ジッタリンジン「恋のルアー」が主題歌。映画「青空ポンチ」

JITTERIN’JINNの曲が主題歌として使われている映画、「青空ポンチ」を紹介します。

ただ、最初からこんなこと言うのは何ですが、特にもろ手を挙げてお勧めしたい作品ではありません。。

それでもDVDまで購入したのは、ひとえに「ジッタのファンでジッタが主題歌だから」

また後で触れますが、主題歌の「恋のルアー」は非売品CD。
なので、その曲が聴けるだけでも観る価値はあると思います。
公式チャンネルの方でアップされたので、記事中に動画貼ってます。

「青空ポンチ」の他にジッタ・イカ天が(少しですが)関連した映画もあるので、それも最後に紹介します。

「青空ポンチ」と主題歌「恋のルアー」について

作品情報とあらすじ

[Amazon]青空ポンチ (DVD)

“しょうーもないけど、一度だけの青春”

「仮面ライダーキバ」の人気アイドル小池里奈がヒロインのコスプレ好きな中学生を好演!

「おそいひと」がロングランヒットを記録し、2011年は「堀川中立売」が公開された鬼才・柴田剛監督が、イメージを一新する青春映画に挑んだ注目作。大自然の広がる香川で、即席バンドを結成し、ライヴに挑む若者たちの悶々とした日々を描く。数々の出演作品で怪演を見せる山本剛史や、『仮面ライダーキバ』で人気を集めた小池里奈ら個性的な俳優陣が出演。音楽には、今でも根強い人気で数多くのアーティストからもカヴァーされる”JITTERIN’JINN”の曲が効果的に流れてくる。

監督柴田剛
原作・脚本いこま
出演石田真人、板倉善之、小池里奈、山本剛志
主題歌「恋のルアー」JITTERIN’JINN
挿入歌「夏祭り」JITTERIN’JINN
公開2008年

JITTERIN’JINNはファンクラブ「ジッターズ」に入会すると会員特典で毎年シングルをもらえました。
「恋のルアー」は2007年の特典シングルで、中古でもなかなか見かけないと思います。
(そもそも「映画主題歌なのにFC限定?」という点は当時から不思議でしたが。他にそんなケースあるのかな…)

その「恋のルアー」が冒頭に少しとエンディングでフルで聴くことができます。

また、「夏祭り」も挿入歌になってます。
「恋のルアー」と同じくエンディングで流れ、作中でバンドが演奏する曲としても使用されてます。

「恋のルアー」のMVが公開【追記2019.09】

2019年8月15日に公式チャンネルで小池里奈が出演してる【MV】が公開されました。
MVと言っても初見なので、おそらく映画公開時ではなく、比較的最近制作されたものかと思います。

なんか小池里奈のイメージビデオみたいになってますね。
確かにこの映画で一番光ってるのは小池里奈だと思います。

「恋のルアー」を初めて聴いた時にまず思ったのが「ベンチャーズっぽい」。
でも、同時にすごくジッタっぽくもある。特に00:17辺りのギターのリフや、イントロの軽快なドラムも。

予備知識なしでこの曲を初めて聴いたとしても、イントロだけで「ジッタの曲」って分かったと思います。

ジョニー・サンダースの映画でジョニーは「たった一音弾いただけで誰か分かる数少ないギタリスト」と形容されてます。

ジッタも(さすがに一音は難しいけど)そういう数少ないドラマーとギタリストがいるバンドだと実感させられます。

レビュー。<やや辛口 & ややネタバレあり>

全体的に「リンダリンダリンダ(2005)」に近いものを感じます。

「リンダリンダリンダ」はブルーハーツの「リンダリンダ」をフィーチャーした映画。
監督は山下敦弘で、ストーリーは淡々とユルいテンションで進む青春バンドもの。

そういったトーンは「青空ポンチ」と似ていて、「即席バンドを組んで、色々アレやコレやがあって、クライマックスで曲を披露」という構成も同じ。

が、「リンダ〜」は「なんでもない日常が何でこんなキラキラして見えるんだろう」ってくらい惹きつけられたのに対し、「青空〜」は本当に「なんでもない日常」に終始している。

