実務未経験の30歳がwebデザイナーになるまでの道④

実務未経験の30歳がwebデザイナーになるまでの道④

今回のテーマは【アラサー未経験が派遣会社に登録しても、望みは薄い】です。

身も蓋もないタイトルですが、それが転職活動で得た実感です。
実体験の感想なので特に20代前半の方の場合はこれに限らない(というか、わからない)ということをお断りしておきます。

その他就活記事まとめ。
『【未経験からWebデザイナーになるには】目次』

登録した派遣会社は全部で7社

『~webデザイナーになるまでの道①』で書いた通り、自分はwebデザインを勉強し始めた頃から4,50社のアルバイト、派遣に応募して全て面接にも進めない状態でした。

そのほとんどがアルバイトでしたが、その内6社は派遣会社。

6社中、”例外的”なケースの派遣会社が3社あったのでそれは置いといて、今回はダメだった4社について、なぜ『望みは薄いのか?』について書いていきます。

参考に登録だけした派遣会社一覧です(登録した順)。

派遣会社経由でwebデザイナーの求人に応募するまでの流れ

まず派遣会社に未登録の場合、スタッフとして登録するところから始まります。

派遣会社は企業直の求人と同じように、求人サイトなどで派遣先の求人の情報を出しているので、自分はそれをみて応募しました。

応募をすると派遣会社の面接(スタッフ登録をするための面談)自体にはほぼ進めます。

そこで経験や要望をヒアリングして、応募した仕事や他の案件にマッチしていれば、その後お仕事を紹介してもらえる、というのが基本的な流れだと思います。

(また、スタッフ登録をした後はスタッフIDとパスワードが付与されるので、
自分で派遣会社の自社サイトの求人情報をチェック→スタッフID/パスでログイン→応募、ということができる所も多い。)

で、4社は結局登録しただけで、webデザイナーのお仕事は全く紹介してもらえませんでした。

ダメだった理由、派遣会社経由で応募する際の留意点

webデザインに興味をもち始めた頃は、『未経験可』なんて文言をみたら純粋に喜んで応募していました。
面談の際も真面目に『応募した仕事に就けるかも』という期待をもって臨んでいました。

が、アデコ、キャレオ、パーソルテクノロジースタッフと立て続けに音沙汰無しの現状を鑑みて、やっと”現実”を察します。

そこで去年(2013年8月)にスタッフサービスに応募した際は登録する前に、オペレーターの方に電話でこんな質問をしました。

『未経験可で募集してるけど、
ぶっちゃけ、見込みあるの?』

と(意訳)。

そこで返ってきた答えが

『ぶっちゃけ無理っぽい。』(意訳)

 

ちゃんと書くと以下の理由を挙げられました。

  • 20台後半~になると『実務経験重視』
  • そもそも派遣なので出向先は面接をしないし、ポートフォリオも見ない。

つまり、派遣会社側も出向先もポートフォリオは重視していない、実務経験ありき、と。

未経験者の最大にして唯一の武器とも言えるポートフォリオが封じられるという、
これだけでも未経験のアラサーにとって派遣経由の就職/転職は期待値が低いと言えるかと思います。

その後『ご紹介するのは難しい。気長に考えた方がいいですね』と申し訳なさそうに伝えられました。

他の派遣会社もそうなのかはわからないけど、結果紹介してもらえてないので内情は似たようなのだと思います。

その『ダメだった理由』を踏まえて、これから派遣に登録してみようかなと考えている人に留意してほしいと思うのは以下の3点です。

追記/この記事を書いた以降、派遣会社も派遣先もポートフォリオを重視しているところは複数あったのでその点、訂正します。その派遣会社は記事下部で紹介してます。
実務経験はしっかりしてるけど、ポートフォリオが全部一昔前のセンスと作りで不採用という場面も実際就業先で見かけました。

①それでも派遣会社はアナタ(登録)を歓迎してくれる

会社直の求人ならメール選考の時点で、webデザイナーとして見込みがないなら見送られます。

でも派遣会社は見込みがなくても、登録までは積極的に受け入れてくれます。

おそらく面談次第で他の職種の案件をふれるかもしれないというのが大きいんでしょうね。

キャレオとかからはいまだに経験が不要だったり、前職に関連したお仕事の紹介メールが来ますし。

スタッフサービスの場合も電話で直に
『(自分)webデザイナーしか考えてません』→『あなたの条件では難しいです』
とハッキリ言われたにも関わらず、登録は勧められて一応登録しました。

そして後日、営業担当の方から『制作には関われないけど、ECショップ運営の案件はどうでしょう?』と連絡があり、
『いえ、webデザイナーしか考えていないんです』と再度念を押して辞退すると、その後は連絡なしという、徒労としか思えないやりとりがありました。

