LUCKY SOUL(ラッキーソウル)7年ぶりの再始動・新曲レビュー

2017年5月、ついにLUCKY SOUL(ラッキーソウル)が活動を再開した。

2010年10月リリースの2nd「A Coming of Age」からなので、実に7年ぶりに新曲を発表。そして8月にはニューアルバムのリリース。
この7年は新譜を待ち望み続けたファンとしては本当に長かった。

「活動再開」と言っても、「解散」か「休止」か分からない7年だったので、感慨もひとしお。
正直もう7、8割方は諦めていたので、活動再開の兆しが見えた時は、嬉しさより驚きの方が大きかった。

個人的にはそれだけの「事件」だったんだけど、若干寂しいのは、復活の反響があまりに少なく感じること。
ツイッターでフォローしてるいくつかの音楽情報サイトも活動再開のニュースを取り上げていない。

なので、微力ながらこのブログでラッキーソウルをオススメしていきたいと思う。
そこそこ話題になっていた10年前のデビュー時くらいは盛り上がってほしいと願いつつ。

SNSの公式アカウントで見られた活動再開までの様子も、興味深いものだったのでそれについても紹介したい。
イチファンとして、(再開の嬉しさや驚き以外で)結構心揺さぶるものがあった。

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「〜60’sリバイバルにとどまらない不朽のPOPS〜 Lucky Soul(ラッキーソウル)」

7年ぶり、活動再開を告げた最新曲「No Ti Amo」

2017/5/25にspotifyとitunes/apple musicで新曲「No Ti Amo」の配信を開始した。

「ニューレトロポップ」と銘打たれた1st2ndの楽曲と比べると、エレクトロ色の強いディスコ調で音楽性の変化は感じられる。

ただ、2nd「Coming of Age」の日本版の最後の曲(ボーナストラック)はThe clachの「rock the casbah」のカバー。
クラッシュはパンクのイメージが強いが、3rd以降は多様な音楽性を取り入れていて、5th「Combat Rock」収録のこの「rock the casbah」はディスコ調のミドルテンポな曲。

そういう意味では、変化したというより、7年前の最後のカバー曲としっかり繋がっているとも言える。

個人的にLucky Soulのカバーはオリジナルを超えている程秀逸で、もしかしたら「rock the casbah」での感触が、エレクトロへの方向転換のキッカケになったのかもしれないと想像している。

アリ・ハワードの歌声に関しては意外なほど変化がなく、ビターでスイートな魅力は健在。
そして、ジャンルが多少変わっても楽曲のポップさと中毒性の高さも相変わらずだ。

先行配信されてる曲は、早速延々リピートして聴いている。

「No Ti Amo」は、youtubeでMVも公開。
lucky soulは以前からジャケットやHPなどのビジュアルイメージのモチーフとして、「幾何学模様(分かりやすくいうと三角や四角を使った模様)」を用いていた。
その点もエレクトロ&ディスコチックにアレンジされつつ、踏襲されているようだ。

閉じられていたHPもリニューアルされ公開。HP上では2017/8/19にニューアルバム「HARD LINES」のリリースが告知されている。
(以前のHPと違って、今回はオフィシャルサイトというよりショップサイト。まだ準備中なのかも。)
http://www.luckysoul.co.uk/

SNSでの活動再開までの軌跡(2016〜2017年)

活動再開までの流れと、冒頭に書いた「活動再開宣言」が感動的だった理由について。

改めて確認したら、再開の「兆し」が見えたので2016年3月なので、そこからも結構長かった…。

ラッキーソウルはツイッター、FBで公式アカウントを開設している。
休止中はほぼ動きはなかったが、2016年3月突然こんなツイートがされた。
(FBでも同様)

「…??」となると思う。
当然、自分も意味はさっぱりだったが、ツイート自体3年ぶりだったので、とりあえず活動再開の兆しとは受け取れた。

のちに、海外のファンが指摘していたことによると、どうやらレコーディングスタジオの所在地の緯度と経度らしい。

おそらく、そこでレコーディングしているということなんだろう。
ずいぶん遠回しで暗号めいたメッセージだ…。

その後もたまに投稿される暗示めいたメッセージ。
↓2016年7月のツイート。

「I WAS HERE. BUT I DESAPE(disappear?)」
(私はここにいた。でも姿を消した)?

