「キュートなボーカルにハマる!レトロな洋楽ガールズロック&ポップス」アイキャッチ

レトロでキュートな洋楽ガールズロック・ポップスが好きなのでお気に入りを集めました。
ジャンルとしてはパワーポップ、ポップパンク、ガレージロック辺りになります。

例を挙げると、Nikki & The CorvettesやTHE PRIMITIVES、baby shakesなど。
一番のポイントは「ガーリーでキュートなボーカル」を中心に選んでます。
(baby shakesはキュートではないけど)

あと、とにかくノリが良くて聴いてて楽しいこと。

20近くあるのでザックリ紹介してきます。

レトロでキュートな洋楽ガールズロック&ポップスの名曲 【70年代〜】

「結成年」や「1stリリース年」で大体で年代別に分類してます。

The ‘B’ Girls

1977年カナダのトロントで結成(〜80年代初頭)。
音的にはパンクというより60年代マージービートに近いですが、クラッシュやラモーンズのオープニングアクトも務めてます。

「Fun At The Beach」は活動初期にリリースした唯一の音源であるシングル曲。
後で紹介するThe Riff Randellsのカバーもいいけど、やっぱりオリジナルが最高です。

[参考]
The ‘B’ Girls| Japan Tour 2018 | file-003 | 77年結成の元祖NYガールパンクバンド、ザ・ビー・ガールズって? VAMP!

Nikki & The Corvettes

デトロイト出身のNikki Corvetteを中心に1977年に結成(〜80年代初頭)。
2006年にはNikki Corvette and the Stingrays名義でもアルバムをリリースしてます。

パンキッシュでガーリーなボーカルとラモーンズのようなシンプルな3コードパンク。
洋楽ガールズポップパンク好きには避けて通れない存在です。

The Shivvers

アメリカのウィスコンシン州出身のバンド(1978-82)。

ボーカルJill Kossorisはこの記事の全ボーカルの中でもかなりタイプ。
ガーリーかつボーイッシュ、イノセントでロマンチックな声色は唯一無二です。

このバンドも残念ながらやや短命で、オリジナルは1st「The Shivvers」のみです。

レトロでキュートな洋楽ガールズロック&ポップスの名曲 【80年代〜】

The Little Girls

アメリカ、カリフォルニア出身のCaron Maso・Michele Maso姉妹を中心に結成(1983-1985)。
THE RIFF RANDELLS、NIKKI & THE CORVETTSなどからもリスペクトされ、シーンに大きな影響を残します。

バンド名通り、まだ少女らしさを残した姉妹のツインボーカルが特徴。
代表曲「The Earthquake Song」は歌い出しのシャウト「Flash!」で撃ち抜かれます。

THE PRIMITIVES

イギリスのコベントリーで結成(1984 – 1992、2009 – )
インディーズ時代に初代ボーカルが脱退し、トレイシー(tracy tracy)が加入。

代表曲「Crash」を収録したデビューアルバム「Lovely(1988)」がヒットし、80年代を代表するポップバンドになります。

「Crash」はトレイシーの儚げなボーカルが最高に活きている一曲。
イントロから名曲だけが持ち得る際立ったポップネスを発揮してます。

The Go-Go’s

アメリカで1978年に結成。ボーカルはベリンダ・カーライル。
80年代にアルバム「Vacation (1982)」、「Talk Show (1984)」がヒットしますが、85年に解散します。
(その後も再結成、アルバムリリースなど活動歴あり)

代表曲「Vacation」もイントロから名曲を確信させる一曲。
CG感満載でシュールなMV含めて「80年代」らしさがギュッと詰まってます。

Altered Images

オルタード・イメージは1979年に結成されたスコットランド出身のポップバンド(1979–1983, 2012)。
注目を集めた1st「Happy Birthday」はじめ、3枚のアルバムをリリースしています。

「キュートな洋楽ポップス」で外せないのがaltered imagesのクレア・グローガンと代表曲「Happy Birthday」でしょう。
声質、容姿、ステージング全てが満点を超える可愛さです。

レトロでキュートな洋楽ガールズロック&ポップスの名曲 【90年代〜】

April March

エイプリル・マーチはバンドではなく、アメリカのポップスシンガー(本名はElinor Blake)。
1992年に初めての音源をリリースします。

フレンチ・ポップスの影響を受けたようで、全体的にUSっぽさは全く感じず。
フランス語の曲もあるので、最初は普通にフランス人だと思ってました。

タランティーノ監督の映画「デス・プルーフ(2007)」に使用された「Chick Habit」が有名で、一度聴いたら耳に残るインパクトと中毒性があります。

The Bristols

ボーカル、Fabienne Delsolを中心とする6人組バンド(Fabienneの活動は1996〜)。
April Marchと逆で最初は英語圏のボーカルだと思ったら、フランス出身のシンガーでした。

