと一位はとれてなかった気がします。

「Don’t let me down」も2014年にUNLIMITSにカバーされています。

【MV】「夏祭り」(1990)

1990年リリースの4th Single。
オリコンチャートの最高位は3位。

夏祭りは日本の夏の代表曲と言ってもいいくらいで、説明不要かもしれません。

自分は耳にしたことないけど、野球の応援ソングや「太鼓の達人(ゲーム)」、「フィーバー大夏祭り(パチンコ)」、着メロなど様々なシーンで使われ続けてます。

また、2000年にはホワイトベリーがカバーして大ブレイク。
ほかにも様々なアーティストにカバーされてるようです。

2008年にはジッタの「恋のルアー」が主題歌となっている映画「青空ポンチ」の挿入歌にもなってます。
(この映画はDVD持ってますが、ちょっと手放しでは勧められません)

B面は「くわえたばこのブルース」。
歌詞の「おいら」という一人称もジッタの特徴の一つですね。

【CD】帰っておいで(1991)

1991年リリースの5th Single。
オリコンチャートの最高位は14位。

ノスタルジーを誘うジッタの曲の中でも、最もストレートに「郷愁」を感じさせます。

都会に出た女性と、田舎に残り「たまには帰っておいで」と便りを送る恋人。
「帰っておいで」はジッタ版の「木綿のハンカチーフ」と言えそうです。

B面は「相合傘」。

ここまでシングルを5枚紹介しましたが、特筆すべきなのはA面B面のクオリティの差が全然ないところ。
「B面はおまけ」という印象のシングルも少なくない中、ジッタはどっちがA面でもおかしくない。

むしろカップリングの方が好きな曲が多かったり、アルバムも明らかな捨て曲みたいのが全くありません。

デビュー後あっという間に武道館まで到達したのも、イカ天・バンドブームの勢いだけではなく、純粋に実力によるところが大きかったと思います。

【CD・Album】「MOONLIT LANE」(1993)

1993年にコロムビアから東芝に移籍してリリースした4枚目のフルアルバム。
アルバムだとこの作品だけサブスクで配信されてます。

それまでの明るい作風から離れて、しっとりと聴かせるミドルテンポの曲で統一されたアルバムです。

ガールズバンド・ヴォーカルには「月」をモチーフにした良曲が多い印象があります。
春川さんが高校時代コピーしてたというレベッカの「MOON」とか。(「MOON」をコピーしてたかは不明)

ジッタの「お月さん」もその例にもれず、アルバムの中でも一番好きな曲です。

ただ、「MOONLIT LANE」は計10枚のアルバム内で比べると、個人的好みでもファン全体の人気も上位には入らないと思います。

【MV】「自転車」(1999)

1999年リリースの7枚目のアルバム「TENTASTIC!」の収録曲。
このアルバムはデビュー「10周年記念盤」で、「自転車」はそのラストを飾る曲。

アコーディオンの伸びやかな音色が最高に気持ちいい曲です。

この動画は以前、非公式で上がってるのを観たことあるんですよね。
だから何かしらで販売・配布されてるのかもしれないけど、元の作品はわかりません。

というか、「これMVだったんだ」という感じです。
映像にあるようなステージからのダイブは今はもちろん当時でもそんな見ないもので、結構ひんしゅく買うやつだと思います。

海外のライブでこれやった客が一斉に避けられて床に激突してる動画を見たことあります。

【MV】「こいのぼり」(2001)

ジッタのファンクラブに入ると年一回、FC限定シングルを特典としてもらえてました。
「こいのぼり」は2001年の特典シングルで、のちに5枚目のベストアルバム「8-9-10!!(Ver.2)」(2007)にも収録されてます。

この動画も詳細はわからないし初めて観ました。
でも、コメントを観るとファンクラブで抽選でプレゼントしてたみたいですね。

ジッタは「なんでこんな素晴らしい出来のものが一般に流通してないんだ…」というのがチラホラあります。。

【CD】「なつまつり」(2010)

