倉橋ヨエコが2008年に「廃業宣言」をしてから約10年。

その宣言通り、ずっと引退してると思ってたんですが、先月降って湧いたように活動再開してるというツイートを目にしました。

しかもmachiという別名義で現在中国で活動してる(?)ということ。

最初それを見た時は「何かの間違いだろう」と思いました。
というのも、自分の中で「倉橋ヨエコが別名義でまた歌ってる?」と勘違いした出来事が去年あったばかりなので(それについては後述)。

が、倉橋が廃業後、machiとして歌手活動してるというのは事実とみて間違いなさそうです。

以前のようにコンスタントに活動してるわけじゃないようですが、数曲リリースされているのが確認できました。

2019年3月「倉橋ヨエコが現在machi名義で活動再開」のツイートがバズる

先月、Twitterを見てたら次のツイートが流れてきました。
(「中国で活動」という点はあとで補足します。)

で、最初見たときは、話半分でリンク先の中国のサイトで試聴してみました。

曲名は「County Color」。
作詞作曲はmachi。

イントロで「あー、確かに『ぽい』」という感じで、まだ半信半疑だったんですが、歌い出しの瞬間体が反応。
「倉橋ヨエコだ!」と、ブワッーと込み上げてくるものがありました。

10年の時を経て、なんの前触れもなく聴けた倉橋ヨエコの新曲。
復活を宣言してから活動再開するアーティストが多いですが、予告なしで曲で気づく方が喜びは大きい気がしました。

新曲どうこうの前に、無事に生きてたんだという感慨も大きかったです。

どこか暗い影を落とした歌詞も以前のイメージのまま。
サビの「私の桜は ああ灰色だ」のテンションの上がり方も正に倉橋ヨエコという感じ。

「もし倉橋ヨエコじゃなかったとしても、良い歌手だな」と思いつつ、色々確認していくとやはり倉橋ヨエコのようでした。

すでに一部SNSやネット記事では取り上げられていた模様

上記ツイートにmachiにメール取材したという方が「中国ではなく日本で活動中」とコメント。
正確には「中国でのみ曲が販売」されており、ツイート主も本来はそういう意図だったようです。

詳しくはその取材記事でmachiの活動状況がわかります。

そもそも何でオフィシャルで活動再開が公表されてないのか?という疑問のヒントもこの記事にありそうです。

本人から倉橋ヨエコだと明示しないよう要望があったのでしょう。
文章をちゃんと読めば倉橋ヨエコとわかるけど、見出しにも本文にも名前は出てきません。

Mikkiの記事は時々チェックしてるんですが、これは気づけるハズがない。。

machiの活動に関する内容をザッとまとめると、

  • 和之梦(ワノユメ)という動画制作会社のプロデューサーが、友人のmachiに番組のテーマソングの作曲を依頼。
  • 2つの番組のテーマソング「County Color」と「Doremi Song」を作詞作曲(2曲とも制作は2016年で、販売は中国のみ)。
  • 現在は「日本でマイペースに音楽活動中」。今後の楽曲発表予定は未定で、機会があればあり得る

ということです。

最初に試聴できるサイトを貼った「County Color」は、次の動画でも聴けます(2:50頃)。
フルで聴ける動画も見かけたんですが、公式じゃないようなので貼るのは控えます。

次の動画の冒頭と最後に流れるのが「Doremi Song」。

「County Color」、「Doremi Song」の演奏をしているのは日本のササニシカ【笹沢早織(piano)、西広樹(guitar)、川崎綾子(drums)】というインスト・ユニット。

これは記事中には記載されてませんが、ササニシカの1st Album『※ (2012)』にもmachi名義で参加しています。

「カーテンコール」

アルバムは発売中とありますが、記載されてるshopのURLが切れてて入手方法は不明。
公式ツイッターを見ると一時フリマアプリで販売してたそうですが、現在はそちらでも購入できない状態でした。

今のところ、確認できた楽曲はこの3曲です。

倉橋ヨエコ活動再開の知らせを誤報だと思った理由

余談ですが、冒頭で書いた自分が去年「倉橋ヨエコが別名義でまた歌ってる?」と勘違いした曲について。

自分は普段、apple musicで気になったアルバムをどんどんライブラリに入れて総シャッフルで聴いてるんですが、ある時流れたのがこの曲。
永原真夏の「ミエナイチカラ」。

聴いた瞬間、「ん?」ってなりません?

独特な節のある歌い方、印象的なコーラスワーク、ピアノの音。

倉橋ヨエコ?新曲?違う名前で復活した?でも声がちょっと違う?

と思って確認したら、結果違うアーティストだったんですが、きっと「ミエナイチカラ」はインスパイアされて作った曲でしょうね。

他の曲を聴いてみたら、この曲以外は全然倉橋ヨエコっぽくないので。
(あくまで予想で、実際はどうなのか気になってます。)

いずれにしろ、強烈な個性のあるアーティストだし、廃業から10年も経ったので、影響を受けたフォロワーが出てくるのも当然と言えば当然。

そんなことがあってmachiという歌手も、影響を受けたアーティストが勘違いされてるパターンじゃないかなと最初は思いました。

去年はTikTokで「ともだちのうた」が使用されて、ちょっとした再ブームみたいな感じになってましたしね。

ファンになったばかりの人が増えたタイミングだったこともあり、勘違いが広まってる可能性の方が高い気がしました。

さいごに

ということで、廃業後、倉橋ヨエコのmachi名義での活動が確認できました。

インタビュー記事ではボカされてますが、倉橋ヨエコでなければボカす意味がわからないので、本人と受け止めてます。そして、もう歌も声も倉橋ヨエコなので。

ササニシカの1stが2012年なので、2008年に「廃業」してその4年後には活動してたということですね。

これまで全く気づかなかったことを含めて、今さらながら驚きました。

本人はあまり目立ちたくない心境なのかもしれないけど、個性的すぎる歌声なので、むしろよく今まで話題にならなかったなという気がします。

今後も新曲リリースの可能性はありえるということなので、これからの活動も期待したいと思います。

そして、できれば日本で音源が入手しやすい形でリリースして欲しいです。