これから初めてライブに行く人向けに、数回に分けてライブの参加方法について紹介します。

どのライブにも共通することが多いですが、ここでは主に「モッシュ」や「ダイブ」が起こるロックバンドのライブを対象としています。

第4回は「ライブ中のマナーや楽しみ方、注意点について」について。

一番心配な部分かもしれませんが、普通のマナーを意識して、あとは自分なりに楽しむだけです。

Index

ライブ中のマナーや注意点について

バンドやハコ(ライブハウス)によって、ケースバイケースなものもありますが、基本的に「周りに迷惑・不快な行為はしない」の一言につきます。

メジャーなアーティストや大きいハコの場合、注意事項を開演前にアナウンスすることがあって、覚えてる範囲でよくある注意事項は次のもの。

  1. ステージにものを投げない
  2. 痴漢などの迷惑行為をしない
  3. 最前列は体力に不安がある人は避ける
  4. 体調不良の人がいたらスタッフ、周りの人に助けを求める
  5. 撮影、録音禁止
  6. ゴミを捨てない
  7. 通路をふさがない

当たり前と言えば当たり前なことばかりですね。

❶ ステージにものを投げない

昔ミッシェル時代のチバがペットボトル投げられてキレたというエピソードは結構有名です。

ペットボトルの水まきもステージに向けては絶対NG。
ステージに届かない場合は…微妙なところですね。

絶対禁止としてるライブハウスもあるけど、アーティスト自身がフロアに向けてやってたりするので。

❷ 痴漢などの迷惑行為をしない

初めてドラゴンアッシュのライブに行った時、馬場さんがライブ前に注意していて、「わざわざライブきて痴漢する人なんているのか?」と思ったのを覚えてます。

でも、今でもずっとライブにつきまとってる問題のようで。
アイドルのライブでは柵で区切られた女性専用エリアがあったりします。

ロックバンドのライブでは女性用エリアはないし、どのくらい起こってるのか分からないし、ここでは難しい問題としか言えないです。

❸ 最前列は体力に不安がある人は避ける

ライブ行き始めの頃に一度だけ最前列に行ったことあるんですが、結構きつかったです。

その時は下がりたいと思っても下がれないほど圧がすごくて。
ライブを楽しむどころじゃなかったので、少なくとも初めて行く場合は避けた方がいいと思います。

❹ 体調不良の人がいたらスタッフに助けを求める

たまに体調不良などで退場される人がいますね。
他にも誰かものを落としたりすることがあるので、そういうときは周りで協力しあいたいです。

❺ 撮影、録音禁止

日本のライブでは基本的にNGです。
中には撮影OK(写真のみOK、写真も動画もOK)のバンドや撮影OKの時間帯が設けられてることもあります。

海外はOKの場合が多いですが、この間ボブディランが撮影する客に激怒してましたね。
日本でもアーティストの意向を一番に尊重すべきだと思います。

❻ ゴミを捨てない

ペットボトルでも床に転がってると結構モッシュ中危ないです。
が、終演時にドリンクのカップなどゴミが床に散乱してるのはよく見る光景でもあります。

❼ 通路をふさがない

オールスタンディングではあまり関係ないですが。
座席指定のライブだと、座席より通路の方が広々としてるので、そこで観てる人がいたりします。

今までそういう人を見かけた際はもれなく警備スタッフに注意されてました。
ちなみに座席指定でもロックコンサートはみんな立って鑑賞することが多いと思います。

ダイブやモッシュはマナー違反?

ロックのライブの醍醐味はモッシュやダイブですが、実は結構微妙だったりします。

「危険なモッシュやダイブはNG」とアナウンスされることもあるし、ライブハウスの注意事項に明記されてることもあります。
でも、それは建前的な感じで実際は許容されてたり、正直杓子定規には判断しにくいです。

例えば、ロッキングオン主催のフェスの「ダイブ禁止」はガチの禁止で、やったら退場らしいです。

そこまで厳格に絶対禁止の方が少ないと思いますが、ケースバイケースで判断するしかないのかなと思います。

ちなみに数年前、海外のライブでダイブがキッカケで死亡事故もありました。
日本でもどこかで一度重大事故が起これば、一斉に全面禁止になる可能性もあるので、注意が必要な行為であるのは間違いありません。

と、不安にさせることを書きましたが、100回近くライブに行ってて今まであったのは、たまに足が顔に当たったり、ちょっと口の中切ったりするくらいでそこまで心配するほどではないかと思います。