The Bristolsの音楽性は60’s POPSリバイバルという感じで、後のソロ名義の曲はフレンチポップな作風になってます。

どちらもキュートなボーカルが光る最高のポップソングです。

レトロでキュートな洋楽ガールズロック&ポップスの名曲 【00年代〜】

ここから全体的にレトロな風味は少し薄くなります。
「可愛い」より「カッコイイ」バンドも多めに。

でも、どれも「ガーリーでゴキゲンなロックンロール」です。

THE RIFF RANDELLS

99年にカナダのパンクーバーで結成されたポップパンクバンド。
バンド名の元になったラモーンズが出演するロックコメディ映画「ロックンロール・ハイスクール」の主人公、リフ・ランデル。

メンバーのキャシー(Vo.G)とアン・マリー(Dr)が最も影響を受けてるのはラモーンズを始め、ニッキー&ザ・コルヴェッツやB・ガールズ、ボビーティーンズと言ったガールズグループだそうです。

[参考]
THE RIFF RANDELLS | TOWER RECORDS!

baby shakes

2005年に結成したニューヨーク出身のガールズバンド。
アートワークを見ると3ピースという印象を受けますが、男性ドラムもいます。

今回取り上げてる中で最も売れそうな要素を兼ね備えていて期待大のバンド。
が、そのbaby shakesでもyoutubeの再生回数がそこまでで、やはりガールズロック自体市場が小さいのかなと若干寂しくなります。

初めて聴いた「Summer Sun」はイントロがブルハの「ハンマー」。
もしオマージュ的なものだったらさらに好きになります。

The Holograms

詳細は分からないんですが、4人編成で名前と写真見る限り3人は日本人っぽいです。
リリースしてるアルバムは2005年の「Night Of 1000 Ex-Boyfriends」一枚。

レーベルコンピ「Hey! It’s a Teenacide Pajama Party」にも一曲だけ収録されてて、これはapple musicでも聴けます。

The Bristolsの曲もそうですがガールズポップと鍵盤楽器(オルガン?)の相性は最高ですね。
ちょっとおもちゃっぽいチープさが加味されるのがいい。

Peach Kelli Pop

2009年からLAを拠点に活動するポップバンド。
正式メンバーはカナダ出身のボーカル、Allie Hanlon一人です。

バンド名からジャケットから声から全てがキュート。
1stのジャケットで一目惚れして、そのアルバムの一曲目で一耳惚れしました。

2011年からコンスタントにアルバムをリリースしていて、2019年現在4枚のフルアルバムをリリースしてます。

Tina & The Total Babes

The Bobbyteensなどに所属するボーカルTinaを中心としたポップパンクバンド。
Tina & The Total Babesとしての音源は「She’s So Tuff(2001)」一枚です。

「That’s the Way I Want It」は結構一般的にも有名な気がするんですが、気のせいかな…。
聴いたことある気がするんですが、既視感の正体がつかめず気になってる曲です。

The Okmoniks

USポップパンクバンドTHE OKMONIKS。
アルバムは今のところ1st「Party Fever!!!(2007)」のみ。

タイトル通り、弾けたボーカルとノスタルジックなオルガンのハーモニーが最高にハマってます。
この手のバンドは「teen・teenage」がつくタイトルをよく見かけ、名曲率が高い気がします。
(男性ボーカルですがThe Undertones「Teenage Kicks」とか)

レトロでキュートな洋楽ガールズロック&ポップスの名曲 【2010年代〜】

NATALIE SWEET

アメリカのパワーポップバンド、THE SHANGHAISのボーカルNatalie Sweetのソロプロジェクト。
上で挙げたNIKKI & THE STINGRAYS、THE RIFF RANDELLSを手がけているTravis Raminや THE YUM YUMSのMorten Henriksenなど豪華なメンバーが参加しています。

PIPERITA PATTIES

イタリアで2007年に結成された3ピースバンド。
バンド名は「ピーナッツ(スヌーピー)」のキャラクター「Peppermint Patty」のイタリア語。

良い意味でクタッと力の抜けたボーカルが愛嬌たっぷり。
どこか「ユルいロリータ18号」という印象です。

アルバムは2012年に「Shop Punk」をリリース。
残念ながら、サブスク配信はなく、CD・レコードも入手困難なので、まだちゃんと聴けてません。

さいごに

今回まとめてみて、全体的に「作品数少ない・活動年数短い・音源入手困難」というバンドが多いことに改めて気づきました。
それはマイナーなバンドが多いはずだ、と納得…。

そういう意味でもコンスタントに活動を続けてるbaby shakesやPeach Kelli Popには頑張ってほしいところ。

ちなみに今回挙げた↓以下のバンドにプロデューサーやメンバーとして関わっているTravis Raminというミュージシャンがいます。

【NIKKI & THE STINGRAYS、THE RIFF RANDELLS、Tina & The Total Babes、NATALIE SWEET】

そのTravis Raminが他に関わっているバンドについての記事も書いたので、上記のバンドが気に入った方はチェックしてみてください。

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