
これまでに観た「音楽映画・音楽をテーマにしている映画」を全作品レビューしてます。
次のジャンル毎に記事を分けていて、この記事でまとめてるのは邦画・ドキュメンタリーです。
- 音楽映画マイベストランキング【殿堂入り】
- 音楽映画マイベストランキング【邦画・フィクション】
- 音楽映画マイベストランキング【邦画・ドキュメンタリー】★当記事
- 音楽映画マイベストランキング【洋画・フィクション】
- 音楽映画マイベストランキング【洋画・ドキュメンタリー】
- 音楽映画マイベストランキング【ミュージカル】☆準備中
評価、感想は主観的なものですが、参考にしてもらえたらと思います。
80点以上でも十分おすすめできるレベルです。
簡単な前置き
書いてる人間は30代♂。
好きな音楽は邦楽、洋楽問わずロック・ポップス系が多め。
個人的な偏りとしては、漫画チックな演出をする邦画はハマらない傾向があります。(「日々ロック」「うた魂」とか)
これから観る人向けの内容なので、あらすじ・レビューは簡単に。
ネタばれに注意しつつ、音楽映画なので重要じゃない程度なら書いてます。
【★5】音楽映画マイベストランキング【邦画・ドキュメンタリー編】
『DENKI GROOVE THE MOVIE? 石野卓球とピエール瀧』
出演 | 石野卓球、ピエール瀧、砂原良徳、山口一郎、小山田圭吾、日高正博、山崎洋一郎 |
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監督 | 大根仁 |
公開 | 2015年 |
時間 | 115分 |
音楽ジャンル | テクノ |
ファン以外へのオススメ度 | ★★★☆☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★★★ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★★★☆ / ★★★★★ 90点 |
『DENKI GROOVE THE MOVIE?』作品内容・あらすじ
2014年に結成25周年を迎えた電気グルーヴのドキュメンタリー映画。クラブミュージックを日本に浸透させた立役者、電気グルーヴの歴史を元メンバーやアーティスト仲間、関係者らのインタビューと大量の過去の映像を元に振り返る。
『DENKI GROOVE THE MOVIE?』感想・レビュー
「興味深い」という意味でも面白かったが、「笑える」という意味でも最高に面白かった。2人は「最高にふざけたコンビ」と再認識。情報的にも濃い内容が盛り沢山。前身バンド「人生」や電気の初ライブ・全裸会見の様子、各アルバムに対する関係者のコメント、砂原良徳が加入・脱退した背景、海外進出・売上不振時の様子、レコード会社との軋轢、名曲『Shangri-la』が生まれた際のエピソードなどなど。ライトなファンからコアなファンまでお腹いっぱいになる充実した内容だ。今すぐ電気の全アルバムを聴き返しくたくなること必至の1本。
【★4】音楽映画マイベストランキング【邦画・ドキュメンタリー編】
『不確かなメロディー』
出演 | 忌野清志郎、ラフィータフィー |
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監督 | 杉山太郎 |
公開 | 2001年 |
時間 | 93分 |
音楽ジャンル | ロック |
ファンじゃなくても楽しめる | ★★☆☆☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★★☆ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★★★☆ / ★★★★☆ 80点 |
『不確かなメロディー』作品内容・あらすじ
2000年、デビュー30周年を迎えた忌野清志郎はバンド「ラフィータフィー」のメンバーと共に「マジカデ・ミル・スター・ツアー2000」を敢行。 「不確かなメロディー」はそのツアー中の様子を記録したドキュメンタリー作品。 ライブシーンの他、マイクロバスやホテルでの何気ないメンバー同士の交流やメンバーそれぞれのインタビュー映像で構成されている。ライブの合間のインタビューでは清志郎が音楽を始めたキッカケ、RCサクセションのこと、ラフィータフィー結成の話など様々なエピソードが語られる。
『不確かなメロディー』感想・レビュー
内容は熱く劇的な感じではなく、淡々としたもの。時間も約90分と短め。インタビューでは文字通り化粧を落とした素顔の清志郎が垣間見れる。しみじみ思ったのは清志郎って本当に「いい顔してるし、いい表情してるし、いい声してるなぁ」ということ。どこにでも普通にいそうな平凡な感じと、唯一無二な特別なオーラをサラッと同居させている。 鑑賞中はたびたび「おしい人をなくした。今も生きてたら」という感傷に襲われた。ちなみにラフィータフィーのサックスは武田真治。武田真治はじめ、バンドメンバーもメンバーから見た清志郎の姿についてなど語っている。
『オトトキ』
出演 | 吉井和哉(Vo、Gt)、菊地英昭(Gt)、菊地英二(Dr)、廣瀬洋一(ba) |
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監督 | 松永 大司 |
公開 | 2017年 |
時間 | 126分 |
音楽ジャンル | ロック |
