先週クロマニヨンズとニートビーツのツーマン「RHYTHM AND BEAT SHOW」(2017/09/19)を観に行ってきたので、そのレポートです。

甲本ヒロトは2017年7月28日にバイク事故で負傷。
ツイッターで「甲本ヒロト 事故」という文字が流れてきた時はこっちの心臓が止まるかと思いましたが、命には別条はなく、鎖骨と肋骨の骨折ということでした。

ただ、7/31と8/13にソロとしてゲスト出演する予定だったライブはキャンセル(延期)。
それ以来初のライブだったので「事故の影響はどうなんだろう?」と気になってた人もいると思います。

自分も「今までと比べて動きや声に陰りがあるかも…」という不安が若干ありました。
ケガの重さはわからないし、なんだかんだいって年も年ですからね…。

あのガリガリのスタイルでバイク事故とか想像しただけで痛々しい。。

NEATBEATSとの対バンというのも珍しいので、その辺のことを含め、印象的だったことをいくつか。
全然関係ないけど、あるバンドのボーカルが来てたのも個人的に印象的だったので最後に触れます。

the NEATBEATS Official Website
THE CRO-MAGNONS | ザ・クロマニヨンズ オフィシャルサイト

クロマニヨンズ ー事故後、ヒロトのパフォーマンスは?

杞憂!の一言。
いつも通りステージの数メートル前、間近で見たヒロトはいつも通りでした。

確かに左腕に巻いていたロックテイストな三角巾が事故を物語ってました。
でも、パフォーマンスは「そのサポーターいる?」と思わせるような動き。

登場してすぐ「みなさん健康ですかー?」と事故をネタにするようなセリフがあったけど、それ以外では一切触れず。
というか、いつも通りほとんどMCはなく。

何事もなかったように「ただロックする・ロックだけで魅せる」という振る舞いになんか美学を感じました。

レコ発と違い、期待通りベスト的なラインナップだったのも良かったです。
個人的ベストはその日聴けると思わなかった「ひらきっぱなし」。

ニートビーツ ー面白すぎて楽しすぎるロックン・ロール

ニートビーツのライブは初参戦。
ということから分かる通り、そこまで熱心なファンじゃないけど、かなり前から(「ニート」が無職の代名詞になる前から)聴いてたので、こちらもかなり楽しみでした。

「ライブはCDよりずっと良いだろう」という予感もあり。
感想は「想像以上に楽しかった!」

演奏も想像以上だったけど、MCの方も想像を超えてました。
面白すぎる。さすが関西。

漫才でもハコ埋められるんじゃないと思うほど堂にいったトークが満載。
作ったネタというわけじゃないのに、あれだけしっかりボケが決まるのは凄みすら感じます。

ちょうど柱でvoの真鍋さんが見えにくいポジションにいたこともあって、途中から「ますだおかだ」の岡田が喋ってる感覚に襲われました(真面目に)。

メンバー全員演奏中ずっとニコニコしてるのも、すごく良くて。
あれは初めてニートビーツ聴いたって人ももれなく好きになったんじゃないかと思います。

ニートビーツの場合はMCの個人的ベストを。

最初は「ニートビーツ20周年ライブ」とクロマニの名前を伏せてチケットを発売。
売れ行きがそこまでだったのが、クロマニツーマンを発表した途端完売した、
という自虐ネタが最高でした。

音楽性はクロマニと通じるものがあるけど、ステージパフォーマンスは真逆でしたね。

その他所感・メモ

唯一残念だったこと

ツーマンということでヒロトやマーシーとのコラボ曲を期待してた人も多かったと思います。

「ハーフ・パイント・ブルース(ヒロトがボーカル&ハープ)」
「GOOD OLD ROCK’N’ROLL Medley(マーシーがボーカル&ギター)」

クロマニはある意味前座ということでアンコールがなかったのは予想通り。
その分、『ニートビーツのアンコールで再登場!コラボ曲演奏!』という流れを予想してたんですが、まさかの共演なし。

真鍋さんが依頼したけど、断られたらしいです。
MCがお笑い色強すぎて敬遠されたんですかね…?(確かに同じステージに立ったら何振られるか怖い。)

去年は同じ恵比寿リキッドルームでバースデイ×ブルーハーブのツーマンを鑑賞。
その時は「共演はまぁないだろう」と思ってたら、締めがバースデイの演奏とBOSSのMCでのセッション。

去年は良い意味で、今年は悪い意味で予想が裏切られました。

ニートビーツとクロマニの出会いについて

ニートビーツが昔パブやクラブで演奏してた頃、(確かレコードショップに)貼ってたチラシをマーシーが見たのがキッカケ、と真鍋さんが言ってました。

チラシ見て曲聴いて、マーシーから直接「共演しよう」と打診されたらしいです。
いきなり、ハイロウズと共演でしかも野音で驚いたとか。

興味深いと思ったのが、一番最初のキッカケがチラシを見てピンときたこと。
名は体を表すじゃないけど、やはりビジュアルは音楽性を表すものなんだなと変に感心しました。

以来、交流が続いているので今後もまた共演を期待できるんじゃないでしょうか。

意外なバンドのボーカルを発見

そもそも知ってる人も少ないかもしれないけど、あるバンドのボーカル(というかメンバー全員)が来てました。

そのバンドはmyeahns(マヤーンズ)、ボーカルは逸見亮太。
一般的にはたぶん無名なバンドだけど、結構昔から知ってるバンドで。

逸見亮太がmyeahnsの前に組んでたのがランブルズ。
10年前ランブルズが結成されてすぐのライブを観にいった事があります。

最初は違うバンド目当てで行ったらランブルズが出演していて、その後ランブルズ目当てでチケット買って計2回観ました(両方熊谷ヴォーグー現・ヘブンズロック)。

ライブの集客は数十人でしたが、当時20台前半の逸見亮太はかなりキラキラして見えました。
ルックスがかなりヒロトっぽいのもすごく印象的で。

その頃は全員スーツを着ていて、まさにニートビーツと同系統のロックバンドという感じでした。
myeahnsは当時とだいぶ変わったなーという印象ですが。

今年myeahnsはニートビーツとライブをしてるので、その関係で来てたのかもしれないですね。

さいごに

なにはともあれヒロトは健在でした。
喜ぶところじゃないかもしれないけど、腕に三角巾巻いて歌うヒロトなんて一回きりしかないだろうから、貴重な姿を見れて得した気分でした。

他にも心配してる人がいたら安心してもらえたらと思います。