「A LONG VACATION」のCDジャケットにみる夏向けデザインの2つのポイント

本当にちょっとしたポイントですが。
今日ふと気付いて個人的に意外な発見でもあったのでメモ。

夏っぽいデザインをする際に、一つのポイントとして参考になるんじゃないかと思います。

大滝詠一「A LONG VACATION」のCDジャケット

伝説のロックバンド「はっぴいえんど」に在籍していた大滝が、そのマニアックともいえるアメリカン・ポップスへの深い知識をわかりやすく結晶化させた作品である。
それまでの日本にはなかったドライでクールな情感を漂わせるメロディ、精密に構築されたカラフルな音作り、松本隆の手によるファッショナブルな歌詞が生みだすサウンドイメージは、当時の音楽シーンに大きな衝撃を与えるとともに、ベストセラーとなった。「ジャパニーズ・ポップスの最高峰」と評されることも多い傑作。永井博によるジャケットも秀逸だ。

ー Amazonレビュー

ロングバケーションは聴いたことなくても、存在自体は知ってる人が多いんじゃないでしょうか。
どこかでジャケットを見たこともあると思います。

いかにも夏を感じさせるデザインですね。
自分も初めて見た時は、漠然と夏っぽいと思っただけだったんですが、今日あるキッカケで具体的にその「夏っぽい」要素に思い至りました。

作り手側の視点で言うと、「夏を表現するために意図的にそうしてる」ということです。

そのポイントは主に2つ。
もちろん、「海、パラソル、青空」といった明らかなものは除いてです。

夏を感じる要素に気付いたキッカケと2つのポイント

Webデザインをやってるので、キッカケはWebサイトのデザインを見たこと。
最近、夏向けのデザインが増えてきて、ふとその共通点に2つ気付きました。

そして、「そういえばロングバケーションも」と思って見返してみたら、やはり共通していたという流れです。

ポイント(1)ー「濃い影」

一つ目の共通点は、例えば、次のヘッダー画像。(縮小させてるので、ちょっとわかりづらい)

スペシャル7days|セブンネットショッピング

これも青、ビーチボール、パラソルといった分かりやすい要素が盛り込まれてます。
その他に、重要だと思ったのが「(テキストの)影」

夏といえば、照りつける太陽とくっきりとした濃い影。
ロングバケーションもプールの中に濃い影が伸びていますね。

ただの影にしてはかなり存在感があって、意識的に表現されてるものだと見て取れます。

ヘッダーでは可読性を上げる役割もありますが、このテキストの「濃い影」が夏を感じさせるし、そのために取り入れてるものだと思いました。

ポイント(2)ー印象的な「黒」

もう一つは配色に関して。
夏っぽい配色といえば、パッと思い浮かぶのは「空の青、草の緑、太陽の黄色・赤」。

今日改めて夏を感じさせると気付いた色は「黒」です。
次の例も上記と同じページにあるバナー。

これも背景の上に濃い影を落としてます。
textにもboxにも影がついていて、やはり意識的に夏を演出するために影をつけてるようです。

そして、その影の色として黒が印象的に使われています。

ロングバケーションもタイトルは黒。
空も改めてみると、上の方は青というよりほとんど黒です。

この異様なほど黒々とした青が強烈に夏を感じさせる重要なポイントだったんだなと。
数十年の時を経て「なるほど」と思いました。

青や赤は夏っぽいと思ってましたが、黒も夏っぽく感じさせるというのは意外な発見でした。
特に青との組み合わせが夏をイメージさせるようです。

さいごに

今回は同じページのバナーを例として取り上げました。
他にもここ数ヶ月で、それぞれのポイントを取り入れた夏向けのデザインを3つ、4つは目にしました。

それらを作ったデザイナーは自分のようにふと気付いて、意図的に取り入れてるのかなと想像します。

CDジャケットから逸れますが、一つ目のヘッダー画像で使われてる背景の幾何学パターン。
これも最近何回か夏向けのデザインで見かけました。

特に数年前に流行ったテクスチャーだと思いますが、多分氷っぽくて涼しげなので取り入れられてるような気がします。

「濃い影」「黒」「幾何学パターン」、このあたりは今後夏っぽいデザインをする際に取り入れていきたいと思います。