
ジブラによる「公開処刑」について書いたので、合わせてドラゴンアッシュのMV撮影に参加した時のことを。
参加したMVは「FANTASIST(ファンタジスタ)」。
2002年なのでもう今から16年も前の話になる。
でも、MVの撮影中「降谷建志ってやっぱ別格だな」とカリスマ性を感じて、いまだにハッキリ覚えてることがあるので、そのことについて紹介したい。
「FANTASIST」MV撮影に参加したキッカケ
最近はMV(Music video)というのが主流かもしれないけど、以前はPV(Promotion Video)と言っていたと思う。
当時、自分はドラゴンアッシュのファンクラブ「D.A. CREW」の会員で、その会報でPV撮影参加のお誘いがあったので、申し込んだ。
希望者は大量にいただろうし、確か抽選で当選したんだと思う。
ライブと違って、費用はかからず無料。
他に連れを一人同伴しても良かったので、友達を誘って二人で参加することに。
(連れは会員じゃなくても良かった)
「FANTASIST」PV撮影の様子
参加者が映っている箇所
後ろでワイワイしてるのが、ファンクラブの会員。
PVだと一組だけのようだけど、この集団が数組いて、交代で撮影している。
自分がいたのは左斜め後ろあたり。
でも、必ず映ってるとは限らなく、暗いので自分が映ってるかどうかはいまだにわからない。
撮影当日しんどかったこと
全体的に覚えてるのは、とにかく時間がかかったこと。
PVの時間は5分位。実際に撮影に参加した時間も数十分くらい。
でも、待ち時間がやたら長く、朝早く出かけて、帰りは真っ暗になっていた。
誰かメンバーの到着が押しているとかもあって、「いつ始まるのか、いつ終わるのか」全くわからない中で延々待っているような状況だった。
数百人はいるファンを数組に分けての撮影で、その順番的にも自分達は後半。
撮影に参加できたのは何時間も待ってからのことだった。
PV撮影中に感じた降谷建志のカリスマ性
長々と待って、やっと待機してる所からセットのある場所へ移動。
撮影が始まることに。
まずはスタッフから撮影について説明があった。
その間、メンバーはセットの前で待っていて、Kjもセット真正面の椅子にドカッと腰を下ろしていた。
その隣に取り巻きっぽいスタッフがいて(自分にはそう見えた)、いかにも主役っぽいオーラを漂わせていた。
粛々と撮影がすすんで、観客だけがノッてるシーンのカットを撮るという時だったと思う。
ファンがメンバーに対して一緒に観客の間に入って撮ろうと、手拍子とかで煽り始めた。
メンバー全員に向けてではなく、一人ずつを指して順番に誘う感じで。
この時、誰から来たかは覚えてないが、何人かが「仕方ないなー」という感じで苦笑いしつつ観客の間に来てくれた。
そして、ファンの煽りの矛先はKjにも向く。
そのファンからの呼びかけに対するKjの反応というのが、いまでも鮮明に覚えてることだ。
ライブの時のように、一体となって盛り上がるファンと会場。
ファンたちの真正面で、椅子に腰掛けているKj。
確か撮影以外ではサングラスをかけていたKjは、しばらく反応しなかった。
それでも、ファンはKjも来てくれるだろうと全く疑ってなかった。
こんな楽しくて温かい空気の中で、ファンの呼びかけに応えてくれないはずがないと思っていた。
が、ファンに向かってKjが返したのは、中指を立てるというリアクションだった。
それでも場を成立させてしまう存在感
一瞬で、空気が変わってシンとなる会場。
でも、そこで流れた空気は反感や不満ではなく、「まぁ、Kjが嫌なら仕方ないか」というものだった。
実際、また撮影は粛々と再開して、序盤通り最後まで盛り上がって演奏シーンを撮り終えた。
観客はファンの中でも信仰の厚いファンクラブの会員。
しかも、真冬にわざわざ会場まで足を運んで、長時間待ってくれた人達。
そのファンに向かって、中指を立てて、黙らせる。
そして、それでも納得させて、場を成立させてしまう存在感。
それがその時、「普通は真似できない」と自分が感じた降谷建志のスゴさだった。
さいごに
この時、Kjは23歳で自分とそんなに年は変わらないし、まして会場には年上の方が多かったはず。
DAの曲に「君たちも何かでここに並ぼう」という歌詞があるが、「いや、どう頑張ってもそんなところに行けそうにない」と思わされた体験だった。
普通に呼びかけに応じてくれたメンバーがオーラがないみたいな感じになってしまって、その点申し訳ないが。
この時まだ正式メンバーじゃなかったダンサーのDRI-VやATSUSHI、ギターのHIROKIがDAのファンを無下にできないのは当然で。
「FANTASIST」の撮影ではそんなことがあったんだと思ってもらえたらと思う。
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