「Breakaway(ブレイクアウェイ)」は主にTracey Ullman(トレイシー・ウルマン)のカバーで好きでよく聴いてる曲。
他にもカバーしているアーティストがたくさんいるので、まとめてみました。

10組くらい元々知ってたんですが、改めて確認したら20組を超えていて驚きました。
なるべくフルで聴けるように、spotifyのツールかyoutubeの動画と一緒に紹介していきます。

「breakaway(ブレイクアウェイ)」の原曲 ー Irma Thomas(アーマ・トーマス)

まずは原曲から。
オリジナルはアメリカのR&B歌手、アーマ・トーマスが1964年に「Wish Someone Would Care」のB面としてリリースしたもの。

作詞はジャッキー・デシャノン、作曲はシャロン・シーリー。
ジャッキー・デシャノンはのちにセルフカバーしてます。

ちなみにオリジナルやいくつかのカバーは表記が「Break-a-Way」になってたりなってなかったりしますが、その辺は無視して紹介していきます。

「breakaway(ブレイクアウェイ)」の歌詞の意味

簡単に歌詞の内容を紹介すると、「Breakaway」は「別れる」という意味で、女性が別れを願う歌です。

歌詞では否定形になっていて「I can’t breakaway, though you make me cry(あなたに泣かされても、私には別れられない)」というジレンマが歌われています。

なので、原曲のアーマ・トーマスの歌いっぷりは悲しい感じですが、カバーによって雰囲気はだいぶ変わります。

ロック・ポップス系のアーティストが多いからか、全体的にはテンションが高くて楽しい印象のものが多いです。

また、日本での日本語訳だと歌詞がアレンジされているものもあります。
scootersや矢沢洋子の場合、おそらくキャラに合わせて原曲のメソメソした感じを払拭した歌詞になってます。

オススメのカバーアーティスト 4組

どれから聴いたら分からないくらい数が多いので、最初にオススメを4組だけピックアップしときます。

まずは、カバーの代表格Tracey Ullman。
これはもうクオリティ、知名度で本家を超えてると言っても過言ではないです。
個人的にもトレイシーきっかけで「breakaway」 を知って、死ぬほどリピートして聴いてます。

収録アルバムは複数ありますが、自分が持ってるのは「THE BEST OF TRACEY ULLMAN (IMPORT)」


THE BEST OF TRACEY ULLMAN (IMPORT)

2つ目は、作詞したジャッキー・デシャノンのセルフカバー。
収録されているアルバム全体で言えば、トレイシーより好きだし聴き込んでます。


ブレイキング・イット・アップ・オン・ザ・ビートルズ・ツアー!

(ちなみにツアーの前座を務めた経歴からかこんなタイトルになってますが、中身は特にビートルズ関係ないです。)

3つ目は日本のカバーのはしりであり、代表格といえるscooters。
この3つは一般的にも有名だと思います。


コンプリート・コレクション

4つ目は今回記事を書くにあたって初めて知ったtomomi with wface。
残念ながら継続的な活動はしてないようで、収録アルバムも限定デモで流通してないみたいです。

「breakaway」のカバー曲<海外アーティスト 14組>

名前の後ろの数字はカバーが収録された作品が発表された年です。
古い順から並べています。

Jackie DeShannon(1964)

作詞したJackie DeShannon(ジャッキー・デシャノン)のセルフカバー。アルバム「Breakin’ It Up on The Beatles Tour!」に収録。

Beryl Marsden(1965)

イギリスの女性R&B、POPシンガー。シングル「Music Talk」のB面としてリリース。

PICCOLA PUPA(1965)

イタリアの歌手で歌手名は「小さい女の子」という意味だそうです。
こちらはA面でのカバー。B面は「Put Two Extra Candles On My Cake」。

Tracey Ullman(1983)

イギリス出身のテレビドラマ「アリーマイラブ」にも出演している女優、タレント。
シングルとしてリリースした他、アルバム「You Broke My Heart in 17 Places」等にも収録。

Major Accident(1983)

イギリスのパンクバンド。
シングル「PNEUMATIC PNEUROSIS」(1983年)やアルバム「A Clockwork Legion」(1984年)に収録。

Miki Honeycutt(1989)

アメリカの女性シンガー。アルバム「Soul Deep」に収録。

the long tall texans(1989)