ファン以外へのオススメ度 | ★★★☆☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★★★ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★★★☆ / ★★★★☆ 80点 |
『オトトキ』作品内容・あらすじ
1988年に結成したロックバンド、THE YELLOW MONKEY。イエモンは90年代に日本のロックシーンの頂点に立ち、2001年に活動休止。2016年に再集結して敢行した全国ツアーで完全復活を遂げた。本作は監督である松永自身がツアーに同行し、復活ツアーの様子を撮影。ライブ映像のほか、4人のメンバーや関係者のインタビューとともにイエモンの「今」と「これから」を描き出している。全編にわたって活動初期に拠点としていたライブハウス「渋谷La.mama」で行った無観客ライブの映像も収められている。
『オトトキ』感想・レビュー
90年代はイエモンのヒット曲にどっぷりハマった世代なので感慨深い作品だった。映画序盤、復活コンサートでのイエモンの登場シーンこそある意味クライマックス。目を潤ませる観客の感動がダイレクトに伝わって思わず涙腺が緩んだ。インディーズ時代のライブハウスで撮影したり、エンディングでファン達の写真を流したりと、本当にファンの事を想って作られた作品だと伝わってくる。素朴なメンバー達の人柄や吉井が言うように家族のような関係性も印象的。一方で、無観客ライブなど作り手の意図で若干疑問に思う点もチラホラ。普通に満員のフロアでも良かったような気がする。
『モッシュピット』
出演 | Have a Nice Day!、おやすみホログラム、NATURE DANGER GANG |
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監督 | 岩淵弘樹 |
公開 | 2016年 |
時間 | 169分 |
音楽ジャンル | ロック・アイドル |
ファンじゃなくても楽しめる | ★★☆☆☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★★★★ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★★★★ / ★★★★☆ 80点 |
『モッシュピット』作品内容・あらすじ
Have a Nice Day!、おやすみホログラム、NATURE DANGER GANGの「東京アンダーグラウンドシーン」の「今」を記録したドキュメンタリー。Have a Nice Day!の浅見北斗は2015年、クラウドファウンティングでプロジェクトを実施。そのプロジェクトで集まった資金で恵比寿リキッドルームで3組が出演するフリーライブを開催した。本作ではフリーライブ当日とそれまでの様子が描かれている。
『モッシュピット』感想・レビュー
2019年現在、NDGはもう活動していなく、ハバナイ 、おやホロの一般的な知名度もまだ低い。でも、どれか1組でも興味があれば観る価値アリ。それぞれのファンの姿も追っていたり、焦点が定まらない印象も受けるかもしれないが、自分は全体的に楽しめた。ハバナイきっかけで見ておやホロ、NDGにも興味を持った。3組はとりわけ激しいライブ風景を特徴としていて、ハイライトでは天井カメラから捉えた蠢くモッシュピットの様子が収められている。ちなみにハバナイはその後ライブ中に負傷者が出たため、現在はダイブなどの行為は禁止となっている。
『映画 ブラフマン』
出演 | TOSHI-LOW(vo)、KOHKI(Gt)、MAKOTO(ba)、RONZI(dr)、箭内道彦 |
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監督 | 箭内道彦 |
公開 | 2015年 |
時間 | 118分 |
主題歌 | 「其限」ブラフマン |
音楽ジャンル | パンク・ロック |
ファンじゃなくても楽しめる | ☆☆☆☆☆ |
ファンへのオススメ度 | ★★☆☆☆ |
筆者のファン度 / レビュー | ★★★★☆ / ★★★★☆ 70点 |
『映画 ブラフマン』作品内容・あらすじ
ブラフマンは1995年に結成されたハードコア・パンクバンド。メロコアと民族音楽を融合させた音楽性を特徴とし、インディーズ時代からシーンの中で異彩を放つ。映画はメンバーへのインタビューや新曲「其限」の制作過程を通して、活動20周年を迎えたブラブマンの実体に迫っている。作品の大部分はインタビューシーンで、音楽映画らしい見応えのある演奏シーンはほぼ無いという、かなり異色なドキュメンタリーとなっている
『映画 ブラフマン』感想・レビュー
レビューを「40点or80点」とつけたように一概に評価しにくい作品。監督の箭内は広告などのクリエイター。映画畑の人間ではなく監督を務めるのもこれで最初で最後らしい。だいぶイレギュラーな切り口で描かれていて、ライトなファンはおろかコアなファンにも賛否が分かれそうだ。少なくとも「オーソドックスなドキュメンタリーじゃないこと」、「ちゃんとした演奏シーンは全くないこと」を了承した上で観た方がいい。それでも「言葉」からトシロウの存在に肉薄し、コアな部分を浮き彫りにしてると言う点では高く評価したい。
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