複合シェイプ(中マド)と複合パスの違い

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複合シェイプと複合パスは名前も機能もまぎらわしい。。
と、色々と曖昧な部分があったので、特に複合シェイプ(中マド)と複合パスの違いを中心に整理してみました。

作業に必要そうな特徴と違いだけ簡単に。

それぞれの特徴

複合シェイプと複合パスの使い方と特徴のおさらいから。

複合シェイプ

パスファインダーパネルの『形状モード』で、オブジェクト同士を足し算引き算(追加、型抜き、交差、除外)して組み合わせることができます。
複合シェイプはその際『option(Alt)』を押しながらクリックし、編集可能な状態で『形状モード』を適用したオブジェクトのこと。

『拡張』ボタンで編集不可能に、オプションメニューの『複合シェイプを解除』で解除します。

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複合パス

複合パスは複数のオブジェクトの重なる部分を透明にして表示させる機能
【オブジェックト】→【複合パス】→【作成】(『command(Ctrl)』+8)で作成し、【オブジェックト】→【複合パス】→【解除】(『command(Ctrl)』+『option』(『Alt』は不要)+『Shift』+8)で解除します。

重なる部分がくり抜かれて見えるので、見た目的には『除外(中マド)』と同じオブジェクトが作れます。

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複合シェイプ(中マド)と複合パス 共通点と違い

特に似ている複合シェイプの中マドを例に、複合シェイプと複合パスの共通点と違いを整理。

共通点
  • 複合シェイプ(中マド)も複合パスも重なった部分が切り抜かれる。
  • 組み合わせ後、各オブジェクトをグループ選択ツール、ダイレクト選択ツール、もしくは編集モードで編集できる。
相違点① 適用される[線]と[塗り]

複合シェイプは最前面の[線]と[塗り]が、複合パスは最背面の[線]と[塗り]が適用されます。

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相違点② 組み合わせ後のレイヤー

複合シェイプは個々のオブジェクトのレイヤーが維持されるので、重なり順やオブジェクトごとにアピアランス、グラフィックスタイル/効果を変更できます
一方、複合パスはレイヤーが一つにまとまるので変更できません。

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相違点③ 切り抜き方の規則

複合シェイプ(中マド)は『塗りに奇偶規則を使用』で、複合パスは『塗りにワインディング規則を使用』で切り抜かれます。

簡単に言うと、『奇偶規則』は重なった部分が一つおきに切り抜かれ、『ワインディング規則』は3つ以上重なっていると切り抜かれない部分が出てきます

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上記のような場合、複合パスは属性パネルの次のどちらかの方法で切り抜く事ができます。

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改めて違いをまとめて

比べてみると、結果的に複合シェイプの方が使い勝手が良いという気がしてます。
複合シェイプは除外以外に追加、型抜き、交差も含まれていてより高機能という風にも考えられるし、個々のオブジェクトのレイヤーを編集できるというのも大きなメリット。

単純に機能が似ているなら一つに絞った方が作業しやすいというのもありますしね。

ただ他の人が作った複合パスを修正することがあるかもしれないし、PDFの図をイラレで開いてパスを流用する際など、勝手に複合パスになっていることもあるので、基本はおさえておいた方がいいでしょう。
 
 
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