イカ天出身で、「夏祭り」「プレゼント」「にちようび」などでヒットを飛ばしたジッタリンジン。
そんなジッタリンジン好きにオススメの邦楽ガールズバンド・ヴォーカルを18組紹介します。

「キャッチー、POP、懐メロ、レトロ、スカ、ロカビリー、昭和歌謡」といったキーワードや女性ボーカルという括りでピックアップしてます。

ジッタ好きならきっと気にいる曲があると思うので、チェックしてみてください。

ジッタリンジン好きにオススメの邦楽ガールズバンド・ヴォーカル【18組】

一組ずつ簡単なプロフィールやお勧めのアルバム、曲を紹介していきます。
アルバム(画像リンク)は基本取り上げた曲が収録されたもの。

リンク先はAmazonですが、中には新品中古問わず手に入りにくいのもあります。
アルバム画像を貼ってない(貼れない)のは、おそらく流通してないものです。

the suzan

2004年に姉妹であるSaoriとRieを中心に結成された4人組ポップバンド。
「HOME」を初めて聴いた時はかなりのインパクトですぐにアルバムを購入。

すべてにおいて抜群のセンスを感じて、当時はある意味ジッタ的存在になるかもと期待してました。
(過去形なのは、現在は姉妹2人ユニットになり、バンドサウンドからは離れているため。)

2人体制後も良曲を発表していて、丸井のCM曲に採用されていたり、耳にしたことがある人も多いと思います。

THE TOMBOYS

中学の同級生、タバタヒナ、和木マドカ、GGワカナ、のんの4人で結成されたガールズ”ハッピー”ロックンロールバンド。

ザ・50回転ズ、SCANDALの影響を受けてるというのも納得ですが、すごくジッタっぽさも感じます。
(ジッタも50回転ズも、50’s60’sロックがルーツにあるからでしょう)

「TOMBOY(おてんば娘)」のバンド名通り元気でフレッシュ、かつレガシーなロックン・ロールを鳴らしてます。
第一印象はボチボチだったんですが、思った以上に骨のあるバンドで気がついたら虜になってました。

Hazy Sour Cherry(ヘイジーサワーチェリー)

ボーカルのTsuzumi、ギターのJun Ichiokaを中心に2018年に結成。
下北沢を拠点に活動するpower pop、R&Rバンド。

TsuzumiのキュートなボーカルとJunのどこか懐かしくも瑞々しいメロディセンスは刺さる人には刺さりまくると思います。

2019年にリリースしたデビューアルバム「Tour De Tokyo」は、1stらしからぬ完成度。
このアルバムのリリース直後にアメリカのフェス「SXSW」にも出演決定。

個人的な好みを抜きにしても、ガールズボーカル好きにはぜひ一度聴いてみてほしいバンドです。

BOaT

1996年に慶應義塾大学のサークルメンバーを中心に結成し、2001年に解散した男女混交バンド。
知る人ぞ知る的な存在ですが、忘れ去られて欲しくないバンドの一つです。

音楽性はジッタ以上に捉えどころがなく、一言で言い表す説明文はちょっと思い浮かびません。

ピックアップした「KILL KILL」は、自由で楽しくて、どこか切ない空気が漂っているboatらしい1曲。
1:10辺りの「KILL!KILL!」の感じや、カウントダウンを曲の始まりではなく、曲の終わりで入れてくるセンスがたまらなく好きです。

GO!GO!7188

2000年にデビューし、2012年に解散したスリーピースバンド(ドラムは男性)。
代表曲は「こいのうた」や「浮舟」など多数。どこか懐かしいロックサウンドはジッタ好きに刺さるはず。

ジッタとは「ジェットにんじん」の歌詞で問題になったり、2009年には対バンして「因縁」を解消したり、浅からぬ縁があります。

懐メロっぽい「真夏のダンスホール」が良いかと思ったんですが見当たらなかったので、名曲「C7」を。

少年ナイフ

1981年に結成し現在も活動中の老舗的スリーピースバンド。
ニルヴァーナのカート・コバーンが好きと公言したり、ツアーで共演したことで海外でも有名。

自分が最後に行ったジッタのライブは2009年の少年ナイフとの対バンでした。
それほど大きくない会場に、外国人が結構いて「さすが少年ナイフ」と思ったのを覚えてます。

BOYS ORDER

“関西のパンク・クイーン” チヒロイサドラ嬢率いる男女混交バンド。
これまで複数のバンドを経て、1st「Do The Wild Cat」(2017)をリリース。最近はまたBOYS ORDERは休止して他のバンドやってるみたいです。

MVがないからかもしれませんが、youtubeの再生回数が2ケタばかりで驚きました…。

「Do The Wild Cat」はパンキッシュで何でもありなポップチューン満載の傑作。
apple music、soptifyでも配信されてます。

スクーターズ

60’girls pop、モータウンサウンドを継承し、1980年代に活躍したコーラスグループ。
オールディーズの名曲カバーも収録された「コンプリート・コレクション」はガールズポップ好きには必聴の一枚です。

2012年には約30年ぶりに復活。
リリースした2ndアルバム「女は何度でも勝負する」は志摩遼平(ドレスコード)や宇崎竜童、小西康陽といった豪華なミュージシャンが曲を提供しています。