2010年リリースの12枚目のシングル。

「夏祭り」のペアソングで曲自体は同じ。
「夏祭り」の歌詞は男の子目線だったのに対し、「なつまつり」は女の子目線になってます。

イラストは元々春川さんが大ファンでファンクラブ会報などのイラストも手がけたことがある漫画家 松本大洋が描いてます。

このシングルは当初DLのみでの販売で、現状、一般発売された最後の曲になっています。

youtube以外の全作品とオススメアルバム

youtube以外の曲も聴きたいという方向けに簡単に紹介します。
確認すると、サブスクは4thアルバム「MOONLIT LANE」と6枚のシングルしか配信してません

一般に流通してるシングルはB面含めほぼアルバムに収録されてるので、アルバムをレンタルか購入するのが良いかと思います。

オリジナルアルバム 計10枚

↓左上から右に向かってリリース順になってます。

ジッタリンジン オリジナルアルバム

↓表の「入手しやすさ」は今ざっと確認してみた目安ですが、やっぱり5枚目以降は新品の扱いがないっぽいですね。。

中古なら手に入らないことはないけど、それもちょっと高めかもしれません。
特に「here, rattler, here!」はほぼ定価以上だと思われます。

発売年titleサブスク配信入手しやすさ備考
1st
1989
DOKIDOKI×
2nd
1990
Hi-King×
3nd
1990
パンチアウト×初回限定盤は別ジャケ、缶ケース入り。
4th
1993
Moonlit Lane
5th
1995
Chick-A-Biddy×新品なし。中古もやや希少
6th
1998
here, rattler, here!××新品なし。中古も希少でプレミア価格
7th
1999
TENTASTIC!×新品なし。中古もやや希少
8th
2000
Banzai Attack×新品なし。中古もやや希少
9th
2002
Wang Dang Doodle×新品なし。中古もやや希少
10th
2003・2008
CARAMBA!××新品なし。2003年版は限定紙ジャケ。

どれもハズレなしなので、オススメするとしたら「手頃な値段で見かけたアルバム」という言い方になります。
1st〜3rdは手に入りやすいですが、結構ベストとかぶってる曲が多いので、どちらかと言うと4th、5th辺りのベストの方がオススメです。

ベスト盤 計5枚

ジッタリンジン ベストアルバム

ベストはどれも普通の中古価格でも入手しやすいです。

代表曲は4th、5thにほぼ網羅されていて、一般流通してないシングルも収録されてるので、オススメを挙げるとしたらこの2枚です。

発売年titleサブスク配信入手しやすさ備考
1st
1991
ハッピーカムカム×全12曲。
2nd
1992
ベストソングス×全10曲。
3nd
1997
The Very Best Collection×全15曲。
4th
1999
8-9-10! Jitterin’Jinn Best×全20曲。
5th
2007
8-9-10!!(Ver.2)×全20曲。前作との違いは11~20曲目

さいごに

上でも書いたようにジッタは中期以降は表立った活動を控えるようになりました。
一般的に人気アーティストだったのは1990年代前半だけ。

それはきっと本人たちが望んだ形なので、それはそれで良いと思いつつ、一ファンとしてはもどかしい思いもありました。

まして、「テレビで観なくなる=売れなくなった、落ち目、過去の人」と見なされてしまう世の中。
初めてジッタを聴いた2000年からずっと「もっとジッタを知ってほしい、聴いてほしい」と思ってました。

そんな中、youtube動画はジッタが「再発見」されるまたとないチャンスになる。
中期以降の名曲にも気づいてもらえるかもしれない。

「ジッタリンジンをもう一度」

この記事タイトルはそんな気持ちからつけました。
youtubeでジッタを再発見したら、ぜひ他の作品にも手を伸ばしてもらえたらと思います。

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