イギリスのサイコビリーバンド。アルバム「Five Beans In The Wheel」に収録。

Crivits(1998)

ニュージーランドのパンクバンド。
アルバム「The More The Truth Hurts, The More I Learn About Myself」に収録。

Scooter Lee(2000)

アメリカの女性シンガーソングライター。
アルバム「The Best of Scooter Lee」に収録。

Supabond(2004)

「Punk Chartbusters 5」というパンクオムニバスの中でSupabondという(おそらくドイツの)バンドがカバーしてます。
音源は見当たらず、リンク先のamazon商品ページでも試聴なし。

The Detroit Cobras(2005)

アメリカのガレッジロックバンド。
アルバム「MINK RAT OR RABBIT」に収録。

CHiP SHOP BOYZ(2007)

日本人とイギリス人の二人組エレクトロユニット。アルバム「CHiP SHOP BOYZ」に収録。
インストでファミコン風にアレンジされた異色のカバー。

Peggy Sugarhill(2010)

ドイツの女性ロカビリーシンガー。
アルバム「ROCKABILLY MUSIC IS BAD BAD BAD」に収録。

Teenage Bubblegums ​& Maladroit (2014)

イタリアのパンクバンド。
ハードな曲調で珍しい男女混声のカバー。

「breakaway」のカバー曲<日本のアーティスト 12組>

スクーターズ

80年代に活動した日本のガールポップグループ。アルバム「コンプリート・コレクション」収録(2003年)。
(一番最初にカバーされた時期は確認できてません。)

歌詞はアレンジした邦訳がつけられていて、タイトルは「涙のブレイクアウェイ」になってます。

SNAIL RAMP(1997)

「mind your step」(1997)がスマッシュヒットした日本のパンクバンド。
アルバム「FLATFISH COMES!」に収録。

Domino88(2000)

マキシシングル「Please Please Baby」に収録。
音源は見当たらず、リンク先のamazon商品ページでも試聴なし。

チロリアン・テープ・チャプター4(2000)

voのヨシノモモコ中心とした日本のバンド。
アルバム「the first session」に収録。

tomomi with wface(2004)

wfaceというロカビリーバンドにtomomiという女性シンガーを迎えて作られた限定デモアルバム「early times」に収録。

このtomomiという歌手、一聴して圧倒されました。
どの辺がスゴいかというと、全体的にかなりアレンジして歌ってるんですよね。

原曲とちょっとズラした歌い方をしている。
でも、全然「外してなくて」、自然。

一貫した個性を感じさせて、カバーされまくってるこの曲をちゃんと自分のものにしている。
これってかなり難しいことのような気がします。

残念ながら、素性は不明で、その後の活動が気になります。

THE MILKEES(2007)

日本のガールズポップバンド。アルバム「LOVER SOUL」に収録。
見出しは「BREAKAWAY」ですが、歌詞はスクーターズの「涙のブレイクアウェイ」。

Akiko(2009)

日本のジャズ・ボーカリスト。「HIT PARADE-LONDON NITEトリビュート-」収録。

音源は見当たらず。リンク先のamazon商品ページで試聴可。

The OLDTONES(2009)

日本のスカバンド。オムニバスアルバム「DRIVING SKA! / V.A」収録。

PSYCHO FOOD EATERS (2010)

日本のメロコアバンド。アルバム「THIS IS”FUN”NOT COMICAL」に収録。
音源は見当たらず、リンク先のamazon商品ページでも試聴なし。

矢沢洋子(2013)

「渋いロックな歌い方するし、苗字が矢沢って、矢沢永吉の娘みたいだな」と思ったら本当に娘さんでびっくりしました…。アルバム「Bad Cat」に収録。

音源は見当たらず。リンク先のamazon商品ページで試聴可。
歌詞はオリジナルの日本語歌詞がつけられてますね。

noodles(2013)

ガールズ・スリーピース・バンド。
カバーアルバム「MAKE UP TO BREAK UP」に収録。

ROCK’A & MEMPHIS KIDS(2015)

ロカビリーミュージシャン、ビリー諸川の娘、ロカがボーカルを務めるガールズ・ロカビリー・バンド。
アルバム「THE BEGINNING」に収録。

さいごに

まだ他にもカバーしているアーティストはいそうだし、今後新たにカバーされることもあるでしょう。
また、発見したら更新したいと思います。