hazysourcherry-tourdetokyo

もうこれはジャケットを見た瞬間、「絶対好きなやつだ」と直感しました。

「は?へじー?そー?」とバンド名はチェリーしか読めなかったけど、「間違いなく好きなやつだ」と確信。

リードソング「I Need Your Heart」を聴いてみたら、予感的中、というより、予想以上でした。

しっかり聴きごたえがありつつ、どこかあどけないボーカルがとにかくキュート。
その声の持ち味をさらに引き出すようなキラキラしたポップチューンも最高。

以前、「キュートなボーカルにハマる!レトロな洋楽ガールズロック&ポップス」という記事を書いたんですが、こんな記事を書く人間には刺さって当然のようなバンドです。

「Tour De Tokyo」はそんなHazy Sour Cherry(ヘイジー・サワー・チェリー)が2019年11月にリリースしたデビューアルバムです。

2018年に下北沢で結成された新星バンド、Hazy Sour Cherry

hazysourcherry メンバー

左から、Jun(Gt)、Karin(Dr)、Tsuzumi(Vo)、Poppo(ba)
[出典] https://twitter.com/damnably/status/1189934146040283136

公式Youtubeの紹介文によると、
Hazy Sour Cherryはそれぞれ違うバンドをやっているメンバーで2018年に結成し、下北沢を拠点に活動するpower pop、R&Rバンド。

ボーカルとドラムが女性の4人編成で、年齢は全員20代中盤。

ジャケットで自転車に乗っているのがボーカルのTsuzumi(OCHA∞ME)。
作詞作曲を手がけているのがギター、コーラスのJun Ichioka(HATEMAN, Gorillaor︎)。
(Jun Tilbrook名義の記載もある)

この2人を中心に結成して、のちにドラムのKarin Takai(The Highmarts)、ベースのPoppo Professor(構成作家・ライター)が加わって現体制になったということです。

メンバーが好きなバンドは
Say Sue Me、BMX Bandits、Young Fresh Fellows、Go-Kart Mozart、Raspberries、Firestarterなど。

メンバーの在籍バンド含め、正直一つも存じ上げず、そして読みにくい。

でも、好きなバンドの名前を見ると「Hazy Sour Cherry」という3単語のバンド名もなんとなく納得。
cherryとRaspberries(ラズベリー)も近い。

ちなみに意味を確認したらhazyは「かすんだ」とか「もやがかかった」、sourは「酸っぱい」。

「Raspberries」だけ見たことある気がしたら、以前「パワーポップ」というジャンルが気になって買ったディスクガイドの一番最初に紹介されてるバンドでした。

改めて聴いてみたら確かに「ルーツ」を感じますね。

Raspberriesをはじめ、ディスクガイドで紹介されていたバンドはほとんどが男性ボーカル。
そんなパワーポップを色々聴いて思ったのが「この音楽性はどちらかというと女性ボーカルで聴きたい」ということ。

Hazy Sour Cherryはまさにそんな好みに応えてくれるバンドで、テンションが上がりました。

デビューアルバム「Tour De Tokyo」レビュー

サブスク解禁前にSoundCloudに上がってたのが「I Need Your Heart」「みっどないと みっともないと!」「Tour De Tokyo」の3曲。

この3曲だけでガッツリ掴まれました。

(「みっどないと みっともないと!」はなんか既視感があるなと思ったらハイロウズ「THE GOLDEN AGE OF ROCK’N’ROLL」の「ミッドナイト かっとばさないと」)

個々の曲だけじゃなく、アルバムトータルでみても本当に良い。
1stらしからぬ完成度と安定感から、それぞれ違うバンド活動で培ったキャリアを感じます。

特に良いなと思ったのは一曲一曲キラッと光る「聴きどころ」があるところ。

ポイントポイントで琴線に触れるようなメロディや歌詞があって、どの曲からももう一度聴きたいと思わせるような「曲としての強さ」を感じます。

例えば、「I Need Your Heart」の「wait a minute smiling for your life」の部分とか。

「みっとぅないとは〜」の「とぅ」もたまらないし、「Tour De Tokyo」の「こいでいこ〜(2:06)」の声の跳ね方も、毎回聴くたびにグッとくる。

先行配信曲の楽しいノリを期待して聴くと、最初は「かみさまおねがい」「Forever」などスローテンポな曲は物足りなく感じるかもしれません(感じました)。

でも、聴き込むごとに先入観が薄れていくと、じわじわと良さが伝わってきて。
最終的にこの2曲も大のお気に入りに。

最初にも書いたけど、Hazy Sour Cherryの曲のテイストはボーカルTsuzumiの声のキャラクターを最大限に活かしているように感じます。

Lucky Soulのアリ・ハワードとアンドリュー・レイドロウみたいに、よくぞこのボーカルとソングライターが出会ってくれたと感謝したくなるような名盤です。

作詞作曲、クレジットについて

ほぼ全曲、作詞作曲はJun(Gt)で、「Tour De Tokyo」だけJun(Gt)Karin(dr)の共作です。

「The singer, not the song」はRolling Stonesのカバー(1965)。

サブスクの歌詞のクレジットはキースとミックになってますが、日本語訳というわけじゃなく、オリジナルみたいですね。

「靴は汚れてて とても見せられない」と言う一節は、全然意味はわからないけど無性に好きです。

「Tour De Tokyo」取り扱い店舗、SNS、関連サイト

CDは次のショップで購入できます。

bandcampの紹介文によると、来年(2020年)にVinyl version(アナログ盤)も出るようです。

bandcamp
soundcloud
instagram

さいごに

前に、「キュートなボーカルにハマる!レトロな洋楽ガールズロック&ポップス」で取り上げたのは全体的に活動期間が短いバンドばかり。

というか、女性ボーカルや男女混交バンドは全体的に活動が短めな印象があります。

それもあって早くもHazy Sour Cherryの今後の活動が気になったりします。

デビューしたてでこんなことを言うのはなんですが、できるだけ息の長い活動を願うばかりです。