これまでに観た「音楽映画・音楽をテーマにしている映画」を全作品レビューしてます。
次のジャンル毎に記事を分けていて、この記事でまとめてるのは邦画・フィクションです。
- 音楽映画【殿堂入り作品】
- 音楽映画【邦画・フィクション編】★当記事
- 音楽映画【邦画・ドキュメンタリー編】
- 音楽映画【洋画・フィクション編】
- 音楽映画【洋画・ドキュメンタリー編】
- 音楽映画【ミュージカル編】☆準備中
評価、感想は主観的なものですが、参考にしてもらえたらと思います。
80点以上でも十分おすすめできるレベルです。
簡単な前置き
書いてる人間は30代♂。
好きな音楽は邦楽、洋楽問わずロック・ポップス系が多め。
個人的な偏りとしては、漫画チックな演出をする邦画はハマらない傾向があります。(「日々ロック」「うた魂」とか)
これから観る人向けの内容なので、あらすじ・レビューは簡単に。
ネタばれに注意しつつ、音楽映画なので重要じゃない程度なら書いてます。
【殿堂入り作品一覧】音楽映画マイベストランキング【邦画・フィクション編】
殿堂入り | 「リンダリンダリンダ」 「スワロウテイル」 「SRサイタマノラッパー3 ロードサイドの逃亡者」 |
---|
殿堂入り作品の「あらすじ・点数評価・レビュー」は次の記事を参照ください。
【★5】音楽映画マイベストランキング【邦画・フィクション編】
『くちびるに歌を』
出演 | 新垣結衣、恒松祐里、木村文乃、桐谷健太 |
---|---|
監督 | 三木孝浩 |
原作 | 「くちびるに歌を」中田永一 |
主題歌 | 「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」アンジェラ・アキ |
公開 | 2015年 |
時間 | 132分 |
音楽ジャンル | 合唱 |
レビュー | ★★★★★ 90点 |
原作の中田永一という小説家は「乙一」の別名義。
『くちびるに歌を』あらすじ
長崎県のある島の中学校合唱部に、柏木ユリ(新垣結衣)が臨時顧問として赴任してくる。 柏木ユリは実績のあるピアニストだったが、ある出来事がキッカケで音楽から離れていた。 合唱部顧問も友人からのお願いで仕方なく了承。 部員達の前でもやる気のなさを隠さない柏木だったが、部活の交流を通して彼女の心境に変化が訪れるー。
『くちびるに歌を』感想・レビュー
映画冒頭、合唱部員の仲村ナズナが朝慌ただしく、家を飛び出る。 もうこのシーンだけで絶対この作品は素晴らしいと予感した。 多分それは「物語が始まる」というワクワク感を端的に描ききる作り手のセンスが一瞬で伝わったからだと思う。 ストーリーは特別、劇的な何かは起こらない。でも登場人物一人一人が丁寧に描かれていて、じわじわと惹き込まれる作品だった。一般的に明るいイメージのある新垣結衣が冷めきった演技を見せているのも見どころ。最後にコンクールで歌うアンジェラ・アキの「手紙」も万人に届くような名曲だ。
『パッチギ』
出演 | 塩谷瞬、沢尻エリカ、オダギリジョー、高岡蒼佑、真木よう子、 小出恵介、加瀬亮、ケンドーコバヤシ |
---|---|
監督 | 井筒和幸 |
音楽 | 加藤和彦 |
公開 | 2005年 |
時間 | 119分 |
音楽ジャンル | フォーク |
受賞 | 毎日映画コンクール最優秀作品賞 ブルーリボン賞作品賞 |
レビュー | ★★★★★ 90点 |
『パッチギ』あらすじ
