以前「踊れるジャズ」エレクトロスウィングについて書いたので、合わせて「踊れるロック」Twist(ツイスト)の名曲を紹介します。
ジャンルの簡単な説明と、代表的な曲や好きな曲を10曲ピックアップしました。

一大ムーブメントを巻き起こしたツイストブーム

「ツイスト」とは「Twist(ねじる)」の言葉通り、腰をひねるようにして踊るダンスと音楽の一ジャンルです。
1960年代前半に、Chubby Checker(チャビー・チェッカー)の「The Twist」をキッカケに大流行します。

チャビー・チェッカーの次の動画(「Let’s Twist Again」)を見るとどんなものか分かりやすいです。

当時の様子を記録したドキュメンタリー作品「ツイスト!」によると、ツイストは次の点で画期的だったようです。
(一応アマゾンのリンク画像貼りますが、記事作成時には取り扱いがなく、レビューもついてないです)

  • それまでの社交ダンスなどと比べて、振り付けがシンプルで簡単。
  • パートナーのリードも不要で、自分の好きに踊れる。
  • プレスリーの腰振りなどがワイセツと問題になっていた時代だったが、ツイストが広まることで腰振りを軽蔑する人がいなくなった。
  • 若者だけでなく、大人・社交界でもTwistを踊るようになった。
  • 亜流の歌が大量に生まれただけでなく、商品や映画、なんでもTwistに絡めるとヒットする一大ビジネスとなった。

文字通り、一世を風靡するほどの勢いで、流行の波は日本にも押し寄せます。

最終的にブームはほんの数年で終息しますが、今だにある程度名前が残っているというのは、よく考えるとすごいことだと思います。

ツイストは他のロックのジャンルに比べるとだいぶ存在感は薄いですが、名曲が多く、いつかリバイバル的なブームが来ないかなとひそかに期待してます。

Twist オススメの名曲10選

エレクトロスウィングと同じく明確な定義はないので、ある程度雰囲気で「Twistしたくなるような楽しい曲!」という基準で選んでます。

おおむね1960年代前半の曲ですが、Little Richard「Tutti Frutti」とかは正確にはツイストブームより少し前の曲です。

Hank Ballard 「The Twist」

チャビー・チェッカーの「The Twist」が流行のキッカケと書きましたが、オリジナルは1959年のハンク・バラード&ミッドナイターズ。
ハンク・バラードはステージで踊っていたメンバーの姿をヒントに、ツイストダンスを考え、「The Twist」を作ります。

しかし、オリジナルはレコード会社の意向でB面収録だったこともあってか、リリース時の反響は大流行する程ではなく。

ハンクは「チャビーだからヒットした」と語っていますが、全く遜色のない出来だと思います。

Chubby Checker 「Let’s Twist Again」

チャビー・チェッカーは元々モノマネ芸人のようなテレビタレント。
1960年にレコード会社から「ハンクに声が似ている」と話を持ちかけられ、「The Twist」をカバーします。

そして、そのカバーがチャート一位を獲得し、ツイストブームのキッカケとなります。

「Let’s Twist Again」は「The Twist」の流行後にリリースしたチャビー・チェッカーのオリジナル曲。
こちらも10週以上チャート1位を獲得したTwistを代表する名曲です。

上ですでに動画を貼ってますが、一応spotifyも貼っときます。

おまけでYoutuberの動画も紹介。
「Let’s Twist Again」をBGMにノリノリで踊る飼い主とキョトンとしつつ、尻尾でツイストしてる犬の組み合わせが面白いです。

Chubby Checker 「Dancin Party」

チャビー・チェッカーの曲をもう一曲。
映画「ツイスト!」の特典で「Dancin Party」のライブ映像が収録されてるんですが、できればそちらでも観て欲しいです。

どの音源よりもさらにノリが良くて、踊れるロックの真骨頂を味わえます。
初めて観たときは、どハマりして小一時間延々とリピートしてました。

Sam Cooke 「Twistin’ the Night Away」

サム・クックは甲本ヒロト、岸田繁、ROY(The bawdies)など、今だにその実力を讃えるファンが多いソウルシンガー。
モーテルでの不幸な事故/誤射?で亡くなったというエピソードも有名です。

「Twistin’ the Night Away」は多くの歌手にカバーされていて、日本でも柳ジョージやトータス松本がカバーしてます。

Little Richard 「Tutti Frutti」

「Tutti Frutti」はリトルリチャードのデビュー曲(1955)。
「Bop bopa-a-lu a whop bam boo」という歌い出しの歌詞が有名。

タイトル(イタリア語で「すべての果物」)も歌い出しの歌詞もたぶん意味はないでしょう。
ツイストの曲全部に言えますが、ひたすらノリが良くて楽しい曲です。

The Shangri-Las 「Twist And Shout」

「Twist And Shout」は他にもカバーしてるアーティストが多く、最も有名なのはビートルズ。(オリジナルはTop Notesというグループ)
ここでは一番好きな、60年代を代表するガールズグループ「シャングリラス」のカバーを。

「不良娘」のコンセプトで売り出してただけあって、最初は親の世代の反発を受けていたツイストのイメージにも上手くハマってます。

ちなみにシャングリラスは時期によってメンバーの誰かが不参加で3人グループという印象がありますが、本来は双子と姉妹の4人グループです。

The Marvelletes 「Twistin’ Postman」

「Please Mr. Postman」で有名なマーヴェレッツ。
(これも多分ビートルズの方が有名ですが、オリジナルはマーヴェレッツ)

「Please 〜」がヒットした後、ツイストブームに合わせてリリースしたのが「Twistin’ Postman」。

郵便配達員とツイストって、いかにも強引に結びつけたって感じの曲ですね。
それだけ是が非でも乗っかっておきたいムーブメント・ビジネスチャンスだったことが伝わります。

The Sherrys 「Bristol Twistin’ Danny」

60年代のダンスブームにのって「Pop Pop Pop-Pie」がスマッシュヒットした黒人女性グループ。

残念ながらリリースしたアルバムはこの曲が収録された「At the Hop With the Sherrys」一枚だけ。
有名なシャングリラスやマーヴェレッツに引けをとらないくらいお気に入りです。


JOEY DEE & THE STARLIGHTERS 「Peppermint Twist」

白人2人、黒人1人の男性コーラスグループのヒット曲。
「ペパーミント」というのはグループが契約していたニューヨークのお店の名前(「ペパーミント・ラウンジ」)。

このお店で「社交界の名士」が踊っていたのが新聞記事になり、それがキッカケで上流階級の間でもツイストが流行します。

また、「Peppermint Twist」は日本でもラッツ&スターの前身シャネルズがカバーしています。


JIMMY SOUL 「If You Wanna Be Happy」

Twistかは微妙かもしれないけど、最後にジミーソウルの一番好きな曲を。
聴き終わった後、どこか名残惜しいような余韻を残す曲で、ラストに合っていると思うので。

楽しい感じの曲調ですが、歌詞は「もし君が幸せになりたいなら、キレイな人と結婚するのはやめときな。結婚するならブサイクがいい」と結構トゲのある内容だったりします。

さいごに

少し前にapple musicに共有プレイリスト機能ができたので試しに「Twist」で作成してみました。
記事内ではアップしてない曲含め40曲ほど選曲しているので、Twistが気に入った方はチェックしてみてください。

plyalist 「Twist」