実務未経験の30歳がwebデザイナーになるまでの道①

実務未経験の30歳がwebデザイナーになるまでの道①

タイトル通り、webデザイナーを目指す実務経験のない30歳の学習経過や就活状況の記録です。
内容としては勉強し始めたきっかけから近況報告、所感など。
【これからwebデザイナーを目指す方、自分と似たような状況の方に役に立つ内容】をテーマに書いていこうと思います。

ただきっちり時系列で体系化してからアウトプットするのは大変なので、その時書きたい事を書いていきます。

第一回のテーマは【これまでメール応募の時点で選考外だった理由】です。

その他就活記事まとめ。
『【未経験からWebデザイナーになるには】目次』

初めての面接

あるWeb制作会社で初めてWebデザイナーの1次面接を受けた話です。

『初めて』というのは面接まで進むのが初めてで、それまではメールで応募した段階で『お祈り』されていたということ。
その数はこの2,3年でおそらく4,50社くらい。

ずっと
“学習に専念している期間”→”節目節目でまとめて応募”→”その時のスペックではやはりダメでまた勉強に専念する期間”、
の繰り返しでした。

なので面接を受けられるということだけでも、自分の中ではもの凄く大きな進展でした。
そこで逆になぜ今まではダメだったかを振り返ってみたいと思います。

それまで受けてきた求人と面接前に見送られた理由

それまで応募していたその4,50社の職種はもちろんwebデザイナーかそれに関わるもの(画像加工とかコーダー)。

募集要項はすべて『未経験可』
雇用形態はすべて派遣かアルバイト

それで全て面接前に不採用なので、いかにダメな理由が厳然とあったか明白だと思います。
考えられるその理由としては

  • 20代後半という年齢で実務未経験
  • ポートフォリオがない、もしくは内容が不十分

言ってしまえば、当たり前と言えば当たり前な理由ですね。

①20代後半で実務未経験

20代後半でも実務経験があれば求人自体はあるし、20代前半なら『未経験でも可』という枠の採用も十分あり得るでしょう。

ただ、20代後半で実務未経験だとグッと幅が狭まります。

ちなみに同じIT業界でもネットワークエンジニアやサーバーエンジニア、プログラマーは未経験可の求人自体webデザイナーよりも多く、かつ年齢層高めでも採用の可能性が高い気がします。

去年それぞれの職種で自分の周りで採用されたのが1人〜3人ずついました。皆業界未経験で年齢は25〜29歳。

それと比べるとwebデザインは『20中盤以降で未経験』の枠がかなり狭いように思います。

②ポートフォリオがない、もしくは内容が不十分

これも業界を知ってる方は当たり前すぎることかと思います。

ただ自分がwebデザインに興味を持った当初(この記事投稿の約3年前)はweb業界に無知だった上に、タイピングもおぼつかなければ、excel,wordも扱えないというPC音痴でした。
当然、デザインの知識も経験もゼロ。

なおかつ上で書いたように意外と『未経験可』の求人があったので、せっせと応募して落ちるべくして落ちてました。

その全くポートフォリオがない状態から、徐々に『参考書で作ったものを載せた物』、一応『オリジナルのサイトを載せた物』と発展させていきつつ、応募しましたが同様の結果。

その経験からポートフォリオがない、もしくはあっても品質が不十分でも、致命的。

鉄砲は撃たなきゃ当たらないし、下手な鉄砲はいくら撃っても当たらない

と学習します。

補足すると、その他のスペックは『正社員経験はないもののフリーターとして働き続けてはいた』『学歴は大卒』なので、そこは原因ではないと思います。

とかく『人間力』が謳われる時代で、そんなに素晴らしい人間力を持ち合わせているわけではありませんが、面接前なのでこれも原因とは言えない、ということで、根本的な原因として上の二つを挙げてみました。

今回面接に進められた理由

そんな経験を踏まえて、面接まで進み、就職するためにはやはりポートフォリオのクオリティを上げるしかないと考えました。

理由①『実務未経験』はもうどうしようもないですからね。

そして、2013年の7月、スクールでの卒業制作を兼ねて架空のコーポレートサイトを約3ヶ月かけて制作。

その後このブログ兼ポートフォリオを10日で、それらを記載した印刷物でのポートフォリオ集も約3週間掛けて作成しました。
(その後、デザインリニューアルをし、ポートフォリオは削除、urlも移転してます)