舞台は1968年の京都。 府立東高校、朝鮮高校の生徒の間で抗争が絶えない中、主人公松山康介(塩谷瞬)はサッカーの親善試合を申し込みに朝鮮高校を訪れる。 そこで康介はフルートを演奏していたキョンジャ(沢尻エリカ)に一目惚れ。彼女の気をひくためにギターを買い、キョンジャが演奏していた「イムジン河」を練習し始める。 一方、生徒達の抗争は激化の一途をたどり、ついには死者を出す事態にまでに発展するー。
タイトルの「パッチギ!」は「突き破る」「頭突き」という意味のハングル語。 激しいケンカと切ない恋と友情を描いた青春活劇。
『パッチギ』感想・レビュー
主演の沢尻、塩谷をはじめ、脇を固める俳優陣も独自の存在感で光っていた。 クライマックス、塩谷が「悲しくてやりきれない」を歌いながら感情を爆発させるシーンは目頭を熱くさせる。日本と朝鮮。歴史的なテーマはシリアスだが、鑑賞中は何も考えず楽しめる作品だ。それにしても一昔の映画を観ると、有名どころがたくさん端役で出ててその豪華さに驚く。あとフレッシュなイメージの当時を思うと「俳優といえど波風立てずに生きることは大変なんだな」と、どうでもいい感想が浮かぶ。
『NANA』
出演 | 中島美嘉、宮崎あおい、松田龍平、丸山智己、成宮寛貴、松山ケンイチ、玉山鉄二 |
---|---|
監督 | 大谷健太郎 |
主題歌 | 「GLAMOROUS SKY」NANA starring MIKA NAKASHIMA |
原作 | 「NANA」矢沢あい |
公開 | 2005年 |
時間 | 114分 |
音楽ジャンル | ビジュアル系ロック |
レビュー | ★★★★★ 90点 |
『NANA』あらすじ
東京にいる彼氏の元へ向かう小松奈々(宮崎あおい)とバンドでの成功を目指し上京するボーカリスト・大崎ナナ(中島美嘉)。電車の中で偶然隣り合わせ二人は、引越し先の部屋で再会し一緒に暮らし始める。2人のNANAの切実で儚い恋と友情の物語。
『NANA』感想・レビュー
だいぶ前に漫画も刊行されてる巻まで読破済み。 熱烈なファンを生んだ原作を、期待を裏切らずに実写化したというだけで5つ星をつけたい。 現実離れしているキャラを、ここまで違和感なく再現しているのは「凄い」の一言。中島美嘉、宮崎あおい、松田龍平は原作を超えるほど様になっている。ストーリーもキャラクターも自然と感情移入できて面白かった。
『ソラニン』
出演 | 宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)、伊藤歩 |
---|---|
監督 | 三木孝浩 |
原作 | 浅野いにお |
主題歌 | 「ソラニン」ASIAN KUNG-FU GENERATION |
公開 | 2010年 |
時間 | 126分 |
音楽ジャンル | 邦楽ロック |
レビュー | ★★★★☆ 85点 |
『ソラニン』あらすじ
大学の軽音サークルで出会い、卒業後も付き合いを続け、同棲生活を送る芽衣子(宮崎あおい)と種田(高良健吾)。 会社に嫌気がさした芽衣子が退職するところから二人の日常は転がり始める。 仕事のかたわらバンドを続ける種田も、芽衣子に葉っぱをかけられ音楽に専念するため退職。 しかし、全力で作ったデモテープは実を結ばず、芽衣子との関係にも亀裂が走る。 そんな中種田は自分なりの答えを掴んだのだがー。
『ソラニン』感想・レビュー
宮崎あおいの演技がすごく良い。 原作の浅野いにおは『ここまでの表情は描けない』と敗北感を覚えたのではないかとすら思った。ただ、ラストで歌う「ソラニン」はプロには及ばず。 エンディングで流れたアジカンの歌を聴いて、今度は『ゴッチってやっぱスゴイ』となった。 そう考えると、ベースの近藤洋一(サンボマスター)も何気に凄い。 あの俳優陣の中で遜色のない演技を見せていて(しかも映画初出演)、最初は普通に俳優かと思っていた。青春恋愛映画として観ても音楽映画として観ても及第点を大きく上回る快作。