なんとなくやはり、活動に関するメッセージっぽい。
その次が2017年5月22日。

ここまでくると、どうみても新曲のMVに関連した動画で、いよいよ活動再開の時が近いと確信できた。
瞳を開けるシーンも、再始動のサインとしか思えない。

そして、その数日後、ついに活動再開のツイートがされる。
でも、それは明るく喜ばしい感じのものではなかった。

「devastating losses(壊滅的な損失)」とはアリアナ・グランデのコンサート後に起こったテロのこと。

この再開宣言にグッときたのは、悲惨な事件を受けたことで、「明るいニュースを届けたい!」という想いから再開の時期を前倒しにしたのだろうと察せられたから。

おそらく、1年以上も前から復活を示唆してきて、本来はもっと違うタイミング違う形での幕開けを予定していたと想像する。
でも、それをふいにしてでも、「少しでも世の中を明るくしたい!今すぐに音楽を届けたい!」と思ったのだと思う。

少なくとも、7年ぶりの自分たちの復活を「(事件に比べたら)〜so trivial=取るに足らないこと)」なんて言いたいわけがない。

2016年の数字の羅列ツイートから、ずっと注目していた自分としては、そんな心意気が伝わってきて、感銘を受けたのである。

活動宣言ツイートのすぐあと、自分のアカウントでもそのことをつぶやいている。

もちろん、これはあくまで予想ではあるんだけど。

ただ、この一つだけついてる「いいね」は公式アカウントからなので、あながち的外れではないように思う。
(公式が「いいね」をつけてる日本語ツイートを見ると内容を確認してるっぽい)

あと、最初にも書いたようにリニューアルされた公式サイトは、どうも即席で作ったような印象を受ける。
ビジュアル面でも強いこだわりが見られるラッキーソウルにしては、なんだか素っ気ない。

全然悪くはないし今のトレンドに沿ったデザインではあるんだけど(自分は普段Web制作をしている)、以前のHPはデザインの中に「らしさ」がみて取れた。

今回のはそれに比べると、シンプルすぎるというか、シンプルなだけというか。

そもそも、以前はあったプロフィールページとかもないので、やはりきちんとしたHPができる前に急遽動き出したとみるのが妥当のように思う。

さいごに・「No Ti Amo」の意味とは?

新曲のタイトル「No Ti Amo」。このタイトルもファンとして凄くグッときたポイントだった。

「Ti amo」というのはイタリア語なので、もちろんすぐには意味はわからなかった。
調べてみると、「君を愛してる」。

「No」がついて「No Ti Amo」だと正確な訳はわからないが、少なくとも「愛してる」を否定しているものと推測できる。

なぜこれでグッときたかというと、ファンなら知っている通り、LUCKY SOULの歌詞はとにかくビター(という以上にダーク)なのが特徴。

例えば、2ndのオープニング曲「Woah Billy」。
この曲の冒頭の歌詞から「Dark times ahead(お先真っ暗)」。
一例しか挙げないが、歌詞は万事この調子で憂いを含んでいる。

なので、「愛してる」ではなく、それを否定形で用いていることはとてもラッキーソウルらしい。

再始動報告のツイートでは「What the world needs now is love(今世界で必要としているのは愛)」と呟いていたけど、曲はやっぱり「”No” Ti Amo」なんだなーと。

7年の時を経て、確かに小さくない変化は感じられた。
でも、何よりタイトルから「ラッキーソウル変わってない」と感じられたのは嬉しいことだった。

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