卒業制作は完成した状態のものを講師から友人、はては親戚から妹の旦那と計10人くらいに見てもらい、ほぼほぼ上々の評価をしてもらえるものになりました。

そして、8月頭にいざ満を持して就職活動を再開。

サイトURLも記載して応募した求人で初の、と言いたいところですが、それもメールで見送り。

その次の面接を受けた会社で初めて面接まで辿り着けたということです。

上で述べたように今までの4,50社は全部『(実務/学習)未経験可』『派遣アルバイト』

面接まで通った会社は『実務未経験可』『サイト制作経験必須』『正社員』で以前よりもハードルは高いものでした。

ちなみにこの面接は1次も無事通過、2次のディレクター面接で不採用となりました。

結果は、理由は(面接中言葉でハッキリ言われたものとしては)やはり
『実務経験がないのがネック』
ということでした。

もちろん言葉にはしない部分でも色々あったかもしれませんが、その会社は以前から求人を出していて、その際は応募条件に『実務経験3年以上』とあったので、やはり年齢も含めて経験がないのは厳しいのかなという印象でした。

なので、もう面接の途中で9割方結果は分かっていた感じでしたね。

ただ、1次面接では面接官の方が事前にポートフォリオ集をご覧になっていて、面接の最中にすでに『ポートフォリオを見た段階で1次は通そうと考えてる』と言っていただけました。

ということで、自分と同じような状況で足踏みをしている方がいたら、

時間をかけて納得のいくポートフォリオサイトを作る

それが一番の近道というのが自分の実感です。

結論も月並みですが、言うは易し〜で実際タイピングもおぼつかない全くの初心者がある程度納得のいくサイトを作るのはやはり時間かかりました。

年齢的な焦りから、なかなか勉強だけに集中できない事もありました。

若い方なら、『未経験可』の会社に入って、そこで学んでいくことができたらそれが一番だと思います。

お世話になった派遣会社

あまり正社員か派遣かのこだわりはなく、結果的には派遣でWebデザイナーとしての就業が叶いました。
これまで紹介してもらった企業で就業まで至った派遣会社は↓の2社です。

(この他に結構登録だけしてなしのつぶてだった派遣会社はあります。でもそれは会社云々ではなく、上で書いたように自分のスキルが至らない段階での登録だったからだと思います。)

どちらも面談の段階で希望等ヒアリングしてもらい、メールや電話でコンスタントにWebデザイン関連の就業先を紹介していただきました。
現在も時折、現状を確認するメール(一斉送信ではなく顔見知りのコンサルタントの方から)をいただきます。

就業先の面接の際はその企業まで付き添ってもらったり、本当にしっかりサポートしてもらえたという実感があります。

会社の規模としては、マイナビの方がやはり大きいというのはありますが、サポート面や求人の紹介数の差では実感は少ないです。
でも、登録地などの面でサポタントはある程度対象は限られるかもしれません(東京大阪名古屋のみ、マイナビは全国各地に登録地あり)。

あと、サポタントは給料の振込先の銀行が指定で、そのために口座を用意しましたね。

マイナビは上記の派遣全般を取り扱っている『マイナビスタッフ』の他に新たに【Webクリエイター・ゲームクリエイター職】に特化した『マイナビクリエイター』という転職サービスができたようです。

【マイナビクリエイター】

【マイナビスタッフ】は主に派遣、【マイナビクリエイター】は正社員という違いもありますが、【マイナビクリエイター】の方がサポートが手厚く、転職のためのカウンセリングから、ポートフォリオや履歴書・職務経歴書の作り方や添削といった部分までサポートをしてもらえます。

ポートフォリオの作り方に関する記事はネットでも色々ありますが(自分も書いてます)、実物を見てもらって添削してもらえるのが大きいです。
スクールと違ってサービスの利用は「無料」ですし。

希望する就業形態問わず、Web業界未経験の場合はまずはこういったサービスを利用して具体的な自分の立ち位置と方向性を見定めることが一番だと思います。

ただ、繰り返しになりますが、こういったサービスを利用するにしても『ある程度のサイト(ポートフォリオ)が作れる』のが最低限のスタートラインです。

特に20後半〜で実務未経験の場合は絶対必須と言っていいです。

アドバイスしてもらえるのは『ポートフォリオの作り方のポイント』で、『デザインの基礎』や『photoshopの使い方』ではありません。
そこまではスクールにしろ独学にしろ自力で勉強するしかないでしょう。

まずは色々業界についての話を聞きたいというのもアリだと思いますが、そういう場合はWebスクールの無料カウンセリングなどを利用してみるといいと思います。

さいごに

というわけで、『アラサーがWebデザイナーとして就職活動してメール応募の時点で選考外だった理由』でした。
参考になれば幸いです。

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