シェイプ形成&ライブペイントツールでイラストを描く

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『シェイプ形成ツール』と『ライブペイントツール』を活用してイラスト(下絵)をトレースし、色を塗ってみました。

ここでもそれぞれの基本的な使い方を載せてますが、詳しくはリンク先の記事をご参照下さい。

アラレちゃんをトレースして、色を塗ってみた。

今回は題材にアラレちゃんをチョイス。

理由は幼稚園、小学校の時にDr.スランプやドラゴンボールを模写しまくっていたからでしょう、
『何を描こうかな』と思った瞬間、頭にアラレちゃんの顔が浮かんでました。

シンプルな色分けの題材としても最適ですしね。
たまたま文庫版のコミックを2巻だけ持っていて、その表紙が良い感じだったからというのもあります。

シェイプ形成ツールの使い方

まずは簡単に2つの機能のご紹介から。

シェイプ形成ツールは複数のシェイプをクリック、ドラッグといった直感的な操作で結合/削除できるツールです。(CS5から追加)
パスファインダーパネルでは難しい入り組んだ編集をしたい場合に便利です。

使い方は複数のシェイプを選択→シェイプ形成ツールを選択し、結合したいシェイプ間をドラッグ。
削除する場合は『option(Alt)』を押しながらドラッグします。

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詳しくはコチラ 『【パスの編集を簡略化】シェイプ形成ツールを使いこなす』

ライブペイントツールの使い方

使い方は対象のオブジェクトを選択→ライブペイントツールを選択。
ツールでオブジェクトをクリックすると『ライブペイントグループ』に変換されるので、あとは任意の色を選んで任意の箇所をクリックすると色が塗れます。

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詳しくはコチラ 『【塗り絵感覚で着色】ライブペイントツールを使いこなす』

なぜライブペイントツールも必要なのか?

はじめにお断りしておくと、基本的にはシェイプ形成ツールの『次のカラーを利用:スウォッチ』はライブペイントと同機能なので、シェイプ形成ツールだけで色も塗れるはずです。

ただ、今回は2つの理由からパスの統合/削除はシェイプ形成ツール、色塗りはライブペイントツールに分けて作業しました。

理由① 挙動の問題

このイラストではシェイプ形成〜では挙動が安定しない/予測通りに色が塗れない場面がしばしばありました。

上手くいかなかった部分は、『次のカラーを利用』にチェックしてても、色を選べない/塗れない。着色すると隣接する線の色がナシになってしまう、など。

理由はわからないままで、複雑なオブジェクトになるとそういうことがあるのかな位の理解です。
いずれにしろライブペイントに切り替えれば上記の点が解決したので、もしシェイプ〜だけでは着色が上手く行かなければライブペイントで、という例として参考にしてもらえればと思います。

理由② 『隙間の検出』オプションの違い

アラレちゃんの髪の部分はパスが閉じていないので、そこに色を塗るためには両機能ともオプションで『隙間の検出』にチェックをしないといけません。

その『隙間の検出』機能がライブペイントの方が有用だったので、着色はライブペイントで行いました。
(この辺の違いもそれぞれの記事で詳しく触れてます。)

この作業はシェイプ形成〜でやろうと思ったら大変だったと思うので、この点からも色を塗る作業はやはりライブペイントの方でやった方が良さそうというのが今回の所感です。

手順

ざっと手順を説明していきます。
元絵はプリンターでスキャンして、PCに取り込んでおきます。

イラレに配置して、ペンツールでトレース

取り込んだ画像を下絵にして、ペンツールでトレースしていきます。
この時のポイントは、ある程度パーツごとにまとめてトレースしていくこと。

理由の一つは作業がシンプルになって楽になるため。
もう一つはそうすることで線の流れが自然でキレイになるためです。

なので、文字などシンプルなものでもパーツごとに分けてトレースし、最後に合体するという方法がオススメです。

あとはシェイプ形成の際に影響するので、意図しない隙間は開けないようにちゃんとパスを繋げます。
(アウトラインモード『command+Y』などで確認)

で、トレースしたのが↓
メガネだけ先に色を指定して、合体させてます。

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シェイプ形成ツールでいらない線を削除

この状態からダイレクト選択ツールやパスダインダーパネルで線を消していくのは難しいと思います。
それがシェイプ〜だとあっという間にサクサク削除…、

と言いたいところなんですが、思い通りにいかないところもあり、そこは一旦シェイプ〜で分割してダイレクト選択ツールで削除しました。

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ライブペイントで着色

あとは、ライブペイントツールで色を塗って完成です。

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ここで注意しないといけないのは事前に線に効果などを設定していても、ライブペイントグループに変換するとその設定は無効化する(可能性がある)ということ。

このイラストでは輪郭だけ線幅ツールで手書きっぽい曲線にしてます。
これはライブペイントグループ時に無効化してしまったので、そういう場合は別途この線だけ別レイヤーにするか(ライブペイントを適用しないか)、
ライブペイントで着色後、【オブジェクト】→【分割・拡張】してから線幅ツールを使うと良いと思います(今回は前者)。

完成

最後にDr.スランプっぽい装飾をあしらって完成です。

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最後に

イラレでイラストを作成することはなかなかないので他にも色々良い方法があるかもですが、シェイプ形成/ライブペイントツールの活用例として作ってみました。

作業してみた感想は、どちらの機能もやはり便利で面白く、色々な場面で使えるんじゃないかなと。

ついでに鳥山明の絵って改めて『スゴイ』と圧倒されました。
このディティール感とデフォルメ感が共存していて、なおかつオリジナリティも全開ってやっぱ唯一無二だ。

しばらく先になりそうですが、イラストの作り方は今後も色々模索していきたいと思います。
 
 
【その他イラレに関するTipsはコチラから】
『“脱・中級者になるための”+α テクニックまとめ イラストレーター編 ー目次ー』