『タイヨウのうた』
出演 | YUI、塚本高史 |
---|---|
監督 | 小泉徳宏 |
主題歌 | 「Good-bye days」YUI for 雨音薫 |
公開 | 2006年 |
時間 | 119分 |
音楽ジャンル | ポップス |
レビュー | ★★★★★ 85点 |
『タイヨウのうた』あらすじ
主人公の女子高生、雨音薫(YUI)は太陽の光に当たれない難病を患っているため、昼夜逆転した生活を送っていた。 ギター片手に夜の街に繰り出し、一人歌う日々。 そんな日常の中、薫は家の窓から見かけた少年、藤代孝治(塚本高史)に出会い恋をするー。
『タイヨウのうた』感想・レビュー
設定からして悲しい結末を予感させるが、不思議と哀愁を誘うものではなかったし、ラストもむしろ清々しいものだった。 それがこの映画が他の「闘病×恋愛物」とは一線を画してるところだし、タイトルが「太陽のうた」である所以だろう。歌手が本業のYUIの演技はさすがにぎこちなさが否めなかった。 でも、その初々しさが恋愛下手なキャラとマッチしていて、吉と出ていたように思う。「Good-bye days」をapple musicで確認してみたら予想通りYUIの中で「CHE.R.RY」に次ぐ人気曲だった。
【★4】音楽映画マイベストランキング【邦画・フィクション編】
『モヒカン 故郷に帰る』
出演 | 松田龍平、柄本明、もたいまさこ、前田敦子 |
---|---|
監督 | 沖田修一 |
主題歌 | 「MOHICAN」 細野晴臣 |
公開 | 2016年 |
時間 | 125分 |
音楽ジャンル | デスメタル、合唱 |
レビュー | ★★★★☆ 80点 |
『モヒカン 故郷に帰る』あらすじ
売れないデスメタルバンドのvocal田村永吉(松田龍平)は、結婚報告をするために瀬戸内海の島に帰郷する。 恋人を連れて妊娠と結婚を報告すると、中学合唱部の顧問で矢沢永吉好きの父、治(柄本明)は激昂。 そんな中、治の癌が発覚し、家族は最後の時間を送ることになるー。
『モヒカン 故郷に帰る』感想・レビュー
後半、永吉(松田龍平)が合唱部の指揮をして、治(柄本明)に演奏を聴かせるシーンがある。 永吉の指揮はもちろんムチャクチャで演奏もフツー。でも、このシーンからは音楽の自由さや気楽さがブワッと伝わってきて、全鑑賞作品の中でも特に印象深かった。 相変わらず気だるそうな松田龍平の演技はカッコいいし、名俳優、柄本明・もたいまさこの演技もさすが。惜しかったのは嫁役の前田敦子。 彼女だけ浮いていて、なぜこの配役・キャラ設定なのか疑問が残った。
『ゲロッパ』
出演 | 西田敏行、常盤貴子 |
---|---|
監督 | 井筒和幸 |
公開 | 2003年 |
時間 | 112分 |
音楽ジャンル | ソウル |
レビュー | ★★★★☆ 75点 |
『ゲロッパ』あらすじ
警察への収監が目前に控えた羽原組組長・大介(西田敏行)は2つの願いがあった。一つは25年前に離れ離れになった娘かおり(常盤貴子)と会うこと。もう一つは大ファンであるファンクの帝王ジェームス・ブラウンのコンサートに行くこと。そんな親分のために組員はJ・Bを誘拐することを目論むが、手違いからモノマネショーのために来日していたJ・Bのそっくりさんを拉致してしまう。しかし、偶然にもそれが念願の娘との再会を果たすキッカケとなるー。
『ゲロッパ』感想・レビュー