モッシュやダイブが起こるエリア

モッシュ、ダイブが激しい場所は、だいたいステージ前の数メートル辺り。
オールスタンディングでもステージから10〜20メートル位になると割と落ち着いた空間になります。

一段高くなってたりして、ステージが見やすくもなります。
モッシュやダイブされるのは怖いという人もその辺りで見れば問題ないです。

モッシュ(体をぶつけあう)といっても、大半は密着しながらそれぞれ縦ノリしてるという感じだったりもします。
ダイブが起こるのも盛り上がる曲のピークの時で、ライブ中ずっとというわけではありません。

また、ダイブは友人同士で始めるわけではないです。
近くの人がいきなり自分の肩などに乗っかってきてダイブしようとすることもあります。
そういう時はそのまま波にのれるように持ち上げてあげるといいと思います。

みんなで円になってくるくる回るサークルモッシュというのもあります。
アーティストによってお決まりの曲があると始まって、その場合も突然隣の人に肩を組まれることがあります。

ノリ方はとりあえず周りに合わせる、自分の好きにやる

最初はどうノッていいかわからないし、恥ずかしい気もするかもしれません。

でも、特に屋内だと基本暗いし、誰も自分なんか見てません。
(そういう意味では初めては屋内の方が参加しやすいです)

十数年ライブに行っていて、動きが変だなとか気になった観客は一人もいないです。
思い思いに体を動かしたり動かさなかったり、好きに楽しめばいいと思います。

周りには必ずライブの常連が一定数いますし、恒例の儀式的なものが始まったらなんとなく合わせておけばOKです。

その他ライブ中のマナーや注意点について

「スマホの電源を切るように」というアナウンスもありますが、わざわざ切ってる人は少ない気がします。
開演後は時間を確認するくらいで、長々と操作するのは控えたいです。

途中フロアの外にいく人がいて、これは演奏中はなるべく避けたいですね。
人をかき分けていくことになるので。

自分が歌うのは控える

爆音の中でも例えば真後ろの人の声は結構しっかり聴こえます。
観客はアーティストの歌を聴きたいのであって、素人の歌を聴きたいわけではないのでなるべく控えましょう。

いわゆる「シンガロング」と言って、みんなで歌う場面は歌っても問題ありません。
問題ないというか、盛り上げるために積極的に歌った方がいいでしょう。

では、みんなで歌うシーンでも音痴の場合はどうか?
これは自分自身が音痴で実体験としてあったことですが、シンガロングのタイミングでも歌ってたら前の女性に怪訝な顔をされました。。

個人的にも「やっぱ音痴な歌は聞きたくないよな」と思うので、それ以来自重するか控え目にしています。

アンコールについて

ライブでは、一旦ライブを終えてメンバーがはけた後、観客のアンコールに応えて再登場することがあります。
これはほぼどのライブでもあって、通常は2、3曲追加で演奏されます。

次にまたバンドが控えてる場合やフェスでは基本アンコールはないです。

手拍子をする

これは個人的なこだわりですが。

観客がアンコールを求めて手拍子をすることがあります。
それが数分以上続くことがザラなので、手拍子をする人としない人がいます。

しない人の方が多い気がしますが、自分はなるべく登場まで手拍子を続けるようにしてます。
なんとなくそれが礼儀のような気がするので。

アンコールは一回で終わるとは限らない

これはたまにあるので、一応そんなこともあるんだと知っておいておくと良いかと。

アンコールではアーティストが再登場し、アンコール曲を演奏。
再度メンバーがステージをはけると完全に公演終了な空気が流れます。

でも、そこでサプライズ的に再々登場することもあります。
今まで2度、エゴラッピンとハイスタでそんな観客泣かせな演出がありました。

終演後

とにかく、ロッカーが混むので速やかに着替えて用事が済んだら会場をでましょう。
会場周りにたむろすのも近隣に迷惑がかかるので、会場からも早めに離れた方がいいでしょう。

当日限りのドリンクチケットは、交換のし忘れのないように。

さいごに

ライブ中のマナーや楽しみ方の紹介でした。

最初は不安もあるかもしれませんが、一回行けばそんな不安も消えて、何回かいけば自分なりの楽しみ方も見つかるハズです。

ライブは本当に楽しいです。

毎回必ず「最高だった!来て良かった!また来よう!」と思います。
初めてライブに参加した時から、10数年ずっとそう思い続けてます。

ぜひ気軽に最初の一歩を踏み出してみてください。