②応募時点でもうその案件は決まってる。

企業直の求人だと採用枠が埋まれば、それ以降に面接するなんてないでしょう。

でも派遣だと求人サイトに載ってる特定の求人情報を希望して応募してるのに、その時点で枠が埋まってる事があり、それにもかかわらず面談のご案内があります。

これはメールなどで面談の予約をした後に、確か7社中3社に電話で聞いてみました。

『〇〇の案件を希望して面談の予約をしたんですが、まだその案件の採用枠は残ってますか?』と。

3社とも『もうその案件の枠は埋まっている』という返答でした。

派遣会社は既存の登録スタッフもいますしね。
応募した時点で、もうその求人は締め切っている可能性も考えた方がいいと思います。

③求人はスタッフを募集するための一つの広告

最後はこういう側面もあるんじゃないかという推測です。

派遣先の求人というより、派遣会社のスタッフを募集するための求人かもと疑うのもありました。

理由は、あまりに給与的、環境的に好条件で、しかも未経験歓迎というそんなうまい話があるのか?
というもので、かつ長期的に(少なくとも2、3ヶ月)ずっと広告をだしていたので。

そんな人が殺到するような”おいしい”仕事が2、3ヶ月決まらないなんて考えにくし、『人集め』のためかもしれないなと。

色々言ってきたけど、元々見込みは薄い。

実務未経験のアラサーは派遣経由での見込みは薄い
というテーマで所感をまとめてみました。

ネガティブな要素ばかりですが、これは【ダメだったケース】をまとめたものなので、必然的にそうなってる部分もあり、派遣会社を全否定しているわけではないです。

webに関連した職種からでもアプローチしたいというのなら可能性はぐっと広がると思いますし、中にはすぐ望み通りwebデザイナーになれた人もいるでしょう。

派遣会社に登録するとセミナーを受けられたり、その派遣会社と提携してるwebスクールの受講料が割引といった特典もありますしね。
(自分が通ったwebスクールはアデコのスタッフだと受講料割引があったので、それ目的でも登録してます。)

それと前提として実務未経験のアラサーの時点でもう見込みは薄いです。
ならダメ元で色々当たってみるべきだとも思います。

ただ、登録はタダといっても金銭的(交通費など)時間的にコストがかかるものなので、無闇に応募するのは避けたい
と実体験を踏まえて思ったので記事にしてみました。

また、あまりに勉強が至らない段階で動くのも無駄足になる可能性が高いです。
(どの職種でも当たり前ですが、アラサーは元々ある程度実力を求められます。正社員・アルバイトではなく派遣の場合は特に)

最近は手軽にWeb技術を学べるサービス・講座も充実してきています。

TechAcademy [テックアカデミー]
Webデザイン、その他各種コース(オンライン)。無料説明会(動画)有り。

Webスク,WebCamp
Webデザイン・プログラミング。無料説明会・体験レッスン有り。

DIVE INTO CODE
Web制作・プログラミング。無料説明会・体験セミナー有り。

どれも10万円前後からで学生割引等がある所も多く、比較的リーズナブル&短期間に一通りのスキルを学べる講座になってます。

無料(動画)説明会や体験レッスンも用意されているので、独学だけでは不安という方はぜひチェックしてみてください。
実際講座を受けなくても、話を聞くだけでも参考になると思います。

プログラムだと↓のような無料で学習から就職までサポートしてくれるサービスもあり、一都三県あたりで30歳未満であれば参加できるとのことです。
(都や企業からの協賛金で運営している就職支援サービスの一つ)

【未経験からプログラマ】完全無料であなたの就職をサポート

Webデザイナーだと新卒以外の未経験は即戦力重視ですが、なぜか同じIT系でもプログラマーやサーバー/ネットワークエンジニアだと「未経験可・研修あり」のケースを見かけます。

お世話になった派遣会社

こちらの記事でも紹介してますが、これまで就業まで至った派遣会社は↓の2社です。

上でも書いたように、派遣会社に登録する際も、紹介してもらった企業先の面接でもポートフォリオを持参して、それを元に面談しました。
重要な判断基準になっていたと思います。

なので、ポートフォリオをしっかり用意すれば、実務未経験でも望みはあると思います。

また、派遣会社もWeb関連に力を入れている所とそうでもない所があります。
求人数もコンサルタントの知識も差があるので、(見極めは難しいかもしれませんが)、できるだけ前者を選ぶといいです。

サポタントなどWebに特化した派遣会社を打ち出してる所もありますし、マイナビもWeB関連の書籍を多数出版していてWebに力を入れてる会社と言えます。

上で挙げたパーソルテクノロジースタッフ(旧インテリジェンス)もLancers(ランサーズ)と組んで(Lancers × Intelligence)Web関連のフリーランスの支援に力をいれてたり、Web方面で就活するなら頼れる会社だと思います。

パーソルテクノロジースタッフ

今までWebの求人をみて登録した派遣会社の中には、基本Web関連は扱っていなく、たまたまあった数少ない求人だったということがありました。

そこで、面談の際に『ポートフォリオを持参したんですが』とコンサルタントの方に言ったら、『ポートフォリオって何ですか?』という言葉が返ってきて…

明らかに今後に期待できないし、Web関連の相談もできないだろうという感じでした。

そういう点も派遣会社を選ぶポイントになりますので、チェックするようにしてみてください。

関連記事