「西田敏行 × 井筒和幸」で大体どんな感じか予想つく人も少なくないだろう。そして、その予想を好意的に感じる人ならばまず間違いない作品だ。もうあらすじとかご都合主義の是非とかは全部二の次。西田敏行の味のある演技を楽しめればオールOKの人情コメディ。ちなみにこの作品の前にはJ・Bの伝記映画も鑑賞。C・ボーズマンの迫真のJ・Bっぷりを観ているので、西田敏行のJ・Bには良くも悪くも5割増しで「邦画」を感じた。
『スウィングガールズ』
出演 | 上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、豊島由佳梨、平岡祐太、竹中直人 |
---|---|
監督・脚本 | 矢口史靖 |
公開 | 2004年 |
時間 | 105分 |
主題歌 | 『L-O-V-E』ナット・キング・コール |
音楽ジャンル | ジャズ・吹奏楽 |
レビュー | ★★★★☆ 75点 |
『スウィングガールズ』あらすじ
舞台は東北のとある高校。夏休みの補講をサボるために友子(上野樹里)たちは野球場にいる吹奏楽部に弁当を届けることを志願する。しかし、その弁当を食べた部員達が食中毒で搬送されてしまう。友子たちはその穴を埋めるためにビッグバンドを結成。野球部の応援のためにゼロから猛特訓を開始する。
『スウィングガールズ』感想・レビュー
矢口作品らしい楽しくハッピーな気分になれる学園コメディ。矢口史靖はウォーターボーイズにしろ本作にしろ、本当に生き生きとした10代を描く。竹中直人の通常運転の変人ぶりも健在。実は全然演奏できないのに上級者の体で生徒達を指導することになってしまい、必死に取り繕う姿が面白い。この作品は15年前にも観ていて、当時の方が断然面白く感じた記憶がある。だから、やはり10代20代向けではあるかと思う。今見ると女子高生達のあまりのワガママぶりに普通にイラっとするころもなきにしもあらず。
【★3】音楽映画マイベストランキング【邦画・フィクション編】
『うた魂』
出演 | 夏帆、ゴリ、石黒英雄、薬師丸ひろ子 |
---|---|
監督 | 田中誠 |
主題歌 | 「青い鳥」ゴスペラーズ |
公開 | 2008年 |
時間 | 120分 |
音楽ジャンル | 合唱 |
レビュー | ★★★☆☆ 60点 |
『うた魂』あらすじ
舞台は北海道の高校の女子合唱部。 歌が大好きだったかすみ(夏帆)は、ある時歌っている自分の写真の顔をみて幻滅。歌うことをためらうように。 しかし、コンクールでヤンキー合唱部の歌を聴いたことをキッカケに、再び歌への想いと自分自身を取り戻すー。
『うた魂』感想・レビュー
やや荒唐無稽な設定で、漫画チックな描写がある。主人公が「歌ってる自分の顔がショックで歌えなくなる」って設定自体映画っぽくはない。でも意外とリアルで実際にありそうではあるけど。最初、マンガが原作と思ったらそうじゃないようだ。 見どころは、尾崎豊「15の夜」など有名な曲の合唱シーンが随所に盛り込まれているところ。 最後、MONGOL800の「あなたに」をホールの観客含めみんなで歌うシーンは壮観だった。
『オケ老人』
出演 | 杏、黒島結菜、坂口健太郎、笹野高史 |
---|---|
監督・脚本 | 細川徹 |
公開 | 2016年 |
119時間 | 分 |
音楽ジャンル | オーケストラ |
レビュー | ★★★☆☆ 60点 |
『オケ老人』あらすじ
数学教師の小山千鶴(杏)は地元のアマチュアオーケストラ団体のコンサートに感銘を受ける。学生時代にヴァイオリンを習っていた千鶴は思い切って入団の申し込みをする。しかし、千鶴が申し込んだのはもう一つの地元のオーケストラ団体。実際に練習に参加してみるとそこにいたのは素人の老人ばかりだった。今さら間違いだと言えない千鶴はそのまま参加し続け、ついには指揮者を任されることになってしまうー。
