
毎年恒例にしていきたい「今年のアルバム10枚」を発表。
今回で2回目。
「ブログリニューアル後に」と考えてたら、かなり時期遅れの投稿になってしまった。
内容は昨年と同じ。
特にその年にリリースされたもの限定という訳ではなく、純粋に聴いた回数が上位の10枚を選んでいる。
なんだかんだその年の新作が多いけれど。
では、1位から発表。
1位『ラッキー&ヘブン(2017)』 ザ・クロマニヨンズ
昨年、「クロマニを入れると毎年一位になるから殿堂入り扱い」としつつ、2回目でそのルールを破って一位に。
というのも、クロマニの全10作の中でも一番聴いた、という点で特別だったので。
理由は、単純にミディアムテンポな曲が多めだったから。
そういった構成は、一般的な評価を不安視してるファンもいたし、その気持ちもわかる。
でも、だからこそ、外だけでなく部屋で聴く回数も増えて、例年以上の再生回数となった。
ブルハ、ハイロウズ入れても今作ほどゆっくり目の曲で気に入った曲が多い作品はない。
昨年はライブの参戦回数も過去最高(5回)ということもあって、堂々一位に挙げたい。
特にオススメ☆
- 05. ハッセンハッピャク
- 08. ユウマヅメ
- 12. 散歩
2位『THE GIFT(2017)』 Hi-STANDARD
前作「making the road」で実に18年ぶりにリリースされた5th。
高校の時にメロコアブームが直撃した世代なので、新作がリリースされただけでただただ嬉しい。
運よく、ツアーのチケットも当選。初ライブにも参戦できて感無量だった。
ハイスタのライブはやっぱり特別な空気感があった。
開演前、「あの時熱中していたリスナーがそれぞれ年をとって今またここに集まっている」みたいな不思議な一体感を感じられた。
新作と過去の曲を織り交ぜた贅沢なセトリに、一番聴きたかったエルビスのカバー「Can’t Help Falling In Love」も聴けて最高だった。
こちらもミディアムテンポな曲が多めで、一回目より聴くごとに味を増していくような名盤だと思う。
特にオススメ☆
- 02. We’re All Grown Up
- 06. I Know You Love Me
- 14. All Generations
3位「The Burning Spider(2017)」 Parov Stelar
オーストラリアのエレクトロスウィングを代表するDJ、Parov Stelarの新作。
昨年、個人的にエレクトロスウィングブームが再来してジャンル的にもよく聴いていた。
全体的に中毒性が高いジャンルだけど、その中でも延々と聴いていられるのがこのアルバムだった。
MV含め、ビジュアルイメージも洗練されていて秀逸。
特にオススメ☆
- 02. Step Two (feat. Lilja Bloom)
- 05. My Man (feat. Lightin Hopkins)
- 10. Cuba Libre (feat. Mildred Bailey)
4位「We Wanna Swing Your World(2017)」 Stereo Swing
同じくエレクトロスウィングのハンガリーのバンド。
昨年、エレクトロスウィングの名曲をまとめた記事で沢山女性vocalを挙げた。
その中でもこのバンドのSzűcs Gabiだけキャリアがある(ストレートに言うと年齢が高い)のが他にはない味を出せているポイントだと思う。
若くて張りのある声より、かすれて渋い声の方がジャンル的に合ってるし、じわじわと効いてくるようなパワーがある。
特にオススメ☆
- 02. Dancing Daddy
- 03. Steppin Out
- 05. Queen of the Ride
5位「Sandie(1964)」 サンディー・ショー
1960年代のイギリスを代表する女性ポップシンガー、Sandie Shawの1st。
この時、まだ若干17歳とは思えない安定感と風格のある歌いっぷり。
なんとなく聴き流していても、ところどころハッとさせられて意識を歌に向けさせてるような存在感がある。
ビジュアルイメージもそうだけど、作品として完成されていて、一つの理想形をなしているようなアーティストだと思う。
特にオススメ☆
- 01. Everybody Loves a Lover
- 08. Downtown
- 15. You Can’t Blame Him
6位「Gratest Gospel Songs」 ブレンダ・リー
サンディーと同じく1960年代に活躍したポップシンガー。国はアメリカ。
wikiによると、1960年代のアメリカのチャートへのランクイン数では、エルヴィス・プレスリー、ビートルズ、レイ・チャールズに続き第4位らしい(全47曲)。
ポップスのアルバムは以前から聴いてたけど、昨年はこのゴスペルのカバー集を初めて知ってよく聴いていた。
