【SMSL T2】 真空管ヘッドホンアンプを買ってみたら期待以上の効果だった。

「SMSL T2」という真空管ヘッドホンアンプを購入しました。
6,500円というお手頃な値段の割に、かなりいい感じで気に入ったので紹介します。

真空管ヘッドホンアンプの簡単な説明や、【購入時の注意点・購入した理由・試聴してみた感想】などをまとめたので、参考にしてもらえたらと思います。

最初に結論を書くと、「macbook pro + apple music」ではボチボチ。
元々音量面がイマイチだったサウンドボードを刺した自作PCでは5つ星以上の効果を体感できました。

真空管ヘッドホンアンプの効果と魅力について

アンプ(増幅器)という名前通り、信号を増幅させて、音量と音質の向上をはかるものです。

PCやスマホなどのでデバイズもアンプを内臓してますが、きちんとしたオーディオ用ではないので貧弱。そこで、別途外付けのアンプを用意し、音質面の機能を補います。

一般的には高音質化というと解像度向上やノイズ低減を意味しますが、真空管の場合は「音が柔らかくなる、温かくなる」といった効果が期待されることが多いようです。

同時に、「真空管だからシャープさがないわけではない」といった声も見かけます。
この辺は一概に言えないようですが、自分は一応「レトロな味付け」を期待して購入しました。

あとはメカニックでレトロな外観も真空管の大きな魅力でしょう。

「SMSL T2」を購入した時に気をつけたポイント

真空管のメカニズムは知らなくても問題ないですが、購入する際に知っておいた方がいいポイントはあります。
次の4つが自分が購入する際に疑問に思った点です。

  • ① 見た目は同じでも「プリアンプ」は使い方が異なる。
  • ② スピーカー用かヘッドホン用か。
  • ③ 付属品について <電源コード>
  • ④ 付属品について <端子とオーディオケーブル>

① 見た目は同じでも「プリアンプ」は使い方が異なる。

見た目がほぼ同じで「ヘッドホンアンプ」の他に「プリアンプ」という種類の商品もあります。
「プリ(前)アンプ」は名前の通り「本格的に信号を増幅する前の準備をするためのアンプ」。

つまり、プリアンプの他に「メインアンプ」が必要になります
PCにつなげてデスク上で使う場合は、スペース的にちょっと厳しい気がしますね。

一方、「ヘッドホンアンプ」は単体で使えます。

② スピーカー用かヘッドホン用か。

アンプにはスピーカー用、ヘッドホン/イヤホン用に設計されたものがあります。
ヘッドホンアンプでもスピーカーにつなげないことはないと思いますが、やはり音的には専用のアンプが望ましいようです。

③ 付属品について <電源コード>

アンプにはPCから電力が供給されるバスパワータイプとコンセントから供給される電源タイプがあります。

電源(コード)が必要な場合は、「商品に付属してるかどうか?」と「利用環境で余分なコンセントがあるか?」確認が必要です。

今回購入した「SMSL T2」は電源/コードが付属しています。

④ 付属品について <端子とオーディオケーブル>

プレイヤーとアンプをつなぐオーディオケーブルが付属かどうか?確認します。
「SMSL T2」はAUX端子のケーブルが必要で、別売りなので一緒に購入しました。

長さも商品によって違うので、確認した方がいいでしょう。

視聴環境と真空管ヘッドホンアンプを購入した理由

視聴環境は主に2つ。

  • macbook pro + apple music
  • オンキョーのサウンドボードを積んだ自作PC + flacでリッピングしたCDデータ

イヤホンは「JVC FX-850」。ヘッドホンはaudio technica 「ATH-ES10」を使ってます。

アンプを購入した理由は次の3つ。

  • ① (真空管)ヘッドホンアンプを試して見たかった。
  • ② 音量&音質向上のため
  • ③ イヤホンの抜き差しの使い勝手をよくするため

① (真空管)ヘッドホンアンプを試して見たかった。

一番はこれだったりします。
今までアンプも真空管も使ったことなかったので、今後もっと本格的にオーディオを始める前の試しに購入してみました。

② 音量&音質向上のため

一番肝心なところだけど、音質は向上が体感できればラッキーくらいの期待感です。
音量は特に自作PCが体感として若干物足りないので、これは結構期待していた点です。

③ イヤホンの抜き差しの使い勝手をよくするため

今回のアンプは主に自作PCにつなげて使う予定で、イヤホンジャックまで手を伸ばさないと届かないんですよね。

これが地味に手間で。
アンプがあれば、いわば延長コード的な役割も果たしてくれると考えて購入しました。

例えば、iMacも背面にイヤホンジャックがあるので、差し替える場合面倒です。
(iMacあるあるだと思う)