ラストの演奏シーンもハッキリ言うと悪ふざけしてるだけ。
音楽映画は50本以上は観てるけど、クライマックスでこんなテキトーに演奏してるシーンは他に観たことないです。

「どんな意図で何を狙ってこうしたんだろう??」と純粋に疑問でした。
特にジッタを目的に観た人間なので、いい加減に「夏祭り」が演奏されるのはただただ残念。

普通にバシッと決まった「夏祭り」が観たかったです。

と、だいぶ否定してますが、光るところや惜しいところも多々あり。
主役はイマイチだったけど、小池里奈や山本剛志は魅力的だし、蛭子能収といった脇役も光ってる。

自転車で坂を下ってるシーンや神社での浴衣姿など、ジッタを彷彿とさせるシーンが盛り込まれてるのも良かった。
何より、映画の冒頭で、エンドロールで、ジッタの曲が流れただけでもう否応なく感慨深いものがありました。

何はともあれ結論はやっぱり、ジッタが主題歌になってるのは「青空ポンチ」だけ。
ジッタファンなら観ておきたい作品です。

ジッタリンジン ・イカ天関連のオススメの映画 3作品

直接ジッタは関係してないけど、関連してる映画を3つ紹介します。
あえて取り上げるくらいなので、この3つは文句なしにオススメです。

「リンダリンダリンダ」(2005)

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すでに名前を挙げた山下監督の「リンダリンダリンダ」。
これは作風が近いと言うのもあるけど、ジッタの名前がさりげなく出てくるんですよね。

バンドの演奏曲がブルハの「リンダリンダ」に決まる際に次のようなシーンがあります。

メンバーの一人がジッタの『プレゼント』の歌詞がツボに入って笑う。
その時、実際に『プレゼント』を聴こうとしてMDをかけてみると流れた曲は『リンダリンダ』だった。

ただこれだけなんですが、ブルハファンでもある自分にはかなり高ポイントでした。

この作品も結構好みは分かれるかもしれませんが、平均点は高め。
自分のように思い切り刺さる人も少なくない作品だと思います。

「天然コケッコー」(2007)

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同じく山下監督作品。
一言でまとめると「田舎の風景をバックに紡がれる淡い恋模様」です。

これも直接ジッタは関係ないです。
ただ、作中の夏祭りのシーンが白眉なんですよね。

恋の切なさとはちょっと違うんだけど、「切なさ」の描写としてすごくグッときて。
ジッタの「夏祭り」と似た感傷を誘うシーンなので、ピックアップしました。

「アイデン&ティティ」(2003)

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脚本は宮藤官九郎、監督は田口トモロヲで、ゴイステの峯田和伸が初主演した映画です。
原作みうらじゅんの自伝的作品で、イカ天・バンドブームの1990年前後が舞台になってます。

ジッタも言わずもがなイカ天出身で、観ると当時のシーンの状況などが伝わると思います。

この映画は冒頭、実際の複数のミュージシャンが当時を回顧するシーンから始まるんですが、そこにジッタがいなかったのを見て、当時ホッとしたのを覚えてます。

「ブームを回顧」というと一線を退いたみたいな存在に思えたので。
(ジッタは当時精力的に活動中でメディアの露出は少ない時期だったので、出演することはまずなさそうですが。)

主演の峯田と彼女役の麻生久美子はハマり役で、2人のファンにもおすすめです。

さいごに

ジッタリンジン「恋のルアー」が主題歌の「青空ポンチ」の紹介でした。
「恋のルアー」は現状手に入りにくいけど、「青空ポンチ」はこなれた価格で中古で購入しやすいと思います。

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