『オケ老人』感想・レビュー
まず、こんな老人ばかりの設定が珍しく、なかなか思い切ったなと思う。これも高齢化の影響か、と思いつつ鑑賞。一番関心があったのは映画初主演という杏の演技。演技がスゴイという感じではなく、そもそもそんな凄い演技を魅せる役柄でもなく、普通に良い女優さんという印象。本人とはギャップがありそうな優柔不断で周りに流されるキャラを卒なく演じていた。映画自体も感動を呼ぶ大傑作という感じではなく、ほのぼのとしたストーリーをほのぼのと楽しむ一本。
「この世の外へ クラブ進駐軍」
出演 | 萩原聖人、オダギリジョー |
---|---|
監督 | 阪本順治 |
公開 | 2004年 |
時間 | 129分 |
音楽ジャンル | ジャズ |
レビュー | ★★★☆☆ 55点 |
『この世の外へ クラブ進駐軍』あらすじ
舞台は敗戦間もない日本。軍楽隊出身のテナーサックス奏者・広岡(萩原聖人)は、ベースの平山らと共にバンド「ラッキーストライカーズ」を結成。米国進駐軍内のクラブで演奏するようになる。 そして、米国兵たちと交流を持つようになるが、そんな生活は長くは続かなかったー。
『この世の外へ クラブ進駐軍』感想・レビュー
タイトルやジャケットのセンスがかなりツボで、ワクワクしながら観始めた作品。 が、期待したほどではなく、ボチボチだった。 決して悪い作品ではないと思う。ところどころ、登場人物達の心理がつかめず。日本のバンドメンバーとアメリカ兵の心の交流も深く入り込めなかったし、前田亜季とオダギリジョーの恋愛関係(?)もよく分からなかった。映像はすごくキレイで、米兵がトラウマに襲われるシーンは印象的だった。
『少年メリケンサック』
出演 | 宮崎あおい、佐藤浩市 |
---|---|
監督 | 宮藤官九郎 |
音楽 | 向井秀徳 |
主題歌 | 「ニューヨークマラソン」少年メリケンサック |
公開 | 2009年 |
時間 | 125分 |
音楽ジャンル | パンク |
レビュー | ★★★☆☆ 50点 |
『少年メリケンサック』あらすじ
レコード会社のOLかんな(宮崎あおい)はネットでパンクバンド、少年メリケンサックの動画を発見。 その姿やバンドの演奏に惹かれ、プロモーデョンを手がけることになる。しかし、その動画は数十年のもので、今のメンバーはただのおっさんとなっていた。 それでも予定していた全国ツアーは敢行されることになってしまいー。
『少年メリケンサック』感想・レビュー
これもやはりマンガチックなノリがネックになった。 宮藤官九郎の作風は嫌いなわけではないけど、2時間はしんどかった。1時間弱だったら、もっと楽しめたかもしれない。木村祐一の演技もキビしかった。これは普通に演技下手だと思うんだけど、こういうキャスティングはどんな経緯でなされるのかしみじみ不思議。見どころというか、今をときめく星野源が売れないバンドマン役で出演してるのは注目ポイント。この時のどこからどう見ても「売れないバンドマン」な姿からは、今の人気ぶりは到底想像できない。
「日々ロック」
出演 | 野村周平、二階堂ふみ |
---|---|
監督 | 入江悠 |
音楽 | いしわたり淳治(元SUPERCAR) |
原作 | 「日々ロック」榎屋克優 |
公開 | 2014年 |
時間 | 110分 |
音楽ジャンル | ロック |
レビュー | ★★★☆☆ 50点 |
『日々ロック』あらすじ