アンプをつなげる予定はないけど、iMacも持っていて、つなげるとこんな感じ。

イヤホンジャックが前面にくるので繋げやすくなります。
こういう機能としてだけでも、iMac使ってる人にはすごくお勧めです。

真空管ヘッドホンアンプ「SMSL T2」到着&開封

購入はAmazonで、注文した翌日に届きました。
商品画像では光が紫っぽいんですが、実物は青+熱線部分がオレンジでした。

中身はヘッドホンアンプ本体と電源/電源ケーブルと説明書。

真空管は最初からセットされてます。
発泡スチロールで固定された状態で入ってるので、引き抜くときは丁寧に抜いた方がいいでしょう。

説明書は中国語と英語で読めないし、そもそも使い方は簡単なので不要です。
PCとアンプをつなぐオーディオケーブルは付属してないので、一緒に購入しました。

↓セットすると、こんな感じ。

本体の質感も安っぽくなく、青白い光もいい感じです。
試聴する前からすでに「買って良かった」と思いました。

背面に電源ケーブルをさして、前面の「INPUT」にプレーヤーからのオーディオケーブル、「OUTPUT」にイヤホン or ヘッドホンをさします。

そして、前面左のつまみ(スイッチ)を上にあげると準備完了です。

真空管なのでスイッチを入れてもすぐには作動しません。
切り替え後、数十秒で音が聴こえるようになります。

注意点としては、ケーブルを抜き差しした時、ノイズがします。
イヤホンの抜き差しでは小さい音がするくらいですが、PCに繋ぐケーブルの抜き差しは結構うるさいので注意した方が良いかと思います。

イヤホンの抜き差しの「キーン」という金属音はむしろ心地いいです。

熱は2、3時間使ってみてもそれほどですね。
アンプ本体はちょっとあったかくなるくらい。
真空管もずっと触ってるとちょっと熱いくらいで、触った瞬間に火傷の心配とかは全然ないです。

【SMSL T2】 「macbook pro + apple music」で試聴した感想

届いてすぐ、macbook pro + apple music(256kbps)で何曲か試聴してみた第一印象です。
曲は違いがあったらわかりやすいように、比較的最近よく聴く曲中心に聴いてみました。

結論からいうと、曲によって「(良い方に転ぶと)まろやかになる」or「(悪く転ぶと)鈍くなったように感じる」という違いがあるようです。
トータルでいうと、好きな傾向で値段相応に音質がよくなったと言えるかと思います。

「糸」Aimer

かけてすぐの感想は「こんなものかな」。
「んー言われてみれば良いような」という感じで、正直ちょっとがっかりしました。

悪くは全然なってません。

「Psycho」The Sonics

もともと音源の音質がよくない感じのThe Sonics。
聴いてみると「真空管は音が柔らかくなる」という意味がわかった気がします。

かといって、物足りなくなったわけでもなく。
パワーはそのままで、耳に刺さるような尖ったシャウトが聴きやすくなった気がします。

「Don’t Cry」Lanie Lane

これが試聴した中で一番違いが出て、再生した瞬間「おっ」と思いました。
音に厚みと上品さが増して、純粋に「良い音になった・この音で聴きたい」と感じました。

「ギミチョコ!!」 BABYMETAL

試しに動画でよく見る「ギミチョコ!!」 をyoutubeで試聴。

これは直刺しより落ちたと感じました。
「音が温かくなった」というより「ちょっと視界が曇った」「解像度が甘くなった」という感じ。

apple musicの「ギミチョコ!!」でも聴いてみたら、動画ほどではないけど、同じ印象。

なんとなく傾向が掴めて、きゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」を聴いてたら、やはり「ギミチョコ!!」に近い。