Go-Go 3

ジッタがメジャーデビューしたキッカケと言えばバンドオーディション番組「イカすバンド天国(通称イカ天)」。
Go-Go 3も1990年頃、イカ天に出演した4人組バンドです。

イカ天キングを勝ち取ったり特に脚光は浴びてませんが、ミニアルバム「EVERYBODY PREFFERS」は珠玉の名作。

Floozy Drippy’s

1990年前半に活動したガールズロカビリーバンド。
確認できているのは2枚のシングル「Girl’s Rockin’!!(1993)」「Vanity Girl Is Pretty Girl (1994)」のみ。
「ちびっこカウボーイ」は「Girl’s Rockin’!!」のB面。

どこかおとぎ話のような雰囲気で、イントロを聴いた瞬間にジッタっぽいのが伝わるんじゃないでしょうか。

tomomi with wface

wfaceというロカビリーバンドとtomomiという女性シンガーのユニット。
「breakaway」は限定デモアルバム「early times(2004)」に収録された60年代のR&Bシンガー、アーマ・トーマスのカバー。

ジッタの「知らない街へ」はこの「breakaway」にインスパイアされたんじゃないかと個人的に考えてます。

この曲は確認できてるだけでも25組にカバーされている名曲で、tomomi with wfaceのカバーはその中でも最高の一曲。
残念ながら現在は活動されてないようです。

青野美沙稀

ロカビリーバンド「BLACK CATS」のドラム久米浩司の娘で、現在はThe Biscatsというバンドで活動中。

アルバム「1959」では布袋の「バンビーナ」やレベッカの「フレンズ」のカバーをしてます。
中でも「Sweet Devil」の「Diamonds」が一番彼女の声質やキャラに合っていて、歌詞も本人の台詞のようにしっくりきます。

ロカビリーはあまり陽の当たらないジャンルかもしれないけど、これは万人に届くポップアルバムだと思います。

LEARNERS

ラーナーズもオールディーズの名曲を複数カバーしているロカビリーバンド。2015年に1st「LEARNERS」でデビュー。
どのカバーもただの2番煎じじゃなく、バンドのカラーがきちんと反映されてるところがいいです。

ラーナーズのオリジナルですごくジッタを感じる曲が「TAKE A TRIP」。
「ちょっとしたトラブルなんて〜」(00:45)辺りなんかハッとするくらいジッタっぽいです。

リンドバーグ

主に1990年代に活躍したポップグループで、2014年から活動再開。

声のキャラクター的に最もジッタに近いと思うのが渡瀬マキ。
彼女の真っ直ぐでハリがあって伸びやかな歌声は春川玲子と似ていると感じます。

REBECCA(レベッカ)

1984年にメジャーデビューした、ボーカルNOKKO(のっこ)を中心としたロックバンド。
ジッタのvocal春川玲子は高校の時に初めて組んだバンドでレベッカのコピーをしてたそうです。

代表曲「フレンズ」は1985年にドラマ「ハーフポテトな俺たち」の主題歌で1度目のヒット。
1999年にも「リップスティック」の主題歌として再ヒットしてます。

が、ここでは一番好きな「Love is cash」を。
「愛は現金」ってプラトニックの対極のようなタイトルなのに、歌詞はプラトニック極まりないというギャップに唸らされました。

unlimits

2002年から活動している男女4人バンド。
歌謡曲風のロック・ポップスが特徴で、ジッタリンジンの「let me down」をカバーしてます。

低めの声質や男女2人ずつの構成から、初めて聴いた時の印象は「ガーネットクロウっぽい」。
なので、ガーネットクロウ好きも絶対好きな気がします(ガーネットクロウは2013年に解散)。

楽曲のクオリティの割に知名度はそこまでという意味でも、かなりオススメしたいバンド。

小島麻由美

1995年に「結婚相談所」でデビューしたシンガーソングライター。

自分が初めてジッタを聴いたのはたまたまラジオで流れてた「good luck」で、時間が止まったような衝撃を受けました。
小島麻由美を初めて聴いたのもたまたまラジオから流れてた「ショートケーキのサンバ」で、これも今だに覚えてるくらい鮮烈なインパクトでした。

音楽性は近いわけじゃないけど、ジッタと共通してると感じるのは、「ジャズ、スウィング、ロック、昭和歌謡、フレンチポップ」といった様々なジャンルをごった煮にしつつ、どの曲も純度100%の個性を放っているところ。

「真夏の海」は18歳のときに作った曲で、しかもこれが処女作らしいです。
天才ですね。

ちゃらんぽらんたん

これはわかりやすく、アコーディオン繋がりでピックアップ。
もも、小春の姉妹二人組のユニットです。

ジッタリンジンの「自転車」とかと比べると、同じアコーディオンでも違いを感じます。
ジッタの場合はメロディを奏でつつ、所々ギターの裏打ちみたいにリズムを刻むような弾き方をしていて、その辺がスカバンドらしいなと思います。

ちゃらんぽらんたんは最初「音楽好きの間で人気」というイメージだったんですが、「進め〜」は「国民的」というステージまでいけるんじゃないかと予感した一曲。

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