『イラストレーションファイル2016 上・下』を購入しました。

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『イラストレーションファイル2016 上・下 〜イラストレーター926人の仕事ファイル〜』を購入したので、簡単にご紹介。

購入した理由と本の内容

絵の勉強をし始め、現在いろいろと模索中。
その中で『アウトプットの前にもっとインプットが必要だろう』と感じて、現役のイラストレーターさんの作品をまとめて見たいと思いました。

大量に見ることで方向性が見えてくるかもしれないし、運がよければ『こんな絵が描きたい』という具体的な方向性にも出会えるかもしれないなと。

そこで手に取ってみたのがこの2冊。

内容は副題にあるように計926人のイラストレーターのプロフィールと作品が掲載されています。
(上巻に【あ〜さ】行の454人、下巻に【た〜わ】行の472人)

ジャンル的にはpixivのようなアニメ・漫画的なイラストではなく、書籍の表紙や挿絵などに使われるテイストのものになります。
(という表現が適切かわからないけど、なんとなく伝われば)

見所はやはり千人近くの数千点の作品を一気に見られること。
一人1ページで、プロフィール(顔写真・略歴)と作品が3〜6点ずつ掲載されています。(↓amazonの参考画像を拝借)

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webサイトでも同様の内容が掲載されていますが、閲覧性は本の方が断然高いです。

http://i.fileweb.jp/

サイトの方はインデックスから一人ずつ選択して遷移しないといけなく、全員見ようとするのはザッとでもちょっと気が遠くなります。。
本は各巻90分くらいでパラパラと一通り見終えました。

サイトの方は【画材・技法】【雰囲気・タッチ】【モチーフ】で各作品がタグ付けられているので、特定の雰囲気の作品を検索したい場合などには適しているでしょう。

感想・見所

926人いて見事に一人も名前を知らなかったので、今後イラストを見る・描く上で勉強になりました。

その他、見所・面白かった点。

  • 名前は知らなくても、見たことある作品は沢山あったので、『この人が描いてたんだ!』という発見と驚きがあった。
  • 顔写真も載っているので、『こういう雰囲気の方がこういう作風で描いてるんだ』というのも興味深かった。
  • データ入稿の方法も記載されているので、どのソフトでどんなイラストを描いてるのがわかる。(ただ、PS/AI両方だとどの作品をどちらで描いてるのかはわからない場合も)
  • 数点掲載されているので作風が伝わりやすい。

あと、数十ページは上部の顔写真を隠しながら作品を見て、制作者のプロフィールを想像して、クイズのように当てながら観ました。
プロフィールというのは男性か女性か、年齢はどのくらいかという点。

作風に性別や年齢は出るのか興味があってやってみたんですが、2,30人やって正解率は6割くらいでした。
『絶対若い』『絶対女性』と確信をもって当たるのも勿論あるんですが、同じくらい確信をもって外すのもあったので、結論は『意外とわからない』という感じでした。

でも、そういう見方をするのも結構面白いと思います。

また、各巻イラストレーターの紹介の前に数人のイラストレーターのコメントが載っています。
テーマは『イラストレーションの今』。

分量的には半ページずつで多くはないんですが、それが凄く興味深かったです。
なので、少し抜粋して引用。

<上巻>の一人目の芥陽子さん。

作品ファイルを作る時、何かのコンペに応募する時は、点数が複数あってもなるべく作風を絞った方がいいと思います。

デザイナーは大体”この雰囲気、作風ならこの人”という感じのインデックスが頭の中にあると思うのですが、あまりに別人のようにバラバラな作風だと印象がぼやけるし、コンペの時に「この人は迷いがあるのかな?」と思われることになるので。

需要を考えて作風を複数持つのも戦略の一つだと思いますが(もちろん、やりたい作風が複数ある場合の話は別です)、「どうしてもこれが描きたい、描かざる負えない」という切実さや情熱はやはり絵からにじみ出てくるので強いです。

この言葉のように掲載されている926人の作風はほぼ一貫していて(もちろん実際は複数あるかもしれない)、自分の『作風』というのはやはり考えていかないといけないだろうと感じました。

今は何はともあれ『絵を描きたい』という気持ちと、オリジナリティというより『できるだけ色々なテイストを描きたい』というのがモチベーションだったりするんですが。

まずは基礎を、それから一つ柱になるようなものを育て、その先で枝葉を伸ばすように色々試していくべきかなと、漠然とそんな方向性は見出せました。

他にも興味深いコメントがあったので、もっとボリュームを増やして『イラストレーションの今』というテーマで一冊本を出して欲しいなとも思いました。

さいごに

見た瞬間『コレだ!』みたいな強烈な出会いはなかったものの、参考になる部分は多々ありました。
また、純粋に鑑賞としても楽しめ、今後もちょくちょく見返したいと思います。

値段は各巻2160円。
2015年版は各巻約¥3,500で今年から値段をだいぶ値下げしたようです。

活躍する日本のイラストレーター年鑑 Illustrators’ show 2014年版

同様のイラストレーターの年鑑『活躍する日本のイラストレーター年鑑』は一昨年のものは電子版が無料で閲覧できます。
(無料会員登録が必要。)

http://www.fujisan.co.jp/product/1281691580/b/1147857/

内容的に一昨年のものであっても特に遜色はないかと思うので、気になった方はこちらもぜひ。