ドンシャリで聴きたいような元気の良い曲はあまり向いてないのかもしれません。
特にyoutubeで聴くとなぜか違和感があります。

「Time Difference」 上原ひろみ

これもLanie Laneほどではないですが、良い意味で角がとれて柔らかくなった印象。
わずかに音の艶や広がりも増したように感じます。

【SMSL T2】 サウンドボードを刺した自作PCでの試聴

サウンドボードはONKYOの「SE-200PCI LTD」を使ってます。

2013年に作って、ずっと「音量がいまひとつ」と思ってました。
アプリのボリュームをMAXにしても、もう少し上げたい感じ。

で、macの次にこちらで試聴してみた結果は、

もう歴然でした。

細かい音質云々の話じゃなく、純粋にパワーが上がったことで、有無を言わさず「良い音になった」と感じます。
アンプのアンプたる所以をいかんなく発揮してくれました。

どの曲とか、どのジャンルとか関係なし。
全部が一皮向けて、よりパワフルになりました。

加えて、真空管の性質も加味されてか、いわゆる「生々しい質感・臨場感・音の広がり」においても一段階アップ

音質がよくなって嬉しいのと同時に、4年以上この音を聴き逃してきたのかと思うと残念な気持ちにもなりました。

サウンドボードでは効果が抜群だった理由

これは推測ですが、macbookと自作PCで差が出た理由はDAC機能の性能の違いではないかと思います。

「DAC」とは、PC内にある楽曲データ【デジタル信号】を、イヤホンなどで鳴らすために【アナログ信号】に変換する機能のこと。

DACはPCに標準装備されてますが、やはりオーディオ用じゃないので高品質ではありません。
当然、mackbookにしろiphone、iPadにしろ、apple製品も同様です。

対して、サウンドボードはDACが高性能、というか、高性能化させるためのパーツです。

つまり、macはアンプ以前にDAC機能が弱いのでアンプの恩恵がそこまでだった。
一方、サウンドボードはDACは高性能だけど、ヘッドホンアンプ機能が不十分だったので、上手くかみ合って効果を発揮したのではないか、ということです。

特にヘッドホンもイヤホンも2万5千〜4万円のそこそこ上位機種なので、サウンドボードだけではパワー不足だったのかもしれません。

自作PCで大幅に音質がアップしたのは、純粋にアンプの性能というより、アンプによってサウンドボードやイヤホンの性能がきちんと引き出せるようになったという感があります。

元々のDACがイマイチなオーディオでは、アンプの恩恵はそこまでじゃないかもしれません。

でも、DACは優秀だけど音量がちょっと足りない場合は、はっきりとパワーアップが実感できるんじゃないかと思います。

特に自分のようにサウンドボードから直で聴いてるという人は試してみる価値はあります。

SMSL T2の効果がイマイチだった場合

上記の推測を踏まえると、macbook等でも別の外付けDACをヘッドホンアンプの前にかませると、よりアンプの性能を生かせて高音質化が期待できそうです。

ちなみにヘッドホンアンプにはDAC機能が内蔵されているものもありますが、真空管ヘッドホンアンプにはDAC内蔵のものは基本ないようです。
少なくとも自分は見かけたことありません。

まとめ

とにかく、自作PCでの効果は期待を2回りくらい上回るものでした。
アンプを買っといてなんですが、音質が改善して棚ぼた的な感覚で喜んでます。

オーディオ環境によってかなりアンプの効果や評価は変わるということも体感できて、勉強になりました。

音質面以外で、良かった点をまとめると、

  • ボリュームのつまみがアナログで、調整しやすい。
  • イヤホンジャックが遠い場合、差し替えが楽になる。
  • とにかく見た目が良い。真空管の光が和む。

イマイチだと思う点は、

  • 卓上に置く場合、やはりアンプ本体、ケーブルがちょっと邪魔になる
  • 卓上に置く場合、人によっては視界に光が散らつくのが気になるかもしれない。

真空管を変えるとまた変化が見込めるようなので、交換したらまた感想を追記したいと思います。

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