主人公 日々沼拓郎(野村周平)は売れないロックバンド『THE ロックオンロールブラザーズ』のボーカル。ある時、ライブをしていると突然トップアイドルの宇田川咲(二階堂ふみ)がステージに乱入。 拓郎のことを気に入った咲は知り合いの音楽プロデューサーにバンドを観てもらう機会まで作ってもらう。しかし、プロデューサーに演奏を観てもらうと鼻にもかけてもらえず。バンドは活動休止することになった拓郎たちだったが、その後、咲の余命が短いことを知った3人は再び動き出すー。
『日々ロック』感想・レビュー
漫画が原作なだけあって、ノリがマンガ的。主人公がずっと異常に挙動不審だったり、展開も唐突で突飛。 そういうテイストは好みが分かれるだろうし、個人的にはイマイチだった。監督は「サイタマノラッパー」でどハマりした入江悠。「サイタマ〜」もシリーズが進むにつれ、よりわかりやすく刺激的に、マンガっぽくなった傾向がある。本作はその傾向がさらに高まって、個人的な許容値を超えた感がある。ラスト、拓郎たちがどしゃぶりの雨の中、入院してる咲に向かって演奏するシーンは良かった。 ここだけ3回見返したほど。野村周平も二階堂ふみもすごく良い表情をしている。
「神童」
出演 | 成海璃子、松山ケンイチ |
---|---|
監督 | 萩生田宏治 |
主題歌 | 「リプルソング」原田郁子 |
原作 | 「神童」さそうあきら |
公開 | 2007年 |
時間 | 120分 |
音楽ジャンル | クラシック |
レビュー | ★★★☆☆☆ 45点 |
『神童』あらすじ
神童と言われるほどのピアノの才能を持つうた(成海璃子)。しかし、周囲の期待に反して練習に集中できない生活を送っていた。 そんな中、音大を目指すワオ(松山ケンイチ)と出会い、彼女の何かが変わっていくー。
『神童』感想・レビュー
原作の漫画は未読。全然ピンとこなかったのは、クラシックに関心がないせいか、主演の二人の関係性に興味がもてなかったせいか…。特に欠点という欠点はなく。松山ケンイチも成海璃子もいうまでもなく、良い俳優で。脚本も後で確認したら殿堂入りにしてる「リンダリンダリンダ」の向井康介。それでも一向に引っかかるところがなく。良くも悪くも印象に残らない作品だった。
【★2】音楽映画マイベストランキング【邦画・フィクション編】
『青空ポンチ』
出演 | 石田真人、板倉善之、小池里奈、山本剛史 |
---|---|
監督 | 柴田剛 |
公開 | 2008年 |
時間 | 100分 |
主題歌 | 「恋のルアー」ジッタリンジン |
音楽ジャンル | ロック・ポップス |
レビュー | ★★☆☆☆ 40点 |
『青空ポンチ』あらすじ
プロのミュージシャンを志して上京したが、夢半ばで地元に帰ってきたカツオ(石田真人)。地元の花火大会で出場バンドを募集していることを知ると、昔のバンド仲間のマスオとメンバーを探し始める。そして、問題を起こして祖父の元に預けられた中学生玉枝と元エリートサラリーマンの船木を加え、バンドを結成。いざ花火大会のイベントに向け練習を開始するがー。
『青空ポンチ』感想・レビュー
これは大ファンであるジッタリンジンの「恋のルアー」が主題歌となっている作品。劇中のバンドが演奏するのもジッタの代表曲「夏祭り」。それだけで★5をつけたいくらいだけど、あまりにイマイチの出来だった…。オフィシャルのあらすじにも「カツオの意味不明な言動からバンドは空中分解の危機に」とある通り、全体的に意味がよく分からない…。文句なく良かったのはジッタの主題歌と小池里奈演じる玉枝くらいだった。
「カルテット!~Quartet!~」
出演 | 高杉真宙、剛力彩芽 |
---|---|
監督 | 三村順一 |
主題歌 | 「One Time」mihimaru GT |
公開 | 2012年 |
時間 | 118分 |
