Lewis Leathers presents 「Wings, Wheels and Rock’n’Roll vol.1」に行ってきたので、その感想です。

「Lewis Leathers」は名前の通りレザージャケットなどを扱うアパレルブランドで、このライブはレザージャケットをフィーチャーしたイベントでした。

と紹介しつつ、自分も行ってから気づいたんですが。
出演者も「だからこのメンツなのか」と。

[出演] ザ・クロマニヨンズ、ギターウルフ、THE BAWDIES、Stompin’ Riffraffs

順番はほぼキャリア順。
Stompin’ Riffraffs → THE BAWDIES → クロマニヨンズ → ギターウルフ

クロマニとギターウルフはどっちがトリだろうと思ったけど、イベント的にギターウルフで納得。
ギターウルフはLewis Leathersとコラボジャケットも制作したようです。

この暑い最中、レザージャケット着てきた客には特典でピンバッジをプレゼントしてました。

[画像出典]
Wings, Wheels and Rock’n’Roll vol.1|HOT STUFF PROMOTION

レビュー

全バンドに共通してるのは50、60年代のエッセンスがたっぷり詰まったロックンロールということ。
一番の目当てはクロマニだけど、サウンド的にどのバンドもどストライク。

それを確かなセンスと演奏力で生で聴けるとなったら、もうハズレなんてあるわけもなく。
初見のバンド含め、全部楽しかったです。

Wings, Wheels and Rock’n’Roll vol.1|HOT STUFF PROMOTION

Stompin’ Riffraffs

エロティックな仮面(?)をつけた妙齢のお姉様3人とイケメンボーカルという珍しい構成。
どこか【演奏 少年ナイフ + ボーカル DYGL】といった印象。

女性陣のカラッとしたコーラスとかも、少年ナイフぽい。
ライブで初めて観た電子楽器をノリノリで演奏してたり、独特な存在感を放ってました。

電子楽器はMV↓でも出てきます。
オリジナルのテルミン?鉄人28号の操縦機みたいで、そのいで立ちもなんだかレトロです。

THE BAWDIES

THE BAWDIESも初ライブ。
端正な容姿とのギャップが激しい骨太ボイスを初めて聴けました。

「HOT DOG」の曲前のメンバーによるスターウォーズの寸劇が面白くて、こういうキャラなんだと。
アレはものすごいこなれた感じがしたんだけど、定番でしょうか。

全体的にゴリゴリ攻める感じのが多くて、キラキラした音の奔流が気持ち良かったです。

終演後、去り際のROYの言葉が「普通の男の子に戻ります」。
MCの元ネタも古い 笑

ライブでは聴けなかったけど、好きな「Kicks」を貼っときます。

クロマニヨンズ

始まる前は、
「ファン層はクロマニが多めで、フロアの反応も違うのかな」
「クロマニもレザージャケットで揃えてくるのかな」
とか色々予想しつつ待ってたんですが、開演した瞬間いつも以上に感情が決壊し。
気を抜いたらボロボロいってしまいそうで。いや十分ボロボロはいってたけど。

やっぱり登場シーンの「キター」という多幸感、高揚感はやられます。
普段以上に楽しかったんですが、過去一番覚えてることがありません。

途中から酸欠気味になったのもあって、コビー、カツジ、マーシーはおろか、ヒロトの姿さえあまり記憶にない。。

ヒロトは最初レザージャケットを着てて、途中で脱ごうとして脱げずスタッフに手伝ってもらったそうです。
ずっと目の前にいたはずなんだけど、そのシーン見たかった。

一曲目は「ナンバーワン野郎」。
これまでは終盤に聴くことが多かったけど、登場の「イエーイエーイエー!」は最高でした。

ギターウルフ

凄かった。
クロマニのオープニングMCで言われる「クレイジー・ロックンロール・ピーポー」はギターウルフのことだと思わされました。

存在そのものが、リアルを超えていっそ戯画的、劇画的で。
「仁義なき闘い」のテーマで幕を開け、観客を一顧だにしないような、メンバーそれぞれの即興のソロを重ねたような演奏が轟々と鳴り続け。

繊細さもメロディも浮遊感も一切ない、ただただ荒削りのシューゲーザーみたいでした。
まさにギターウルフ。

ロゴは狼がギターに食らいついてるけど、ライブではベースがマイクに食らいついてました。
そしてそんなベースにはデカデカと「POP」の文字。なんかもう最高でした。

(あまり詳しく知らないけど、ベースこんな人だったけと思ったら、今年加入したみたいです。)

さいごに

「vol.1」とあるし、チケットも完売してたので、おそらく今後も開催されるんじゃないでしょうか。
メンツは変わるかもしれないけど、イベント的にレガシーな匂いのする良い感じの王道ロックバンドが期待できるでしょう。

またやる時はクロマニが出なくても、チェックしたいと思います。

バンド間のSEもDJがレコードかけてて最高だったんですよね。
で、「いいなー、曲名何だろ?」と思っても、DJのセトリはわからないという、いつものモヤモヤに悩まされました。

このご時世、この問題なんとかならないんですかね。
そもそも気になる人が少ないのかもしれないけど。