(リリース年は確認できず)
最近では見かけない「ドスがきいていて、かつキュート」な歌声が魅力。
ゴスペルを歌うと、可愛らしさが消えて荘厳な印象でさらに力強さが増す。
歌う曲によって、ボーカルのキャラクターは変わるものだと改めて思った。
特にオススメ☆
- 01. This Little Light of Mine
- 02. Just a Closer Walk With Thee
- 04. Have a Little Talk With Jesus
7位 「Awesome City Club BEST(2017)」 Awesome City Club
いわゆるシティ・ポップにくくられる男女混交バンド。
シティ・ポップと言えば、Suchmosがすごい跳ねたけど、自分はこのバンドが一番ハマった。
ベストというのもあるけど、一曲一曲が際立ってる名曲。しかも、全体的に調和しているバランス感がすごい。
そして、この二人の歌声が繋がったのは本当に幸運なことだな、としみじみ感じる。
余談だけど、この頃3つの単語のバンド名をよくみかける。思い出すのに苦労するので、この傾向はあまり流行らないでほしい。
Awesome City Club、never young beach、Enjoy Music Club、MARQUEE BEACH CLUB、Yogee New Waves、etc。
特にオススメ☆
- 03. 今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる
- 04. Vampire
- 05. Don’t Think, Feel
8位「Hard Lines(2017)」 LUCKY SOUL
イギリスのポップバンド、ラッキーソウルの7年ぶりの3rd。
7年間音沙汰がなく、実質解散してるような感じだったので、3rdリリースは本当に予想外で嬉しいニュースだった。
前2作までのレトロ・ガールズ・ポップス路線から、1980年代風のディスコ調といった音楽性の変化はあったが、地に足のついた確かな音楽性は健在。
アリハワードの歌声も想像以上に変化なく、ホッとした。
一つ言えば、前作までの方がアルバム通してのバランスが良かったし、そこが一番の魅力だった。
今回は「No Ti Amo」「(Hurts Like A) Bee Sting」という際立った名曲があるものの、若干デコボコ感があるというか。
実際アルバム通してより曲単体で聴いていたのが、期待感に比べ順位が低くなった理由。
特にオススメ☆
- 01. More Like Mavis
- 02. No Ti Amo
- 03. Too Much
9位「NEWTOWN (2017)」 toconoma
日本のJAZZバンド。
昨年は作業中のBGMはJAZZバンドが最適だと気付き、toconomaはじめ、Schroeder-Headz、sanovaなど周辺のバンドをかなり聴くようになった。
その中でもtoconomaがBGMとしては一番良かった。
落ち着いた曲調ながら、どこか一定の緊張感をはらんでるようなテンションが作業中にぴったりだと思う。
toconomaは曲単位の評価という感じではないので、「特にオススメ」はなしで。
10位「THE GUERRiLLA BiSH(2017)」 BiSH
アイドル?「楽器を持たないパンクバンド?」
正直名前も知らないくらいだけど、前作「GiANT KiLLERS」からかなり気に入って聴き込んでいるアーティスト。
アイドルにしろ何にしろ、特筆したいのは「声のキャラが確立してること」。
一人一人が埋もれず、しっかり誰の声がわかる。
そして歌詞がそのボーカル(キャラ)のセリフのように聴こえる。
誰かが作った歌詞を歌わせられているのではなく、ちゃんと一人一人が「自分の気持ちを自分の声で歌ってる」ように聴こえるのだ。
歌途中のブレスも印象的で、心情を表現するのに一役買っている。
意図的に強調してるのだとしたら、すごく上手い演出だと思う。
特にオススメ☆
- 01. My landscape
- 08. Here’s looking at you, kid.
- 13. FOR HiM
さいごに
今年もapple musicの恩恵を受けた一年だった。
もう当たり前のものとして定着してるけど、本当に素晴らしい世の中になったと感じる。
個人的にiphoneやipodを超える革命だと思える。
Stereo Swingやブレンダ・リーは、配信サービスがなかったらなかなか知ることも聴くこともできなっただろう。
今年もapple musicで、良い音楽探しをしていきたい。
あと、今年はレコードにも手を出そうとしているので、また違う音楽との出会い方ができればと思う。
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