音楽ジャンル | クラシック |
レビュー | ★★☆☆☆ 40点 |
『カルテット!~Quartet!~』あらすじ
浦安市に住む中学生・永江開(高杉真宙)はバイオリニストの卵。しかし、家族の問題で練習に打ち込むことができずにいた。フルートを習っている姉の美咲やリストラされた父親とも上手くいかない日々。亀裂を深めていく毎日だったが、家族4人でカルテット演奏を上演することで絆を取り戻していくー。
『カルテット!~Quartet!~』感想・レビュー
これは映画というより、テレビでやってる昼ドラのような印象だった。キャラクターも設定も展開も紋切り型の枠を超えるものはなく。 「すごい刺激的で面白い」わけではなく、かといって「地味でつまらない」と切り捨てるのも違うような。 肩肘はらずに楽しむ作品かと思う。クラシックはほとんど聴かないけど、クラシック好きだったとしても大きく印象は変わらない気がする。
【★1】音楽映画マイベストランキング【邦画・フィクション編】
『NANA2』
出演 | 中島美嘉、市川由衣、姜暢雄 |
---|---|
監督 | 大谷健太郎 |
主題歌 | 「一色」NANA starring MIKA NAKASHIMA |
原作 | 「NANA」矢沢あい |
公開 | 2006年 |
時間 | 130分 |
音楽ジャンル | ビジュアル系ロック |
レビュー | ★☆☆☆☆ 20点 |
『NANA2』あらすじ
映画「NANA」の続編であり、完結編。
大崎ナナ(中島美嘉)と小松奈々(市川由衣)、二人のNANAの恋愛と友情のストーリー。大崎ナナのメジャーデビューやハチ(小松奈々)の妊娠など新たな困難が待ち受けるー。
『NANA2』感想・レビュー
前作の「NANA」は星5評価で大絶賛。2はだいぶ見劣りする内容だった。前作から主要キャストが一部変更。 前作の宮崎あおいと松田龍平がハマりすぎていて、2はどうしても違和感が拭えなかった。 これは市川由衣の問題ではないので、その点はフォローしておきたい。 ストーリーも序盤からついていけず。 いきなり奈々(市川由衣)がミーハー感覚でタクミに抱かれたり、どう思ったらいいのかよくわからない展開。 同じ監督同じ作品でここまで印象が変わるか、と首をかしげる内容だった。
『TOKYO TRIBE』
出演 | 鈴木亮平、YOUNG DAIS、清野菜名、染谷将太、 窪塚洋介、 竹内力 |
---|---|
監督 | 園子温 |
原作 | 「TOKYO TRIBE」井上三太 |
公開 | 2014年 |
時間 | 116分 |
音楽ジャンル | HIPHOP |
レビュー | ★☆☆☆☆ 0点 |
『TOKYO TRIBE』あらすじ
舞台は近未来のトーキョー。様々なトライブ(族)の若者たちが覇権を競い、縄張りを巡って衝突していた。そんな中「ブクロWU-RONZ」のメラ(鈴木亮平)と「ムサシノSARU」の海(YOUNG DAIS)を中心に一大抗争が巻き起こるー。 井上三太の同名漫画を映画化したラップミュージカル。
『TOKYO TRIBE』感想・レビュー
以前一度観た際は、観るに耐えず途中で挫折した作品。今回感想を書くにあたって、「書くからには最後まで観てからするのが礼儀!」と、再度鑑賞。 そんな強い気持ちで臨んだものの、序盤の染谷将太のラップを聴いた瞬間に、「あ、このノリが2時間続くんだ…」と思うと気が遠くなって心が折れた…。 さすがに0点は気がひけつつ、10分も鑑賞に耐えなかったので仕方ない。 正直に0点をつけさせてもらう。
今のところ自分が観た園子温作品はホームランか三振のどちらかが続いてる。
コメントフォーム閉鎖中